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私の人生を変えたゲーム⑤

随分昔のゲーム(PS2)ですが「チュウリップ」というゲームです。

ちょうど夏ごろで、コミケ合わせの原稿が終わってひと息ついた頃、なにか面白そうなゲームはないか地元のゲームショップを見ていたところ、このゲームに目が留まりました。


青春はチュウ?

ジャケこそ昭和の薫りがする雰囲気ですが、裏面を見ると、RPGとありましたが、タイトル通りチュウをして主人公を成長させていくゲームということがわかり、私は「これは斬新だ!!」とレジへ持っていき、攻略本も出ていることがわかり、本屋を探して攻略本を片手にゲームを始めました。

主人公は中学生の男の子(名前はプレイヤーが自由につけられます)で、お父さんと鶴亀(つるかめ)町に引っ越してくるところから始まります。
そこで、家出したという「あの娘(こちらもプレイヤーが名前を決められます)」にひと目惚れ、なんとかあの娘のハートを掴めるようなラブレターを書こうとしますが、中学生なのでそんな語彙力もなく、気の利いたことが書けるはずもありません。そこで、どうしたらいいかということで男の子の旅が始まります。

男の子のお父さんは地タマ中の校長先生ですが、ゲーム中はEDだけ一瞬顔を見せるだけで、あとは一切顔を出しません。いつも家で新聞を広げているだけです。

鶴亀町は、地タマ中の学生、OBがいますが、皆それぞれに悩み、問題を抱えており、それを解決してやることでチュウができ、学生は基本、引きこもっているので、決まった時間に地面に出てきたときにチュウのタイミングを見計らってチュウをするしかありません。
ちなみに学生たちは皆、不満を抱えているので、基本、頭から湯気を出しており、チュウできるタイミングは頭上に音符が出ているビバ状態のときだけで、それ以外にチュウしようとすると殴られるか蹴られるかして大ダメージを喰らいます(笑)

OBたちは、のっぴきらない問題を抱えているので、やはりそれを解決してあげないとチュウできません。OBたちの悩みは大体、OBどおしで繋がりがあるので、順番にそれぞれ解決してあげれば良いです。

そして肝心のチュウですが、チュウが成功すると「クリアー!!」の文字が背景に大きくあり、背景は宇宙、花火もあがります(笑)そして音楽も「ダバダダバダバ~♪」とともに、なんともふざけた音楽が流れます(笑)(冗談ぬきで本当にキスしますよ笑)

家に帰ると、お父さんが、今日は誰とチュウしたとか、チュウしなければ「父さんは情けないぞ~」と嘆き、チュウをすれば褒められ、鶴亀町のはずれにある「ときめ樹」さんに「息子はこんなにチュウしましたよ~」と報告してくれ、「ときめ樹」さんもチュウの数に応じて、男の子のレベル(ココロの大きさといいます)をあげてくれます。なんともふざけたゲームですよね(笑)

HPは「ココロ」と称され、セーブポイントはトイレ(笑)自宅の布団で眠ると全回復します。
ある程度レベルがあがり、ときめ樹さんの下へいくと、あの娘がやってくることがあります。あの娘は男の子をひどく罵ったあげく引っぱたいて去ってゆきます(笑)ひどいゲームですよね(笑)

このゲームは目的として、あの娘の心を掴めるようなラブレターを書くべく、愛のレターセットを手に入れ、あの娘にラブレターを出して告白することなので、やはり鶴亀町の人たちの悩みを解決してあげないとレターセットは手に入りません。そうするとやはり、全員とチュウしないといけないことになります(ワラ人形とか、マーライオンとか笑)

主人公は中学生、多感なお年頃の男の子なのでとても繊細です。ゴミ箱を漁って(食べ物くらい持たせてください、お父さん笑)冷めた焼いもを食べてココロを回復させたりしますが、運が悪いと「ウンピくん」を拾ってしまうこともあります(笑)そうすると「ガーン」と傷つき、ココロにダメージを受けます(笑)

そうしていくうちに、愛のレターセットであの娘にラブレターを書き、投函に行きます。内容は「拝啓、僕はあんたが…鶴亀でいちばん、世界でいちばん、大好きなのでしゅ、愛をこめて…〇〇(プレイヤー)より」という内容の手紙です。

投函に行くまで、クイズに答えたりしますが、ラブレターを投函することに成功、ときめ樹の下であの娘に会い、あの娘と恋がかない、あの娘とチュウができハッピーエンドになります。

私としては好奇心で買ったわりにはとても楽しめましたし、内容もわりとほっこりしていて、キャラも可愛く、音楽もガチャガチャうるさくなく、全体的に可愛らしく、プレイしてよかったと思います。

今はもうPS2本体を繋ぐケーブル等が手元にないですし、ソフトも攻略本も手放してしまいましたが、Switchの後継機種に移植されないかと淡い期待をしているゲームです。やる人によっては「ふざけてんのか!」とキレる可能性もあるゲームですが(笑)超マイナーゲームなのに、隠れたファンもわりといることがのちにわかって驚いたものです(かなり高値がついています)

まだPS2があり、興味のある方は是非!チュウしまくって、青春を謳歌してみてくださいませ(笑)

ふと思ったことですが、このゲームの制作をしたチーム、シナリオ担当の方は、よくこのゲームの発表に踏み切ったものだと勇気さえ感じました(笑)

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