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倍率4.6倍を余裕で突破する現代文の勉強法

倍率4.6倍という数字を突きつけられたとき、あなたならどうするだろうか。

びびるだろうか。

もう無理だと思うだろうか。

おとなしく来年に向けて頑張ろうと気持ちを切り替えるだろうか。

私の生徒は違った。

「怖いけど、たぶん大丈夫だと思います」

そう言って、本番に臨んでいった。

そして見事、合格を勝ち取った。

そして私も、

「あの子なら大丈夫だろう」

と、確信を持って送り出した。

では、どうしてその確信を持てたのか。

それは、生徒が記述解答を『採点官へのメッセージ』だと思って書くようになっていたからだ。


・記述問題は「大学との対話」だ

記述解答について、「得点要素を入れる」という点だけを意識してくる生徒がいる。

言っていることは外していないのだが、よく読まないと分からない。そんな解答は、極論を言えばゼロ点だ。

身も蓋もないが、「得点を取ろう」とか「要点だけ押さえよう」という読みでは、とうてい大学には通らない。

記述問題に答えるというのは、自分の分かったことを「ぶつける」場所ではない。高等教育の場に入ろうとする人間として、採点官である大学教員とはじめて対話する機会だ。

つまり、記述解答は、受験生から大学へのメッセージと言える

記述問題で一番必要なのは、「文章を読むことに誠実であり、自分の言葉で理解したことを誠実に送り返せるか」ということだ。

そう思えば、自然と

「読み落としていることはないか」

「この解釈は筋が通っているか」

「この表現は誤解を生まないか」

という意識が向き、記述解答を恐れることもなくなる。むしろ、楽しんで取り組めるようになる(はずだ)。そして、楽しめる人こそ、大学に行くだけの意味がある。

だから私は、「家庭教師としての読み」ではなく、「研究者としての読み」を指導し、大学教員の想定するレベルでの解答作成と添削を行っている。

その結果、当初は「文字数を埋めるのでやっと」だった生徒の解答も、12月には「文字数が足りない!」と表現や言い回しに工夫を凝らすまでに成長した。


・大学“まで”の読みより大学“から”の「読み」を

国語=日本語は私たちが母国語として当たり前に使えているからこそ、誰もが何となく「自分は大丈夫」だと誤解している。

しかし、実態は逆だ。

誰もが使えているからこそ、大学への「読み」は、受験“まで”しか知らないような人間には到底鍛えることができない。

大学“から”の読みを知っている研究者だからこそ、受験はもちろん、一生モノの「国語力」を鍛えることができる。

そして、そういうホンモノの「国語力」は、一夜漬けではどうにもならない。

でも、「読める人」と一緒に勉強すれば、2ヶ月で見違えるように「読める」ようになる。

つまり、結論はこうだ。


「読める人と一緒に国語を勉強しよう」


OFFICE Kは、そんなあなたのための場所だ。


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