見出し画像

『ペルソナ5ザ・ロイヤル』プレイレビュー


はじめまして、ikaと申します。
これから遊んだゲームのレビューを書いてみようと考えています。
稚拙な文章にはなりますが、何卒よろしくお願い致します。

記念すべき第1回目のゲームは、先日クリアした『ペルソナ5ザ・ロイヤル』になります。

1.概要

本作は理不尽な大人による圧制に苦しむ少年少女達が、大人を改心させるために心を盗む怪盗団として活躍するジュブナイルRPGです。

===============================
対応機種:Playstation4
発売日:2019年10月31日
ジャンル:RPG
CERO:C(15歳以上対象)
発売元:株式会社SEGA / 開発:株式会社アトラス
================================

ペルソナ5とは?

ある事情で“東京”の高校に転入する
ことになった主人公の少年は、奇妙な夢を見る。

自身に課せられた『更生』のため、
そして、悪しき欲望から人々を救うため、
怪盗となった主人公はたくさんの人々と出会い、
絆を結んでゆく。
かけがえのない一年を過ごした後、
あなたを待ち受けるものとは......?

楽しい学生ライフ

昼間は高校生として、大都会で始まる学園生活を楽しもう。
毎日をどうすごすかはあなた次第!
たった一人で世界を変えることはできなくても、
他者と出会い、『絆』の力を深めれば、
その目に見える世界を変えることができるかもしれない。

痛快な学生ライフ

夜は悪いオトナと戦う怪盗として暗躍し、
世直し劇を楽しもう!
謎のスマホアプリ『イセカイナビ』で相手の心に侵入し、
ペルソナの力を駆使して腐った心を盗み出せば、
暴力教師に、盗作芸術家、巨大犯罪組織のボス...
どんな人間もたちまち改心!?

(公式サイトから引用:https://persona5.jp/
以上が本作の概要とあらすじになります。

2.面白いポイント

ワンモアプレスバトルが面白い

本作で印象的だったのは「ワンモアプレスバトル」というバトルシステムでした。簡単に説明すると、相手の弱点属性で攻撃すると敵が気絶をして、自キャラがもう1ターン(1MORE)行動ができるようになるというものです。

これにより、大ダメージを与えるだけでなく、行動数が増えることによって、様々な戦術がここから生み出されるという点に面白さを感じました。

画像1
▲弱点を突くとこのよう表示される。追撃してもよし、回復してもよし、逃げてもよし、後述する「バトンタッチ」に繋げてもよし。

この状態で増えた行動ターンを別の仲間に託すことができる「バトンタッチ」に派生することが可能になります。

ターンを託された仲間はHPやSPの回復。そしてパラメーターの上昇効果を付加されます。ここから弱点属性で攻撃を行い、1MOREを発動させて更に別の中身にターンを託すことが可能です。

最大でパーティメンバー4人全員にバトンタッチをを繋ぐことができ、最後の4人目は消費SP0でどんなスキルも発動することが可能になります。

また敵パーティを全てダウン状態にさせると「ホールドアップ状態」となり、大ダメージを与える「総攻撃」。自分の仲間に引き入れる「ペルソナ化」。または金品を要求することが可能になります。

▲このように敵に対して様々な要求が可能になる

この時点でペルソナ化か金品要求を成功させると相手の残り体力の有無にかかわらず、戦闘を終了させることができます。
得られる経験値は少ないですが、道中の大半の敵はこれで対処が可能です。

また敵の弱点を突く際ですが、ドラクエで言う最低下位魔法のメラのようなものでも火属性を弱点にしている的ならレベル差がかなりあってもダウンを確実にとれるので、上位魔法が絶対的な強さではなく、プレイスタイルに合わせたスキルを編成することが攻略のポイントになっているのが面白いと感じました。

パレス攻略が面白い

「パレス」とは人の歪んだ欲望が肥大した結果、生み出されたものであり、ゲーム的に言えば主人公たちが攻略するダンジョンです。
その姿形は主の欲望が顕著に表れており、例えば学校を私物化している教師のパレスは自分が王様として城のような姿をしています。

▲このような肥大な欲望を持つ人間がパレスを生み出す

道中のギミックを解きながらパレスの最奥に眠る「オタカラ」を奪い、主を改心させるというのが目的になります。

登場するギミックも歪んだ心の持ち主の思考が反映されています。例えばブラック企業の社長が生み出したパレスでは従業員はロボットとして認識されており、そのロボットを過労で倒れさせることで道が開けるというギミックがあります。

このようにパレスに登場するギミックは謎解きの面白さ、というよりもその主に対する嫌悪や憎悪がより沸き立つような描写が見られます。その結果、クリアしたときのカタルシスは非常に感じる作りになっていると思います。

日常パートの面白さ

本作では日常パートも非常に重要な要素として成り立っています。

主人公は「魅力、知識、優しさ、器用、度胸」という5つの人間パラメーターを上げながら、様々なキャラクターと交流を深めることになります。
ゲーム内の時間は有限であるため、誰と(もしくは1人で)、どこでどのように過ごすのか、という点が重要になってきます。

▲人間パラメーターを上げることで発生するイベント等があります

何故かというと絆を深め「コープランク」を上昇させることで様々なスキルを獲ることができます。(例えばステータスを永久的にUPできたり、格下に限りますが戦闘をスキップできるようになったりします)

ただし、習得できるスキルはキャラクターごとに決まっているので、誰と過ごすのか常に選択の連続で過ごしていくことになります。

基本的にはゲーム内時間を1日ずつ過ごしていくのですが、その過程があるからこそ、初めは周囲の人間から爪弾きにされている主人公が徐々に認められ仲間を得ていくことへの説得力にも繋がっています。この日常パートの面白さがプレイヤーのゲームへの没入感を深めているのだと思います。

2.気になった点

ここまで評価ポイントについて述べてきましたが気になる点もいくつかありました。

バトルの重要なシステムがコープランクを上げないと取得できない

ペルソナ5では8人の仲間のうち4人を選択(主人公は固定で参加)して戦闘に参加させ、選ばれなかったメンバーは控えとなるRPGでは王道のシステムを採用しています。

しかし、戦闘中に控えメンバーと交代させる...というシステムが初期の段階では導入されていないのです。作中に登場する「東郷一二三」というキャラクターとのコープランプを上昇させることで初めて取得が可能になります。

しかし、人によってはゲームをクリアするまでその存在に気付かない人もいるので、戦況に応じて仲間を交代させる。という一つの遊びを完全に封印されてしまいます。

ゲーム側も東郷一二三は新たな戦術を教えてくれるキャラクター...として紹介しているので勘が良い人であれば気付くとは思いますが、少々不便であると思いました。

造形と弱点属性の関係性が皆無

ペルソナ5では初見の敵の弱点を見つけるためには基本的には様々な属性の攻撃を当てて総当たりで弱点を見つける必要があります。

この時に弱点のヒントになる情報が全くなく、例え火を纏った明らかに氷属性が弱点のような敵であっても違うときがあります。

中には反射属性を持ち合わせている敵もいるため、弱点を見つけるときには割とチキンレースのような行動をとることに繋がっているため面白さが損なわれていると思います。

4.まとめ

本作はバトルパートの快適さ、そして日常パートでの世界観の没入感への施策など全ての要素が緻密に制作されています。普段はあまりRPGを遊ばない自分でも寝る間を惜しんでのめり込むほど魅力的な作品でした。現在では多様な機種で発売がされているので興味のある方には是非とも遊んでみてください。

Switch版が10月21日に発売されるようです。嬉しいですね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?