タイプ9が衝突を避ける理由
タイプ9あるあるとして「喧嘩や争いといった衝突を望まない」というのがある。
今回はこれに関して詳しく解説していく。
タイプ9は平和主義者であり、争いに巻き込まれるのを好まない。
その理由として「争いに巻き込まれると怒りをコントロールできなくなる」がある。
ガッツセンターは怒りのコントロールに問題を抱えるタイプだ。タイプ9は怒りのコントロールの方法として「環境と一体化」する。静かな環境の中ではタイプ9自身の心も静かであり、騒がしい環境の中ではタイプ9自身の心もザワザワする。
他人が問題提起をするという状況は、それを意識すること自体が驚きや混乱を引き起こし、現在の状態から急激に変化する心理状態を作ることになる。そこに感情が乗っていたらなおさら急激な変化が倍増する。タイプ9はこの急激な空気感に乗せられてしまうと怒りを抑え切れなくなってしまうため、他の所に意識を逸したり遠回りしたりゆっくりと対応することによって自身の怒りをコントロールする。
タイプ9に関して勘違いされがちなのが「問題に向き合うことを避ける」ということだ。
タイプ9は問題に向き合うこと自体にストレスを感じるというより、問題を持ち込む際の緊迫した空気感にストレスを感じる。タイプ9が抵抗している対象は「問題自体」ではなく、「緊迫した空気感」だ。タイプ9が問題を過小評価したり無言で抵抗する目的は、緊迫した空気感を引き起こさないようにするためである。
大きな感情を出したり威圧したり急がせたり……こういう “気持ちを揺さぶる” 要素があると、タイプ9は情緒的に不安定になってしまうので「落ち着かせる」あるいは「落ち着くまで待つ」という対策を取る。
あとは、タイミングも関係している。
心の余裕がある時にはスムーズな反応をするのだけど、心の余裕がない時には何かに気を逸らされるだけでイラッとしたり抵抗しがち。見分け方としては、心の余裕がある時には特に何もせずにぼんやりしている感じで、心の余裕がない時には何か作業をしがち。落ち着きがなく歩き回ったり、手当たり次第に色々なことに手を付けていたり、スマホやテレビを見ていたり、ゲームをやっていたり、音楽を聴いていたり、お菓子を食べていたりなど。こういう時のタイプ9は(表向きにはのんびり過ごしているように見えていたとしても)情緒的に不安定な状態で、他人と関わるほどの心の余裕がないほど追い詰められている。内面では追い詰められるほど大きなストレスを抱えているのだけど、ストレスの少ない環境を自ら作り出すことによって何とか気持ちを落ち着けられている状態。
(嫌なことがあって引きずっているというより、外と関わることに関して莫大な量の精神的な疲労を感じているから一人の時間が必要というのが近いかも。)
こういう状態の時に誰かが関わって来るとその人に対して怒りをぶつけてしまう事もある。他人に対して怒りをぶつけてしまう程のヤバい状態だから人から距離を置くことで対処していると言える。
まとめ
タイプ9は「のんびり」「リラックス」などのイメージを持たれがちだけど、それとは裏腹に内面ではものすごく大きな量のストレス(怒り、不満、葛藤など)を抱えている。
「これ以上ストレスを感じたら爆発してしまう」という緊迫した精神状態なので「急がず焦らず、心の余裕が持てる環境が必要だ」になる。その結果「衝突を避け、穏便に物事を進めたい」になる。
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