ラブライブとドカベンはよく似ている
幻日のヨハネ2.3話を見た。ラブライブの面白さが全然ないのはなぜか考えていた。やっぱり主人公が熱血キャラじゃないからかもしれない。ヨハネちゃんがウジウジしてて、だんだん周りと仲良くなっていく展開だと思うけれど、引っ張る力が足りない。ラブライブの良さはスポコンの良さだ。
自分は元々この世にスポーツ漫画しか存在しないと思っていた時期を過ごしている。知っている漫画がドカベンしかなかった時期にドカベン、大甲子園、プロ野球編を繰り返し読み続けた。そのころが血肉となってスポコン漫画好きになっているのかもしれない。
スポコンの構造は単純で一番を目指すこれに尽きる。
そのためにトレーニングをしたり、一番になるのを阻む敵が現れたりしながら、何度あきらめそうになっても立ち上がり一番を目指すのだ。
そのため目的がはっきりし見やすい。
幻日のヨハネは今のところヨハネの目的がはっきりしていなくて(都会で歌手になって人気者になりたいという欲望はある)何を見ればいいのかよくわからない。動物が何かに操られて暴走するという展開があったから、歌が魔法的な展開でその動物を鎮めるストーリーなのかもしれない。そうすると悪の親玉が出てくる。ファンタジーものとかで悪を倒せば終わりっていうのはあんまり好きではない。これにはやっぱりスポコン好きというのが関係してる。
スポーツ漫画(ドカベン)に悪はあまりない。ヒールとしてのダーティライバル土佐丸高校などはあるが、たいていは戦い終わった後に友情が芽生える。戦友だ。スポーツ漫画では勝者と敗者が必ず生まれる。そこがまた美しい。
期間は3年間それまでのトーナメントに敗れるとその瞬間に終わってしまう。この瞬間しかできない。今しかない。そういう部分にスポ根の魂が宿るのだと思う。
ラブライブは廃校や負けたら仲間がいなくなっちゃう、3年生の卒業などのギミックを組み合わせて負けたら終わり感を強くしていた。
幻日のヨハネは今のところ切実感が足りない。ゆるい日常ものだろうだから仕方ないんだろうけれど、ラブライブのファンタジーなら、歌バトルものにして欲しかった。その世界ではモンスターと歌で戦っている。そんな中、世界一の歌姫を決める天下一歌大会が開かれる!!!
幻日のヨハネのよいところはアニメが綺麗なところと加藤達也のBGM!加藤達也のオーケストラのストリングスは本当に気持ちがよくて、はねバドとか、境界線上のホライゾンとか、本当に泣ける。