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【シリーズ小説】こみろんらびっと

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新居を探していたキノモリさん。 ある日見つけたのは『ペットついてきます』と書いてある激安物件。 気に入ったのはいいけれど、ついてきたのは……うさぎ……じゃない?! 大食漢珍獣… もっと読む
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こみろんらびっと00/目指せ、こみらびますたー!

「物件。物件ねー」  キノモリさんは悩んでいました。  四月から、念願の一人暮らし。ワクワ…

こみろんらびっと01/ありゅとの小さな家出騒動

「ぴのはいつも可愛いなぁ」  キノモリさんが言うのを聞いて、ありゅとはがっくりしました。 …

こみろんらびっと02/もうねりゅ

「うぃ。もぅ、ねりゅ……」  ありゅとが眠ってしまいました。ぴのはタオルハンカチをかけて…

こみろんらびっと03/何事もほどほどに

ポリポリポリ。 「うみゃ!」  ありゅとがあがりこを食べる音を聞いて、なんだか思い出してき…

こみろんらびっと04/台風とコロッケ

 お外の雲行きが怪しいです。  ありゅとは窓の外を見て、呟きました。 「かぜがないてりゅ」…

こみろんらびっと05/迷子のぴのとセーラー服の少女

ある日、ぴのが外を眺めていると。 「……ちょうちょしゃんでしゅね」  ぴののお友達、ちょう…

こみろんらびっと06/やっぱりはなまる商店街

「ひーまー、ひーまー、ひまひまひーまー」  ありゅとはどこで覚えたのか、昔懐かしいマーチのメロディーで暇を連呼します。 「うりゅ~。てれびおもしろくないでしゅ」  ぴのも、ワイドショーばかりのTVに飽きたのか、頬をぷーっと膨らまします。 「うぅーん……。そうは言ってもねぇ……」  キノモリさんが冷蔵庫を覗きながら言いました。冷蔵庫からの冷気は今の時期には少し寒く、キノモリさんはふるり、と少し身を震わせます。  冷蔵庫はほとんど空。常備しているウーロン茶さえ、一口分を残すのみ。

こみろんらびっと07/こみろんらびっとのハロウィン

ありゅととぴのがTVを見ています。 『もうすぐハロウィンですね!今年も各地でハロウィンイ…

こみろんらびっと08/おにくばたけのぱるなちゃん

「二人とも。ちょっと、『おにくばたけ』さんに行って来るよ」  土曜の午後。キノモリさんが…

こみろんらびっと09/吟遊ウサギ・ありゅふりぇっど

 キノモリさんはある日、買い物から帰ってきました。  家のポストに目をやると、一通の手紙…

こみろんらびっと10/みみはにがてでしゅ

ありゅととぴのが毛糸で遊んでいます。 「いーとーまきまきいーとーまきまき」 「ひーてひーて…

こみろんらびっと11/お風呂に入ろう

ぺろぺろ。  ありゅとが毛繕いをしています。 「ますたー。みみのほうやってくりぇ」 「あの…

こみろんらびっと12/そうだ、温泉に行こう

「い、いくじぇ……?」 「いきましゅよ……?」 「頑張ってね、二人とも」  ありゅととぴの…

こみろんらびっと13/焼きおにぎりもどき

「ただいまー! 遅くなっちゃってごめんねー!」  こみらびはいっぱい食べます。  なので、少しでもご飯の時間がずれると…… 「ますたー……はらへったじぇー」 「ますたー……ごはんまだでしゅか……」 「ますたーしゃん……。ごはん……たべたいのだよ……」  こうです。 「わっ、みんな大丈夫?!判った、すぐ作るから待ってて!」  そんなとき、キノモリさんが作るのはコレです。 焼きおにぎりもどき 材料:冷や飯、バター(マーガリンでも)、めんつゆ ・冷や飯をバターで炒めます ・めん