酔って思ったことを連綿と書き残す47「一章完結です」
はしがき。
「シン・死の媛」一章のラスト、先生と死の媛です。これで第一章はおしまいです。
この「酔って思ったこと(略)」42から47にかけて、一章を載せておりますので、よろしければお付き合いください。
とはいっても、続きを書きながらちょっとずつ訂正したりしているので、ここのは必ずしも完全版ではありませんが、今のところ、内容自体はいじっていません。漢字を変えたり、言葉を置き換えたり、行を詰めたり、改行したり。
全部書き終えたら、ちゃんとnoteに載せますね。
これで、一章と最終章が出揃いました。まさかの、おしりから書いてるんです。最終章は「酔って思(略)42」にまとめて載せてます。完全ネタバレ章ですが、これ読んで最後に飛ぶと、或いは逆で読むと、多分、何かとしみじみします。
ただ、この一章だけで「死の媛」という作品で終わらせても、十分な内容にはしたつもりです。
第二章は絢ちゃんが主人公の、スパイ編です。今回ご登場の「レストランみかど」で、カレーライスやハムライス、プデングなどが提供される予定です。
スパイなあ。
書ける自信がまったくない。無線機の仕組みなんぞ、知る由もありません。とりあえず、勉強がてら「007」でも見ましょう。かけらも見たことがないんです。
日常としては、桜も日本の真ん中では咲き終わりましたが、我が家では今、ある開花シーズンを迎えております。
ハオルチアです。
お目汚しですが、うちのハオルチア畑です。ハオルチアはこの時節に、ヒゲみたいな花茎を20センチほど伸ばして、白い花を咲かせます。黒いハオルチアは、やはりちょっぴりくすんだ白。我が家の開花のトップバッターは「阿寒湖」という、黒色系ハオルチアでした。葉っぱが大きいし黒いから、お日さまをより多く取り込んで、咲くのも早いのかもしれませんね。
阿寒湖、このような感じです。にしても、なんで「阿寒湖」って名前なんでしょう。人間でいう黒人種なのに。
そして、「落陽」くんだけ、まったく花芽を出す気配なし。
まるで、ふだんの死の媛さまのようです。
*****
時を経て、九月二十九日と相成りました。『御当番』の日です。
陰鬱な一日の始まりは、雲一つない秋晴れ。寝室の仏蘭西窓からは、喝采のような朝の陽が辛辣に照りつけてくれます。いっそのこと、時期外れの颱風であって欲しかった。公開処刑は、それでもお構いなしですけどね。
どうか、死の媛さまと目が合いませんように!
お祈りを済ませ、たんぽぽ珈琲を二杯飲み、玄米パンをお腹へと蓄え、燦国枢機、李宮へ登庁。
やる気など、出るものですか。
部下たちのあれやこれやを適当にいなして、昼餉は職員食堂の甘薯雑炊と南瓜の茎のお浸し。一択です。これしかないので、食堂の淑女からお盆を受け取るだけです。大盛りもありません。燃料も乏しいから、雑炊だって冷めたもの。熱々のカレーライスがあった頃が心底懐かしい。ハムライスが一番人気でした。
あっけなく食し終わり、携えた文庫本を読む気力もなく、涅色のスーツの胸ポケットから、一切れの紙を取り出します。
レストランみかど。
二城市中觀区宇連五条酒祝町五ノ一八。
ショップカードの右には、コック帽を被ったナポレオンのような絵が添えられている。
「カレーライスが食べられるお店があるんです」
絢ちゃんに、別れ際に渡されたカードです。
「会員制のレストランですので」
お話、通しておきますね。
「絶対に、怪しい」
十八日間、僕はこれを、毎昼眺めて居ります。
先ず、カレーライスがこのご時世で作れることが怪しい。そして、会員制のレストランに彼女が出入りしていることがますます怪しい。
スパイスの誘惑と、スパイの甘い罠。
絢ちゃん、さては、サディストですね? このカードを、僕はどうしても棄てられない。
「どうしようか」
今日あたり、行ってみます?
時間は、無常にも歩いてゆきます。
午後四時。
御当番は各々の仕事をしまい、李宮の職員食堂へと集まります。偽造チョコレイトの分量さながら、きっかり百人です。
点呼の後、お偉い方の御挨拶を二十分間拝聴し、「燦国万歳!」
死の回廊へと行進です。
誰も彼もが、曇天模様の浮かないお顔。燦国官吏の最も嫌いなお仕事、第一位でしょう。
月に一度ほどの『御当番』。
多い日では四十人が断罪される『浄化』の見学です。
死の回廊へ着くのは大体いつも、定刻十五分前。
今日もそうでした。
僕たちは、職員専用の観覧区域へと通されます。一般の観覧席とは鉄柵で仕切られた、動物園の檻のような空間です。回廊上から見れば右端。眼前には、燦国総統閣下がお出ましになる時計塔を望みます。
死の回廊には、すでに四十人の罪人が柱に括られ、並べられています。準備万端です。静かなはず、ありません。
ある人は泣き叫び、ある人は遺言を空へと打ち放ち、ある人は「燦国万歳!」を絶唱、ある人は縄を引きちぎろうと弛まぬ努力。回廊上は、いつだって大荒れです。死の汀に至って、気がおかしくならない人など居りません。僕は、おかっぱちゃんらしき子どもの姿を、そこに見出さずに済みました。みんな、大人です。
件のバーから「それらしき女子は登壇していない」とは、日々報告を受けて居りました。ダラアさん、有難う御座いました。
安堵する傍ら、収容所で健やかに暮らせるはずもないちいさな身を思うと、悔しいし、悔やまれる。
遅い! 明日! うわあああん!
あの悲鳴を、僕はちゃんと受け止めるべきだった。
あの子たちは、犯罪に手を染めようとするほど、飢えていた。僕が追い詰めて、手を下したようなものだ。
でも、実際に手を下すのは、死の媛です。
「ごめん」
ついうっかり口を滑らせて、隣の見知らぬ官吏を吃驚させてしまった。ごめんなさい! 違います!
なんでも、ありません!
時間は、無常にも歩いてゆきます。どうせなら、全速力を以て走ってくれ。
定刻、一分前。
死の媛さまが下手より、緇んだお姿を踊らせます。観衆席に向かって、膝を折り、一礼。時を等しくして、時計台の半月窓からは燦国総統閣下のお出ましです。舞台は整いました。
拍手、喝采。
今日も、始まります。
目の前に、死の媛さま。頭上には、燦国総統閣下。
凛然と民を見下ろす、この国の慥かなる正義。
生死を分つ鐘声が、薄暮へと絡げる。
午後五時。
奈落の開門。
総統閣下に、敬礼を。
始まりました。
常としては、始まりから数分ほどは、死の媛さまのお散歩のお時間です。
空気が、美味しい。
そのようなご様子で、いつもなら五十間ほどの長さの回廊上を、何もせず、ぶらりとされるのですが。
今日は、異例でした。
いきなり、手前の虜囚の脳天を、手にしたリボルバーで撃ち抜かれました。官吏席からはどよめき。民衆からは、純粋なる悲鳴です。
普段なら、僕の部下たちが民衆に混じって、やる気なさげな死の媛さまの名を呼び、「コロセ」って煽るのだけど。
煽る隙さえ、今日はなかった。
開始一分と経たずに、六名を浄化。
傍らの兵士に、弾丸を装填させて居ります。
こんなやる気に満ちた死の媛さま、初めて見ました。
「どうしたの」
何か、あった?
思わず時計台を仰ぐと、総統閣下も、背後の部下と何やら盛んにお言葉を交わしているご様子です。
場内は、完全に沈黙。
「シノヒメサマ、」
年若の部下が発した掛け声も、銃声に掻き消されました。七人目。
八、九、十、十一。
時計台は、まだ五時二分にもなっていない。
怖い。
回廊の下手から上手に向かって、死の媛さまは次々と浄化を進めていきます。装填、銃殺。装填、銃殺。そのお姿は既に、回廊の中央へと到達しました。
僕の視界の左半分、血煙りです。
「雨、」
思わず声が出ちゃって、慌てて飴玉をポケットから取り出しました。よりにもよって、琥珀色。
「ア、」
遠くの舞台上では、君が自らヴェイルを毟り取ったので、もう、アメどころではありません。
場内一驚です。
伝説回の様相です。
「莫迦、」
何、してるんですか。
あれは、八月末でしたっけ。颱風前夜で死の媛さまのヴェイルが捲れてしまい、「拝顔致しました!」なんてお話が、李宮内で密かに飛び交って居りましたが。
あれは、事故だったのでしょう?
あからさまに、様子が変だ。
二十四人目。
弾丸を装填させ、遺骸に、さらに二発。死の媛を模した陰絵が、大きく、上下に揺れた。
「 、」
間を置いて、その背が、次第にうねりをともなってゆく。のまれ、悶え、頽れ、回廊へと沈む。翠髪は、暮相の荒波。うずくまり、首を左右へ大きく打ち振るうそのさまは、まるで慟哭、そのものだった。
「真逆、」
泣いてる?
俄かに信じがたい、現実。
耳を澄ましても、嗚咽も何も、一切聞こえてこない。ただ、遊風に弄ばれる丸まった陰絵が、この現実にひどく打ち顫えている。それだけは、間違いなかった。
「どうしたの」
一体、誰を殺した?
二十四人目の浄化者のお姿は沈んでしまい、ここからは見えない。そのうちに、会場の中央から「泣いてる」「泣いてるよ」と、くぐもった漣が押し寄せてきた。
人前で決して泣かなかった君が、泣いている。人目を憚らず、発露している。ヴェイルを打ち棄て、惨殺し、泪を厭わずに流している。僕には、二人の候補者しか思い至りません。どちらも、僕だって喪いたくない。
どっちを殺したの?
雨?
死の媛さまは、その場を離れようとしない。立ち上がろうともなされない。時間だけが、先へと進みます。
場内は、狼狽。
頭上の総統閣下も、何かを指示した模様。
時計台の針が、五時二十分を教える。
もう、いい。
「シノヒメサマ!」
僕は、叫びました。
「コロセ!」
最低です。お国の奴隷です。僕の掛け声を呼び水に、場内に散った僕の部下たちも、君へと厳酷な言葉を浴びせていきます。
「シノヒメサマ!」
「コロセ!」
コロセ、コロセ、コロセ、コロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセ、
「コロセ!」
これが、僕の責務です。
やれ。
「コロセ!」
僕の声が、聞こえたでしょう?
雨。
こっちに、来い!
陰絵が、身動ぐ。腰を浮かし、翳より顕になったそのご尊顔は、遠目でも一目瞭然、負けん気の人一倍強い、いつもの雨ちゃんでした。立ち上がる気力だけが、足りていないのでしょう、視線だけが屹としている。顔が血まみれなので、さながら鬼の形相です。
君の使者かな、一羽の鴉が空から舞い降りてきて、二十四体目の頭上へと着地しました。
少しは、吃驚しましょうか。
鴉を一瞥した、死の媛さまの口が、開く。
「 」
見えません。
もう少し近づいてもらっても、よろしいでしょうか。
泣き足りないんでしょう?
おいで。
心の声が通じたのか。
丸まった翳は伸長し、踵を浮かせた御御足が、ぎこちなく、下手へと赴きます。浄化し尽くされた下手側の観衆からは、軽い動揺。「どうして、こっちに来るの?」
ごめんなさいね。
私用です。
改めて眼前に、ヴェイルを外した死の媛さまのお姿を望む。
返り血に、泪の筋。赤らんだ満月の双眸には、僕の姿だけが見えているようだった。
消音で、話しかける。
「久し振り」
「 、」
死の媛さまの口許も、消音で動く。そうです。「先生、」だよ。
だいぶ、大人の顔つきになってきたね。
どうしたの?
誰を、殺したの?
彼女はしばらく、生を失念したかのように、見開いた目をそのままにした。落花のように絶えず落ちる泪だけが、自らが生命体であることを切実に訴える。
初めて見る、雨です。
どうしたの。
「雨?」
その名を声音にすると、雨は、何かを言いかけた。
言いかけて、自身の左手に視線を落とす。リボルバーもろとも、血まみれですね。
君の否定したいことを、僕が代弁しましょうか。
「命の価値を、等しくなんて出来ないよ」
土台、無理。
「 、」
「わかってるでしょう?」
人は、分かち合った命にだけ、泪を流すんです。行きすがりの命に泪を流すことは出来ません。
「君に、安易な泪は流せない」
その返り血は、誰のものですか?
「 」
ごめんね。俯いてて、口許が見えませんでした。
顔を、上げて。
誰を殺したの?
楼主さま? 未幸ちゃん?
どっち?
「 」
楼主さま。
「 、 」
楼主さまを、殺しました。
そっか。
「仕事に、戻りなさい」
彼女と同じように、吻の動きだけで、言葉を伝える。
「戻れ」
促され、死の媛さまは下手に背を向けた。
合わさった視線が断ち切られる寸前に、洋紅を差した吻が顫え、動く。
「 」
ごめんなさい、ですね。
仕方ないよ。
あとで、悲しもう。
今は、我慢。お互い、お国のために精勤しましょう。
「コロセ」
無情なエールで、送り出す。一歩ずつ、確かに前へと進むその右腕が、振り子のように前後へと振れる。僕は、その理由を知っています。
「コロセ!」
その黒く、しなやかな背中から、いつもの殺意が立ち上る気配がありました。静かな歓声が沸き上がり、部下たちが、鬨の声を上げます。
「シノヒメサマ!」
「コロセ!」
やがて銃声が、空へと轟く。二十五。
二十六、二十七。二十八。
装填を待つ遠くの翳が、再び、うねりを打つ。
うっかり僕が、泣いてしまいました。
その日は、赤鳳楼の楼主さまを含む、四十人の罪人が、全員浄化されました。僕は残った仕事を片付けると、夜の二城へと繰り出した。
家に帰る気になどまったくなれない。今日は、ちょっとだけ、やけ酒です。君は今頃、どうしているだろうか。
叱られたりしていないと、いいけれど。
まずは、觀南マーケットへ赴きました。マーケットは、平日夜の方が、魔窟なんですね。密造酒でおかしくなった人たちが、亡霊のように横行闊歩して居りました。阿鼻叫喚の地獄絵図です。
言語化されない濁声が狼煙のように立ち上がり、L字に折れた生き物がよだれを垂らしてぶつかってきます。
いっそ、飲んでやろうかしら、とも思ったけど、側溝の表現し難い惨状を見ると、やはり空恐ろしい。小一時間、彷徨。チョコレイト・ボーイさんも不在。青空市場も、人まばら。
ハイヤアを拾い、色街へと移動する前に、人気のない跨線橋上で一服です。
普段は、煙草を嗜みません。
銘柄は『GELD』。先ほど驛の売店で適当に買いました。喫み方は素人。煙を眼鏡顔にふっかけて、泣きました。
「痛いよ」
背中を風上に向き直し、煙草に文句をつける。
楼主さまは愛煙家でした。赤鳳楼の玄関をくぐり、ご挨拶をするたびに、大火鉢の前で煙管を咥えていた。
「何を、したんだろう」
紫煙を黒めた空に吹きつけて、独りごちる。まったく想像がつきません。
楼主さまは、確かに口は悪かったけど、心根は違いました。雨にとってはまさに親代わり。内乱で家族を喪った僕にとっても、母親だった。
悪さをするようなお人柄じゃないはずなんです。
絢ちゃん絡みかな、と一瞬考えたけど、だとしたら取り調べという名の拷問にかけられて、死の回廊には上がらない。
本当に、想像がつかない。
「泣けないなあ」
煙草を喫んだら泣けるかしら、と思ったけど、まるで実感が湧かない。先ほどのシノヒメサマの顔ばかりが思い起こされます。
ロウシュサマヲ、コロシマシタ。
大粒の泪。
でも、今日の死の媛さまは、最初から妙だった。もしかして、事前に名簿に目を通したり、しているのでしょうか。それで、調子が狂ってしまったのかも。
「なんか、丸覚えしていそう」
あの『ファウスト』を諳んじるような子です。
三万人分のお名前など、余裕でしょうね。
色街は、平日でも賑やかです。マーケットを介して足を運ぶと、健全に見えてくるから不思議。
赤鳳楼は、思いがけず営業していました。玄関をくぐると、楼主さまの座布団には、遣手のはづ音姐さんが座っていた。
「あれ? 楼主さまは?」
素知らぬ顔が、ちゃんと出来ているかは分かりません。そうお尋ねすると「お体の調子を崩しまして、」とのことでした。
死亡通知書を、数日後に受け取ることになります。
その惨酷な言葉を胸にしまったまま、「じゃあ、また来ますね」と、お暇をする。赤鳳楼も、これからどうなってしまうのでしょうか。
路地に、もじゃもじゃ君とでかめがね君の姿はありませんでした。
華三菱のまつ女将は、「鯛は如何?」と、道ゆく男子へのお声掛けを怠りません。
「あら、先生」
ここでもいいかなあ、とちょっと思ったけど、そういう気分になれそうにありません。鄭重にお断りすると、「そういえば、ご存知です?」と、僕に絡みついてきた。耳打ちです。
「赤鳳楼の楼主さまが、捕まったそうですよ」
慄ッとした。
「え?」
なんで。
知ってるの、という言葉を、飲み込んだ。
曰く、隠避罪だそうです。「悪さをした孤児を二人、別宅に匿っていらしたんですって」
「それって、」
真逆。
「子どもは逃したみたいで、だから最近、この辺りは警察の方がうろうろとしていますのよ」
逃げ切れるわけありませんのにね。まつ女将の言葉は、僕にとっては痛烈無比です。
そうなんですね、とお言葉を返し、早々にその場を後にする。鼓動は慌ただしく、呼吸は揃いません。
心根の優しい、楼主さま。
「なんで、」
強烈すぎて、言葉も浮かばない。
全部、僕のせいだ。チョコレイトを忘れて、シチューを作って、逃げ切れるはずのない孤児を放置した。
この世の誰よりも、罪深い。
気づくと僕は、見知らぬ町に立っていた。
三階建てのビルヂングの一階。
レストランみかど。
丸型の突き出し看板には、カードと同じ、コック姿のナポレオン。ネオンは、消えていました。木製の扉には『木曜定休』の掛け札。
よくある罠です。
手にしたショップカードに、力なく視線を落とす。
「定休日、見落としてたわ」
一応、扉越しに耳を澄ましてみたけれど、人の気配はありません。お店の周りも、住宅地です。
やけ酒どころか、一滴も飲まずに終了。
なんてことでしょう。眠れる気がまったくしません。
腕時計は、十時二十五分。
色街に戻る気力もなし。とんだ罰を受けました。
「帰ろ」
明日も、お仕事です。
頭上のナポレオン閣下に敬礼し、僕は静静と帰路に就きました。
「雨、」
ごめんね。
先生は、偽善者です。
夜風は、厭味なほどに清爽。
きら星も、お美事です。
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