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武術的老子解説

原文

企む者は立たず。
またぐ者は行かず。
自ら見せる者は明らかならず。
自ら是とする者は彰かならず。
自ら伐つ者は功ならず。
自ら矜る者は長からず。
その道にあるや、食を余らせ贅を行うという。
物、あるいはこれ悪し。
ゆえに道に有る者は、処らず。

解釈

いろいろ画策する者は、立ち上がることができない。
急いで跨ぎながら歩く者は、行くことができない。
自己顕示欲が強い者は、本性が見えない。
うぬぼれが強い者は、まわりが相手にしない。
自分から仕掛けていく者は、結果が出ない。
偉そうにしている者は、いつかは痛い目にあう。
贅沢をする中に道はあるだろうか?
物質的なものは、悪を招くことがある。
したがって道に従って生きる者は、物質的な豊かさを求めない。

コメント

情報ばかり集めて満足している者は、武術の門に入れない。
急いで会得しようと近道を探す者は、上達しない。
自分の強さを見せつける者は、その弱さを隠している。
自分の技にうぬぼれている者は、まわりが相手にしない。
自分から名をあげようとする者は、評価されない。
武術をやっているからと偉そうにしている者は、やがて痛いめに会うだろう。
ネットの情報の海の中に武術の道はあるだろうか?
情報は悪い結果を招くことがある。
したがって、武術を修行する者は、ネットの情報に頼らない。




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