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星屑125 しんさばなし

2017年12月21日

 修了審査をのりこえ、一息つきたいところですが次は論文が待ち構えています。とにもかくにも学校での制作はこれで最後です。あとは修了展までにブラッシュアップと、追加の制作ぐらいかな。着実に時間が過ぎています。

 在学時、特に大学院に入ってから外部の仕事も増え、まるでフリーランスのような真似事をしていたのですが、その影響か、作品も変わってきていると言われました。今までは自分の手の動く範囲でしていたことが、ひと枠ふた枠超えたものができているよと講評していただいたのでほっとしています。まだ甘い部分が多いので詰め直したりはしますが、とりあえずひと段落です。

 たかが一〇冊くらい二週間で終わるよと、とあるデザイナーに言われたので、真に受けて私も二週間ですべてデザインしてみました。やってみるもんだ。さすがにそのまま出すことはできなかったのですが、仕事のスピード感や、アイデア出しだとかの感覚を鍛えるのにはとても有効だと思いました。製本は二週間のうちに収めることは難しかったので、二日かけて三〇冊ほど終わらせました。本を作るのも随分と慣れたように思います。紙を扱っているときが一番楽しいです。

 油画・日本画・デザインと三コースある美術学科ですが、それぞれ卒業制作や修了制作の審査の方法は異なります。油画だとひとりずつの面談方式、日本画は最初に教員のみの審査の後、簡単な講評があるそうです。デザインはというと、それぞれ学生が持ち時間の中で自分の制作についてのプレゼンをし、その後に教員と簡単な質疑応答をします。デザインコースの審査は約六時間かけて学部、院生含めて全員分行います。疲労度もすさまじい。卒業制作の審査は後輩も見にきたりするので、会場はたくさんの人でいっぱいになっています。 

 伝えたいことや魅せたい部分はたくさんあったりするのですが、私は多くは喋らずに自分の制作スタイルと今回の作品についてを簡単に伝え、後は自由に本を見てもらう時間にしていました。本を見て質問があれば答えていました。

 これから年末にかけて、いろいろと放置していた仕事を片付けつつ、大阪で開催される「はじめて見つめるときのように」に遊びに行ったり、ゆっくり寝たりしようと思っています。のんびりまったり、というわけにはいきませんが、休む時にはしっかり休んで、来週はきちんと月曜日に更新できるようがんばります。

 今回はこのへんで。


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