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20代の釣りバカ期(後半)

10年ほど釣りという趣味を続けた事で自分はどんな成長をしたのだろうか。そもそも成長できたのだろうか。今でもそんな事を考える時がある。

こんにちは、RINZOUです。
前回の続きになります。釣りの話は始めるときりがないと思いますがとりあえず今回で区切りをつけておきます。長くなるかもしれないですが最後まで読んでいただければ幸いです。

今回は魚釣りを通じて自分が感じた事、良い面も悪い面も綴ろうと思います。



①どこでも釣りをしていい訳じゃない、車の駐車マナー


趣味を始めるにあたって書籍やネットで釣りのマナーをある程度は覚えました。

自分が経験した事しか分かりませんが、釣りをする上でのマナーをいくつか書いていきます。

自分は良く行く釣りのフィールドが新潟県の上越市から糸魚川市にかけての海岸だったのですが隣県で近い事もあり、長野県の人々が釣りをしに訪れています。海辺に停まっている車は長野ナンバーの方が多いくらいです。

どんな趣味でもそうだと思いますがマナーを疎かにしていてはキチンと守って楽しんでいる人にも迷惑がかかります。迷惑駐車もそのひとつ。

例えば漁港内に車を停めて船着き場で釣りをしている人達がいます。そんな光景を見かけた事があると思いますが、漁港はそもそも漁師さんの仕事場であって釣りをする為の場所ではないです。

全国のどこでも見かけると思いますが大半の所は漁師さん達に“見逃してもらってる”だけだと思います。漁港の入り口に関係者以外立入禁止と書かれた看板もあるはずです。当然退去を命じられる事もあります。

自分も初心者の頃は漁港で釣りしてた事がありますが漁師さんに迷惑をかけてはいけないと思い、すぐに港へ釣りには行かなくなりました。

見逃してもらってるならやってもいいだろ、と思う人もいるかもしれないですがそういう事ではないです。見逃してもらってる内に自分のしている行為が良いのか悪いのかに気付けるかどうかという話です。

立入禁止、釣り禁止の場所では釣りをしない。当たり前の事ですよね。これ以上規制や禁止の場所が増えれば釣りを満足に楽しめる機会も減ると思います。

釣りというレジャーを長く楽しむ為には1人1人がマナーを意識していかなければいけないですね。


②他の釣り人とのトラブル


釣りに行く時はほとんど1人でした。たま~に友人知人と行く事もありましたがやはり1人の方が集中できます。

集中できると言うよりは他人がいるとトラブルの元になり釣りどころではなくなる、と言った方がいいかもしれないです。

当たり前の事ですが釣りは釣竿に糸・仕掛け・釣り針をつけて水中に垂らしてしますよね。近く(というかすぐ隣)に同じ釣り人がいると仕掛け同士が絡まって“オマツリ”と呼ばれる状態になります。

こうなるとお互いにとても困ります。複雑に絡んでしまえばほどくのに時間がかかり楽しいはずの釣りもブルーな気分になります…。

隣の人が離れてれば大丈夫、と言うとそうでもないです。ルアー釣りなどはかなり遠くに仕掛けを投げて飛ばすので必然的に絡まる範囲も広がります。

自分がしていたショアジギングで例えますと、直線的な砂浜でルアーを投げている場合、自分から見て前方(海)の半径100mほどは仕掛けを飛ばせる範囲なので基本的にその範囲に人がいない所でやる事になります。

しかし春と秋のハイシーズンともなればどこもかしこも人だらけになります…。自分は場所を確保する為に早起きしてフィールドに向かいますが、後から来た人が絡まる範囲を知らずすぐ隣で釣りしだして案の定オマツリになり苦い思いをしたのは何度もあります。

そういったトラブルも自分は穏便に済ませてましたが、やはり釣り人同士のトラブルは沢山聞いてるので巻き込まれるのを避ける為にも単独での釣りが好きでしたね。

すぐ近くに人がいると怪我の危険性も高まります。釣り針はとても鋭く「カエシ」もついていて人の皮膚に刺されば簡単には抜けません。釣竿を振るときは周りに人がいないか必ず確認してからです。

③釣った魚の放置


よくない。本当によくないです、これ。
堤防へ行くと本当によく見かけます。釣りは狙った魚だけが釣れる訳ではありません。狙っていない魚は外道と言われ、本命じゃないからとか食べられないからとかいう理由で魚を無下にする人がいます。

サビキ釣りなどでアジを狙ってると必ずと言っていいほど釣れる外道にクサフグがいます。毒があり食べられませんが釣ったまま地面に放置する人がいる。当然呼吸できないので放置されたクサフグはそのまま死んでしまいます。干からびたクサフグを見るのは辛いです。彼らも生態系の立派な一員です。命を無駄にしないでほしい。

外道が釣れてもすぐに針から外して海に逃がせばその魚はまた生きていけるんです。食べる魚なら持ち帰り、そうでない魚は生かして海に返す。無益な殺生はよくないですよ。

④ゴミ問題


やはり1番よくないのがこれじゃないでしょうか。人の多い釣り場では目も当てられないくらい散乱しているゴミ。仕掛けのパッケージ、余って放置され異臭を放つコマセ、絡まった釣り糸、等々は釣り人が出したゴミだと特定できます。

釣り人はゴミを捨てる人だという認識になって世間の風当たりが強くなれば将来的に苦しい思いをするのは釣り人自身ですよ。

釣り場に残して良いのは足跡だけだと言います。自分達の出したゴミ、食べる為にキープした魚(食べない魚は生かしてリリース)、楽しい思い出は全て持ち帰りましょう。

釣りを持続可能なレジャーにするのには釣り場をゴミで汚さない事が何より大事かと思います。


⑤釣りの仕掛けが水辺の生き物達に絡まる


Twitterなどで釣り糸に絡まった鳥の写真を見た事がないでしょうか。あれらは釣り人が放置したゴミが大半だと思います。

意図的に捨てたのではなく障害物に引っ掛かり切れてしまい回収出来ずに放置されたゴミもありますが意図しようがしまいが野外に放置すれば同じ事です。

釣り糸が絡まり、中には釣り針が刺さり苦しそうにしている鳥を見るのはとても辛いし悲しいです。出来る事なら切れてしまった糸や仕掛けは回収してほしいです。

鳥だけではなく魚やウミガメが仕掛けのゴミを誤飲して命を落としているのも海の見えない所で発生している現実です。

水辺で出たゴミは川をつたって全て海に流れ込みます。最後に被害を受けるのは海の生き物達です。


海洋プラスチック問題もそうですが1人1人が「少しならいいや」と出したゴミが積もり積もって世界的な問題になっているのは他人事ではないと思います。

話が大きくなってしまいましたがここでひと区切りします。

再三言いますが釣り場で出たゴミは責任をもって持ち帰りましょう。釣りの未来を守るのに最低限必要な事ですよ。




【余談】釣りという趣味を経て学んだ事


ここからはオマケというか自分が「為になった」と思う事を羅列しようかな。

・早起きが苦じゃなくなった

(場所をおさえるのに必須スキル)

・糸の結び方に詳しくなった

(自分で結べないと1人で釣りなんてできない)

・魚が捌けるようになった

(うちの家族は誰も捌けないので必然的に)

・潮の満ち引きや天気図から海況を気にするようになった

(海が荒れた日に行っても危ないし釣れる日釣れない日はこれである程度予測できるから)

・自然は舐めてはいけないこと

(相手は厳しい大自然。安全の為にもライフジャケットやヘッドライトは絶対必要です)


これらのスキルが鳥見をしている今でも何かと役立っているので(魚捌くのは(?)ですが)なんだかんだ釣りしてて良かったなと思います。


長くなりましたが釣りの話はここまで。

釣りを辞めて5、6年経ちます。周りの人に「もう釣りやらんの?」と聞かれますが不思議と釣り行きたい欲が湧かないんですよね。釣竿やリールは全て売り払ってしまいました。

それでも嫌いになった訳ではなく別の“楽しい事”が見つかったからなのだと思います。

なんと言うか、こういうのを卒業って言うのでしょうかね。嫌な感じにならず自然と釣りから別れられた気がします。

遊び盛りの20代に夢中になった釣りを辞めてアラサーになった自分は次何にハマったのか。まぁTwitter(X)を見てる皆さんはもうお分かりかと思いますが 笑


【次回】バードウォッチングにハマった理由

さて、次回から探鳥記録を書いていきますよ。
(やっと始められる…)

鳥見を始めたのは5、6年前の事で写真もそんなに残っていないですが野鳥も写真で紹介していけたらなと思います。

今回もお読みいただきありがとうございました!
それではまた!👋

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