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S型とN型の違い・見分け方

初歩的なものではあるが、誤解が多く見受けられるので、分かりやすく違いを述べておく。


MBTIの本に書かれているS/Nの違いとは以下のようなものだ。

SN指標:どのように情報を取り入れることを好むか?

◼️感覚機能(S)
感覚機能を指向する人は、事実そのものや実際に起きている情報を取り入れることを好みます。自分の周囲で実際に起きていることを観察し、具体的なことあるいは事実かそうでないかについて気づきます。

◼️直観機能(N)
直観機能を指向する人は、まずものごとの全体像から、関係性やつながりに着目して情報を取り入れます。まず、ものごとにおけるパターンを把握したりして、可能性があるかどうかに気づきます。

MBTIタイプ入門 第6版

この「全体像」の理解がなかなか難しいと思う。
私もN劣等のためN型の視点の理解には時間がかかった。



S型の「全体像」、N型の「全体像」の違い

まず「S型は全体像を見られない」と考えるのは誤りである。
S型も感覚機能を使って全体像を把握することは可能である。

それなら何が違うか?
「全体像の見方」が違う。

S型は、全体像を見るために実際の情報を集める。つまり経験や知識を蓄えることによって視野を広くする。
N型は、一部を見て「全体」という情報を取り入れる。「これは〇〇の全体の一部である」と認識する癖がついている。



見分け方

例題を出してみよう。

「パンが食べたい」
この人の発言から、どんな情報の受け取り方をしたか?







S型は「パン」という具体的な情報をキーワードにして考える。
N型は「パン」に留まらず「食べ物」という視野にまで広げて受け取る。

これを聞いたN型はこのような返答に出る可能性がある。
「パンが食べたい」
「お腹が空いたのならご飯があるよ」

S型とN型のすれ違いとして、S型は「視野が狭く柔軟性がない」と思われ、N型は「話を逸らしている」と思われやすい。その原因として、S型の文字通りに受け取る性格(〇〇と言っているのだから〇〇しかない)と、N型の全体的な視野にまで広がる性格(〇〇と言うのなら△△もあるだろう)がある。


他の例を挙げてみよう。
S「あと何分で終わる?」
N「急いでいるのなら先に行っていていいよ」

この例では、S型は具体的な時間という情報を必要としている。対して、N型は「終わる時間を気にしている→この人は急いでいる」という受け取り方をしている。
S型は「今は具体的な情報を確認するステップであり、具体的な情報を把握してから行動選択をする(段階を踏む)」ということに重点を置いている。
N型は「方向性さえ明確ならば具体的な情報は必要なくても十分だろう(手順をショートカット)」ということに重点を置いている。

S型は「ひとつひとつ」を認識しているのに対して、N型は「全体の流れ」を認識しているという対比になっている。



まとめ

  • S型は「一つ」を見る/N型は「(その一つの組み込まれた)全体」を見る

  • S型は「まず目の前のタスクを完了する」/N型は「そのタスクを必要とするということはどこに向かっているのか(流れ)」に基づきタスクを柔軟に切り替え



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