見出し画像

私がタビに夢中になったワケ

私って幼い頃から、特別何かにのめり込んだりすることってなかった。
幼少期の私はとてつもなく人見知りで、内気な性格。だからか、何かを積極的に進んでやるとか、そういうのは性に合ってなかった。

そんな私が、1人で海外に行ってしまうほどタビに夢中になったワケ。
それは、長年感じてきた"生きづらさ"を克服できたキッカケが、海外旅行だったからだ。

上記の記事から分かる通り、私はHSS型HSPだ。
それが故に、昔から生きづらさを感じていた。
"はみ出しものになってはいけない"
"自分を出しすぎてはいけない"
みんなから嫌われないように振る舞わなきゃ
常にこんなことを考えていた。
学校はもちろん、家にいても家族の顔色(特に母親)を伺いながら生きてきたので、安らげる時間なんてトイレとお風呂にいる時ぐらいだった気がする。
おかげで自己肯定感がとてつもなく低かった。

そんな私が初めて海外へ渡航したのは、20歳の時。旅先は台湾だった。

日本から近いし、それほど大きな違いはないんだろうな。
そう思っていたけれど、日本人の感覚とはだいぶ異なるようだ。

  • ショップ店員は常にダルそうに仕事してる

  • 仕事中でもお構いなしにスマホ操作

  • でも困ってることがあるとすごく親身になってくれる

  • 店員VS客で言い争い

  • どちらも強気でガチギレ

  • 知らない人が普通に話しかけてくる

私の中の価値観が壊れかけた瞬間だった。
だって、日本では出くわさない日常ばかりだもの。
人間味があっていいなあ!
そんな風に思って、日本との違いにすごくワクワクしたのを覚えている。

台湾から帰国後しばらくしてから、セブ島短期留学を決めた。

"文法めちゃくちゃだけど私意外と英語でコミュニケーション取れるじゃん!?"
"英語ができたらもっともっと知らない世界に飛び込めるじゃん!"

英語は中学生の頃から苦手だったけど、
台湾旅行のおかげで、これまで逃げ続けてきた英語に興味を持てるようになったのだ。

このセブ島留学が、私がタビにのめり込むようになった、大きな大きなキッカケ。

滞在先は、とてもローカルな町。
周りにはストリートチルドレンにホームレス、野良犬がたくさん。語学学校のスタッフからは、強い口調で「出かけるなら本当に気をつけてね」と言われた。
"なんだここは。。臭いし、汚いし。。荒れまくってて怖い。。"
軽くカルチャーショックを受けた。
早く帰りたいとも思った。

でも、1週間ぐらい経つと当たり前の日常になってしまった。
人間の適応力って意外とあるもんだな〜と思った。
異国での生活にも少しずつ慣れてきて、心にも余裕が出てきた頃、ふとこんなことを感じた。

"みんな貧しいはずなのに、何で毎日すごく楽しそうなんだろう。
私の方が遥かに豊かな暮らしをしているのに、何で私の心は常にモヤモヤしてるんだろう
"

ショッピングモールへ行くと、みんな満面の笑みで声を掛けてくれる。

道端では、みんな自由に歌ってる。

語学学校の先生からは、フィリピン人は「笑顔」を大切に生きてると教わった。

ここで生きている人たちからは、生きる熱量をすごく感じた。
毎日を全力で生きていて、心から楽しそうに笑っている。
「和」より「個」を重んじてるのがすごく伝わって、幸せの基準は自分で決めている、そんな感じがした。

彼らの生活を覗いてみて感じた、私との決定的な違いは、”心の豊かさ”なんだな、と思った。
みんな、自分の個性を大切に生きていて、いい意味で適当に生きてる。

セブでは、自分の「人と違う部分」「変わっている部分」どれだけ変な自分を出しても、全てを飲み込んでくれる気がした。
それが嬉しくて、ヤバい奴、変人って思われてもいいから、ありのままの自分で生きてみようと初めて思えた瞬間だった。


もし、私が今この瞬間まで、海外を知らずに
日本という小さな世界の常識だけで生きていたとしたら?
きっと、自己肯定感がとてつもなく低いままで、
自分を押し殺して生きていたと思う。
自分の意見を主張出来ずに、周りに流されて生きていたと思う。
最悪の場合、鬱にでもなっていただろう。
(実際、鬱になりかけたことがある。)

私は今、自分を少しずつ肯定できるようになっている。
自分を愛してあげられるようになっている。
「自分を受け入れること」ができるようになったのは、日本の常識とはまるで違う価値観に出会えたおかげだ。

よく"自分探しの旅"とか言うと、
旅で自分なんて見つかるわけないだろ!
とか言われがちだけど、私はそんなことないと思っている。
意外と自分の中の何かが変わったりする、大きなキッカケになると思う。
今までいかに狭くて、凝り固まった価値観の中で生きていたかが本当の意味で理解できるようになる。
発展途上国みたいに、日本の文化とかけ離れて国ほどね。

海外を知れたことで、私は驚くほど生きやすくなった。
海外へ渡航する度にまた一つ強くなれた、と実感できる。
これが、海外旅行をやめられないワケだ。

日本人って私のような考えの人、実は多いのではないだろうか。
そんな人こそ、是非日本の外の世界を知ってもらいたいな。
我々日本人の価値観や考え方って、世界から見るとかなり独特な文化なんだなって知れるだけで、心に余裕が出てくるものだよ?

おしまい

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?