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日記や雑感です。 明日を思い出して。
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夢想落日

日光を浴びて生きたい。 朝から夜へ、失われゆく光とともに迎える一日の終わりは少し希望に満ちているべきで、特に夕刻に、夕闇に浸りながら今日の終わりを予感することは、自然のダイナミズムに対して人間の青年期から老境、そして終焉を重ねるような寂しいくも静かな空気感がある。 この自然を当たり前のものとして体得していくためには、人を、昼夜の別のない環境の中に置くべきではないと思う。きちんと昼夜の順のある、朝に起きて、夕につと寂しくなり、夜に物憂く思い耽り眠ることができる暮らしは幸福だ。

言語結晶

人にあまり興味がないせいか、自分も人から覚えられたり認識されると思っていない。相手のこともろくに覚えていないし、相手もこちらをすぐに忘れる。最初からこうではなかった。軽薄に誰かを強く強く信じたし、予想外に裏切ってしまったこともある。自分が行いうることを人がしないと思うのは想像力が無さすぎる。ここ数年は裏切られてもよいと思う人だけを信じて、誠実に向き合うことにしている。痛みはある。痛くて良いのではないか。言わなければ誰も傷つくことも、不快な思いをすることもない。共感を求めない感

文字や文章についての雑感20160725

まだ小さな頃、周囲にあるいろいろなものの彩りを強く感じるような夏に、好奇心から山へ分け入って迷子になったことがある。最初は獣道なのか雨水の通り道なのかわからない道を進んでいたのだけれど、途中にある倒木を乗り越えた先の細いみちのようなものを進み、自身の腰ほどの高さまで伸びた雑草を踏み分けて分けて行きふっと疲れて、振り返ると道がなくなっていた。 少し戻ってみたのだけれど、足場が悪くて何度も転びそうになった。一歩、一歩と踏みしめることができる場所を選びながら戻っていたはずだけ