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初めての仲間

ヤバいやつに、パーティーを組んでくださいと言われた。この後、どう言えば良いのだろうか?断ろうか。いや。コイツは強いから、パーティーを組んだら、得かもしれない。よし。決めた。仲間を組むぞ。俺は、返事を返した。
「ああ。もちろん。組んでくれ。」
と。そして、ギルドに向かった。

ギルドの中は、いかにもファンタジーなところだった。ドワーフ、ヒューマン、オーク、亜人などがいた。そして、真ん中に、盾と剣を持った銅像がたっていた。この銅像は、「伝説の勇者」だ。「伝説の勇者」は、魔王を討伐し、この世界を救ってくれた、英雄だ。だが、その魔王が最近、復活しそうというニュースを聞いたことがある。そんな無駄なことを考えながら、「パーティー登録所」と書いてあるところに向かった。俺が
「パーティーをこの人と組みたいのですが。」
と言ったら、何かの文字が書いてある木札が渡された。この文字は、魔法文字(ルーン)というらしい。魔法文字(ルーン)は、その名前通り、魔法の文字だ。魔法文字(ルーン)は、契約書や、今の様にパーティーを登録するときに使われる。魔法文字(ルーン)はある契約を破ろうとすると、自動で魔法が発動し、対象を攻撃する。その契約をいま、コイツとした。その瞬間、虹色の魔法陣が周りに現れ、やがて消えていった。それを見た受付嬢が、電話みたいなものを手に取り、こう話し始めた。
「ギルド長。「虹人」の冒険者が現れました。至急、彼らをそちらに向かわせて良いでしょうか。」
声が返ってきた。
(よい。それより、そいつらに、「竜の巣」に向かわせろ。とりあえず、Aランク認定しておけ。)
「よ、よいのですか?いくら、「虹人」だからとはいえ…危険です。」
(よいのだ!今の状況をなんだと思っている!)
「わ、分かりました。」
電話を切って、受付嬢は、ギルド長の部屋に来てください、と言った。ギルド長の部屋に向かうと、
「お前らが例の「虹人」か。」
と言われた。ギルドで1番偉い、ギルド長に。
俺が虹人とは何かと聞いたら、答えてくれた。虹人とは、通常の人より、権能や、能力が多い人のことを言う。あの「伝説の勇者」も虹人だったらしい。権能3つ持ちだったという。そして、虹人は、必ずBランク冒険者以上になる。だから、虹人は、信仰される。その虹人になり、2番目に強いと言われているAランクにもなれた。だが、次に俺が
「竜と龍も倒したことがあります。」
と言ったら、何故かSランクに昇格された。何故だ。竜なんて、肉弾戦でも倒せるんだけどw
流石に龍は肉弾戦じゃ勝てない。とりあえず、俺らは、ギルド長から直接受け取ったクエスト場所「竜の巣」に向かった。「竜の巣」には竜が50匹以上いるらしく、それらを全て討伐してほしいとのことだった。竜なんて、恒星雨でイチコロだけどね。一発で30匹は片付けれる。しかも、今回は、頼もしい相棒がいる。限界突破イベントの決勝戦で、殺り合って分かった。真名をバリアグという。得意なのは結界術らしい。珍しいね。しかも、意外なのがバリアグ、攻撃できる結界を持っているらしい。攻撃できる結界というものは、この世に存在しない。だから、珍しいどころか、もうバリアグ以外に使えるやついない。しかも、ドラゴンも瞬殺できるとのことだ。ヤバいやつをパーティーメンバーにしちまった。バリアグは「物理障壁」、「魔法障壁」、「回復結界」、「攻撃結界」、「魔除け結界」、「弱体化結界」、「強化結界」、「属性結界」、「結界融合」、「防音結界」を使えるらしい。どれもエグい性能をしている。とくに、俺の魔法と合わせたら、強くなりそうなのが、「属性結界」だ。「結界融合」で、「攻撃結界」と融合させ、「終滅太陽」を入れたら、強くなりそうだ。竜どころか、龍まで倒せるんじゃないか。見つけた毒竜(ポイズンドラゴン)を、「終滅太陽」でぶっ倒……あ。ダンジョンの壁の向こうのドラゴンまで倒しちゃった。というか、このダンジョン自体が、壊れちゃったくない?遠くから、ギルド長が、寄ってきた。
「おーいっ!お前、何やってんだ!?」
やっぱ、ダンジョン壊したこと、怒られたかな?
「す、すみません。お詫びの印にこれ、どうぞ。」
と、限界突破イベントが終わったときにドロップしたアイテムの「世界樹のエリクサー」を差し上げた。そしたら、
「馬鹿モンが!なんでこれ持ってんだ!エクストラアイテムだぞ!しかも、エリクサーって。黒金貨50枚はするぞ。黒金貨50枚で譲れ。それか、ギルド長の座をやる。」
などとエグいこと言われた。これ、そんなにすごいの?なんなら10本持ってるから9本あげてもいいんだけど。ギルド長にそれを言ったら、4本でいいからでいいから黒金貨200枚で譲ってくれ、と言った。ちなみに、白金貨というのは、お金の単位だ。お金の単位は低い順に、
小銅貨 パン一個分

中銅貨 小銅貨10枚分

大銅貨 中銅貨10枚分

小銀貨 大銅貨10枚分

中銀貨 小銀貨10枚分

大銀貨 中銀貨10枚分

小金貨 大銀貨10枚分(平民が持つことはない)

中金貨 小金貨10枚分

大金貨 中金貨10枚分

白金貨 大金貨100枚分

黒金貨 白金貨100枚分(商人でも一枚持っているかどうか)

神金貨 黒金貨1000枚分(一枚だけ造られている。素材は神鉄(オリハルコン)、魔銀(ミスリル)、魔金剛(アダンマイト)、迷宮核(ダンジョンコア)、竜の鱗。神匠リッツ、小細工の神エラトが作った。かけられたエンチャントは、炎無効、水無効、氷結無効、雷無効、光無効、闇無効、硬質化、軽量化。もう一枚作れと言われても無理なもの。)

となっている。つまり、黒金貨200枚分ってこと?国王でも1枚持ってるかどうかのものを、200枚も持ってることになったよ。これ、こんなに高価だったの?

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