見出し画像

14

『RINGO FILE 1998-2008』を読んでいる。


椎名林檎さん。


彼女は1998年、『幸福論』でデビューした。もうすぐ同じ歳になる。

私は、これからどう生きていくのだろう。

彼女は"大人"になって、どんな生き方をしてきたのだろう。
随分前に古本屋で買ったこの本を読む。

まだ読み終えていないが、書きたいことが出てきたので書く。


全くこの本と繋がっていない、が、
この本を読んで、私から出てきた言葉を書く。


読んでくださる方は、ここからは切り離して読んでいただけたらと思います。




いつからだろう。
優しくなりたいと思い始めたのは。


もう何年も前だ。

「傷ついた分だけ、優しくなれるよ」

という、捉え方によっては麻薬のような言葉を耳にした。

馬鹿で愚かで無知な私は、そのまま言葉を受け取った。

友人を悲しませ、自分から嫌われに行き、
悩んでいる人を見ると羨ましく思っていた。

悩んで、人の痛みがわかるようになり、
優しくなっていく人を見て、ひどく羨んだ。


私には、何もない。

だって、その頃私には何もかもあったから。



そして数年が経った。

私にも辛いことが続いた。

事情が重なり、
生まれ育った土地を離れることになった。

車で30分。

そのくらい、と思った。

そのくらい、と誰かにこの話を零すたび、
思われていたかもしれない。

離れて過ごすうちに、解った。

ああ、すごく遠い。
家族以外の、大事な人は皆、彼処に居る。

私だけ、此処か。そうか。


正直、きつかった。

何もかもあったはずだ。
大好きな場所、人、記憶。

私の日々は全て彼処にある。

 

返してくれ、と思ってしまった時。
最低な人間だと思った。

羨んだはずだった、傷付くことを。

傷付いた、こんなの嫌だ。



私は悩んでいたあの子をどれだけ苦しめただろう。ごめん。


あの頃に、夢の中でも戻れるとしたら、
自分の胸倉を掴んで言ってやりたい。


"お前が優しくないのは傷付いてないからでも、誰のせいでもない。お前のせいだぞ。"


優しくなりたいとか言いつつ、何にも向き合えていなかった。その子にも。

その子が悩んでいたのは、
物事をしっかり見つめ、考えていたからじゃないのか。






話はまた変わるが、私は星野源さんがすきだ。でも、こう思うときもある。

(どうして孤独を唄ったりしているの?なんで、私に無い物を持ってるくせに。なんでわかるの、書けるの、唄えるの。)

と思っていた。

彼のことを、知らないくせに、わかったように。

私より孤独を感じて、生きることを覚悟して、
人を大切にし、ひとりを教えてくれた人だ。


私はつくづく贅沢なやつだな、お前も充分幸せだぞと思っている。私を羨む人もいるのかもしれない。


不幸ではないのに、こんなことを書いている自分に腹が立つ。どこまで嫌いにさせる。

こんな話をしてごめんなさい。



この本の中のあるインタビューで、
椎名林檎さんが、こう言っている。


自分を可哀想だと思いたくない、と。

彼女の辛さは想像を超えるものだと思うし、
比べるべきじゃないのもわかっているが、

私もだ。可哀想だと思われたくないし、思いたくない。

ここまで育ててくれたことを感謝したい。
許せない人を許したい。
してくれなかったことではなく、してくれたことを見つめたい。

感情が整理できない。ぐちゃぐちゃなのだ。
やりたい、できない、想えない、許したい。
ありがとう、ごめん、きらい、愛してるよ。

この感情を残したかった。
今思っていることも、きっと、何か、誰か、いつか。

なかったことにせず、残し、
もしかすると誰かの心にも残り、
もし私のような馬鹿なことをしようとしている人が居るのなら、やめてと言える。

自分を曝け出さないと、伝わらない。

から、嫌われてもいい、嫌ってもいい、
どうかひとつでも、伝わったらいい。



うたを作ることも、詩も、絵もできない。
今は、好きな楽器を吹くことも出来ない。

今の私にできることと言ったら、
感情を吐き出すことくらいなのだ。

長々と書いてしまったが、

これを読んでくれているあなたが、
思い悩む必要はないし、私のことを考えてくれる必要もないです。
ここまでぐちゃぐちゃでサイテーな奴の文を読んでくれたあなただから、きっと優しいはずだから、もしかしたら悩んでしまうんじゃないかと思い、書くのをやめようと、書く前も途中でも思いました。

私が今日これを書いたのは、

自分の顔に水をかけるため
ここ数日ぐちゃぐちゃしていたから、吐き出すため
もし同じようなことを考えている人が居たら、それはいけないことだと思う

ということを書きたかったから。

そして、

自分から傷つきにいく必要なんて、
これっっっぽっっっちもない

ということ。


自ら傷つきに行かずとも、生きているから。
きっと、苦しみがやってくる。

あなたにも、死にたいと思う日が、
やってくるかもしれないから。
毎日思ってる人も、たまに思う人もいると思うし。


自分を傷つけないで。



文章が上手くならない、

でも上手くなったら、感情をそのまま曝け出して伝えることができない。
今の私にしかできないことがなくなる。

と思った。
上手くないと、伝わるものも伝わらないのだけど。笑


読んでくれた方、ありがとう。

最近もう頭ん中ぐちゃぐちゃで、
特に今日は書けなかった。
ごめんなさい。


また。













この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?