かぐや様は告らせたい 昼ドラかよ・・・早坂愛に対してファンの愚痴

かぐや様は告らせたい 感想

漫画13巻までの感想です。アニメ見視聴の方やコミッ13巻までをまだ未読の方へのネタバレを含む表現がありますのでご注意ください。


今回、漫画「かぐや様は告らせたい」について、書いていこうと思う。コミックを店頭で見かけることがあったが、なんとなく手には取らず、一期アニメ放送直後から視聴し、がっちり原作もハマり対しても、ファンとなった。自分自身、コレクション気質な面も大きいことと、新刊書店に行くのが好きだということもあるのだが、1巻から新刊で購入している。
(この記載は古本購入に対して否定的なものではない)

生徒会メンバーはもちろん、第一に会長とかぐやの恋模様を応援(現在進行形で)している。が・・・やはり、長く続くと、疑問のある部分が出る。
贅沢といえば、贅沢なのだが、漫画もビジネスなのだというのは周知のことに思う。

最初の1巻から8巻までは、これは売れる漫画だよ。これ。
漫画、久々に連続的に読んだなと、楽しめたし、こういう作品があることがうれしかった。こういう、というとあいまいだが、自分が年齢層から離れてしまっているのかなと落ち込んでいたことも理由が大きいだろう。

元来オタク気質で、ハマれる新作に出会えずにいると日常的にかなりのモチベーションが下がる。オタクならばよくわかることに思う。(薬切れのようなものだと思っている)

とにかく、これは追いたい!と強く思った。純粋に面白い漫画で好きなジャンルだったことは嬉しい。青年誌でありエッチでない漫画。いや、エッチな漫画も好きだが。それはまた別の話で。


長期的に、上記に記した通り、アニメや漫画ではまるものがなく、退屈していたため、いろいろと目につく新作タイトルには手を出していて、その中でも、現在でいえば(ラブコメジャンルで)特に目を引いてヒットしたものは五等分の花嫁と、寄宿校舎のジュリエットもある。なので結果的にはもろもろハマるアニメが増えたうれしい時期にもなった。

その中でも、自分のブームで長く引いたのが「かぐや様は告らせたい」。

話を戻すけど、そういうわけで、テンポが良く話が重くなりすぎないかぐや様は告らせたいは優先的に見ていた。動画サイトに有料加入をいくつかしているので、毎週の楽しみにもなっていた。公式サイトをチェックし、フェアやコラボを確認。グッズ購入にも赴いた。

原作についてもメディア展開前提として進められたのではないかな、と思うほどにはうまい構成だった。というか、最近はそういったスタイルの漫画は増えていると思う。(なにも漫画に限らず一般文芸もそういった傾向は作者によってみられるのだが)

「お可愛いこと」、「告白のようなもの!」のお決まり展開とナレーションのはまりのよさ、一期の花火大会のシーンのラブコメ的見せ場からの、ギャグらしく翌日は「黒歴史!」と持っていくなど、そこで気持ちをシリアスに落とさない点は評価が高くついた。
ここはわかりやすく、展開がよかったが、ほとんどにおいて気持ちよくみられて、読めたものだった。

※追記:のちのちにAmazonのレビューを読んだのだが、シリアスからのギャグ、またその逆の展開がいいという声が目立って上がっていてうれしく思った。

かぐや様は告させたいというよりもほぼ「早坂愛」への愚痴になるのだが、早坂愛とかぐやの間で会長を落とす、落とさない、友達になる、ならない、といったやりとりに早坂愛の問題については少し嫌な予感がした。
のち、「推しの子」原作赤坂アカ 作画 横槍メンゴの発表を受け、どろどろ展開がやはり書きたいのだなと再認した。
「クズの本懐」で有名な横槍メンゴだが、こちらの作品は「クズ」を代名詞としているだけありつまり身勝手などうしようもない自己愛から形成される恋愛漫画として私は好きだ。クズの本懐にはNTRがわりといい感じにある。
これはあくまでクズがテーマであるのは周知のことだろう。割とある、というか、しょぱなからだが。

脱線があったがそちらの企画が既にあるのなら、寝取られ(NTR)や
人間関係のめんどうくささをやってくれたらなんの問題もない。
むしろ好きなジャンルなので、是非推しの子の方で頑張ってほしい。
(推しの子のヒロインがアイなのは偶然だと願うが)

しかしながら、かぐや様は告らせたいはあくまでも出鼻から「ギャグ」「コメディ」を前提とした「ラブコメ」。かぐや様で現在進行形で行われているドロドロした展開は必要最低限までに排除してほしいと考えている。
私はこのような作品になるのであればそもそもは、この絵柄、このテンポのものでは買わない。※厳密には第58話以降から嫌な予感がした。

早坂愛が一度で落とせるとは言っていない。という落ちをしたことで、ああこれ長引くな。と思った。そしてカラオケ、こっそりラインのやりとり。

コメディ&シリアスな分、「黒い」ところが、下手をやるとブラックジョークにもなっていない。
早坂愛に対して好感を抱いたのだが、会長絡み関係になってからというものただ、「キャラ」に対して「嫌な人」だな。「性格悪いな」と思う。
もしこれが、どう展開を転がしてくるかわからない変身キャラクターとして書いているつもりならば失敗しているし、単なる職権乱用だろう。自分の好きなものだけを書いて売れる人はこの世の中に「ほとんどゼロに等しく」いない。これは、自分の好きな仕事について働いても、協調性や好きの中でも我慢をしていく。という、なににでも当てはまる事項だろう。まれにいる、スティーブジョブズのようなアイデアマンだって、自らの会社で首なるということも起こしている(その間、妻が支えていたというエピソードがあるのだが彼女は世界のパワフルな女性という人々に含まれる同様にまれなひとである)しかし、ジョブズが企画した商品はいいものばかりだ。と、まあ、そんな人間はほいほいといないという話で、かなりの脱線を起こしたが・・・

現在の「早坂愛」の不穏さは昼ドラ的でかぐや様は告らせたい。というタイトルにとっては損失に他ならない。上記にも記したとおりに早坂・ハーサカのヴィジュアルがいいのは確かで、好ましく思うが、そもそも「萌え」を主体としていないから昼ドラ的になる。

ストーリー構成としておもしろいと言えるのか?
早坂愛はいい女か?と考えても全く、初期早坂愛より良くないし、かわいくもない。

今現在の石上会計と子安つばめ、伊井野ミコにおける三角関係やらはかなり突飛だし、ここでのメインとなった早坂愛の行動の肝が冷えるような展開はとても「おもしろい」とは思えない。
もちろん上記の通りに「笑える」とも全く思わないのだが。

「初期はよかった系作品」にはなってほしくなかったのだが、このままいくのだろうな、というあきらめの気持ちもある。

コミックに限らず本が好きで、好きな書籍は新品でみな買うのだが、今作の傾向を見ていると、本当に、面白い。と感じていただけ追いたい!という気持ちがなえてしまったのは残念でならない。

二期最終話までの文化祭での即帰宅組だった石上会計の成長もよかったが、
やはり生徒会メンバー再結成と文化祭を機に、かぐや様は全く違う作品になったように思う。ここまでが13巻である。それ以降に関してはまた感想も変わってくるので、このポイントの感想とこれ以上の「悪い意味で不穏」な展開を終えてほしいという主張でもある。

今記事で、原作者赤坂アカ氏についてのことや漫画内容に細かく触れられていないため詳細は続いて書いていこうと思う。

また14巻以降の愚痴でない感想と13巻以内の好感的な感想も交えて書いていきたい。

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