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6帖の賃貸部屋に自宅スタジオをDIYした話


こんにちは。シンガーソングライターのR!Nです。
今やそう珍しくない話題になった【DIY】ですが、ついに私もそれで自宅にスタジオを作りました。

特に関東圏や都心に住んでいる方で騒音問題に悩んでいる方は、どうしたら自宅で快適に音録りができるようになるのか、と考えると思います。

そんな悩みを抱えるあなたに、
私が制作した自宅スタジオのDIYの全貌をこちらで紹介したいと思います。

📌まずは建物の造りを確認する

賃貸物件にはそれぞれ種類があります。
その中で一番防音性が高いのは、防音室がある建物は勿論ですが、正直そのような物件はとってもお高いです。なので、ひとつ妥協を入れるとしたら、【鉄筋コンクリート造】の建物が一番音周りの対策に向いています。

順番で言えば、
防音室<鉄筋コンクリート造<鉄骨造<軽量鉄骨<木造

こんな感じでしょうか。
ちなみに私が現在住んでいるのは木造の次にある軽量鉄骨造の物件だったので、丸裸のままでは部屋鳴り(手を叩くとビィン!となります)は勿論、お隣さんにも音が筒抜けになってしまうので、思い切ってDIYスタジオを作ることを決意しました。

コロナ禍になってからテレワークが基盤化してきた中で、割と自宅の防音面で悩む同業者からもたくさんお問い合わせを頂いていたので、改めてnoteでその全貌をご紹介したいと思います。


📌床(フローリング)

まずは土台となる床からです。
元々の部屋はよくある白壁に茶色のフローリングの部屋でしたが、白を基調としたスタジオにしたかったので、はめ込み型のフロアタイルを購入しました。

こちらです。6帖の部屋でだいたい3ロールぐらい購入しました。
カッターで簡単に切れますが、結構重いので女性一人ではなかなか難しい作業なので誰かに手伝ってもらうといいかもしれません。
部屋の角や柱など寸法を取ってはめこんでいきます。

その上に敷いたフロアタイルはこちら。

私の部屋はヴィンテージホワイトを選びました!
DIY真っ最中の様子です。こちらのフロアタイルもカッターで何度か切り込みを入れるとパカッと割れるので部屋の形に合わせてはめ込みが可能です。ゴムのすべり止めがついた軍手をつけながら作業するのをお勧めします!(けが防止のため)

そしてここが結構大事。隙間ができるとそこから音が漏れて意味がないので、工具売り場や百均にある隙間テープを張ると、それが解消されます。

こちらは3つほど買ってドアやクローゼット回りの近くの隙間に貼りました。

床を作るのに必要な道具:

・滑り止め付きの軍手
・カッター
・30センチ定規
・スケールメジャー
・根気(一番大事)
・印付け用のペン(蛍光色が◎)

📌ここからが本番!壁づくり


ここからが本番です。
実際どこまで賃貸でセーフなのかは、大家さん次第だとは思いますが、うちは壁にめちゃくちゃタッカーを打ち込んで床に敷いたのと同じ遮音シートをベースとして一番最初に貼りました。重いし長いので、結構な重労働です。

軽量鉄骨造ということもあって、かなり層を厚めに作りました。

順番としては、
【壁】遮音シート➡ウレタンフェルト➡ホワイトキューオン(吸音材)➡壁紙シート➡声を出す方向を重点的に更に凸凹の吸音シート です。

①遮音シートを張った図

ハシゴ is very 必需品。
これがないと高い場所に手が届かないので事前に買っておきましょう。のちに天井にも使います。

②ウレタンフェルトを張った図

便利なハンガーラックがありましたが使わないと判断したので上からがっつり被せています。部屋の高さにもよりますが、合計8ロールぐらい買ったかな…?かなりほこりっぽい素材なのでマスク着用&換気をしながらの作業をおすすめします。こちらを切るのはかなり力が必要だったので、裁断ばさみを購入しました。

遮音と吸音はセットでやっと防音効果が発揮されるので、しっかり吸音した後に遮音する、という考え方でいけば吸音面を重点的にした方がいいと思ったので、次にもう一層吸音材を重ねます。

③ホワイトキューオン(吸音材)を張った図

90cm x 90cmの大きさのホワイトキューオンを張った図です。
先ほどのフェルトとこちらは虫ピンでゴム製の金槌で壁に打ちました。
釘だと大きく穴が開いてしまうので、タッカーや虫ピンであれば穴は小さく済みます。これも壁全体に貼っていきます。

ちなみに虫ピンはT字でしっかり固定される長いものを買うのがお勧めです。

📌これまでの図の比較

壁➡遮音シート➡フェルト➡ホワイトキューオン

これで一応壁の大元が完成しました。
でもこのままだとものすごく殺風景なので、ここで便利なものを入手します。

ちょっとしたDIYで手にする方も増えたのではないかなと思いますが、シールタイプの壁紙シートです。自分がこれ!と思うような壁紙シートをこの殺風景な壁にペタペタ貼っていきます。こちらもメジャーで寸法を測り、切ったものを上から湿布をはがすような要領で貼っていくとスムーズです。

それでできあがった壁がこちら。

まだ端を埋め切れていないですが、なんとなく部屋っぽくなってきました。
今振り返ってみると結構大がかりなDIYだったなと思います。笑


📌特に音が気になるところにはもう一層吸音材を

楽器、声、低音の響きなど部屋鳴りだけでは解消されない部分にはスタジオなどでよくみかける凸凹な吸音材を貼り付けました。

私は部屋で仮歌録りでがっつり声を出すので、声を出す方向に6枚、後ろ側に2枚、天井に2枚、部屋の出入り口付近の天井の隙間5枚貼りました。

壁紙に強力両面テープで貼り付けただけの図です。
あまり重いものを張りすぎると壁紙がはがれてしまうので、ホワイトキューオンと壁紙を一番上でホッチキス止めするとよきです。

低音の響きが気になる場合は、(特にモニタースピーカー)スピーカーアクセサリとしてインシュレーターを置くことをお勧めします。

実際に私が使っているインシュレーターです。
滑り止め効果もあるのでしっかり固定されて安心です!

天井は凸凹の吸音材のみで対応したので、いざ機材を配置してみます。


📌完成!

完成した当初と今は若干配置が違いますが、初めてにしては立派な自宅スタジオDIYができました。

モニターも設置して、3モニター。

この写真は今現状の配置です。
電子ピアノをデスク前において、キーボードはワイヤレスに変えました。
これで一気にコード周りがスッキリして大正解です。

ちなみに左側に移っているのはSTREAM DECKという左手パッドとしてかなり優秀な機材で、ホットキーが組み込めるのは勿論、OBSのシーン切り替えやBGM、SEのポン出しにも対応しています。ウェブサイトもボタンに組み込めるので、スタートアップ時にいつも使うサイトをボタンに配置しておけばそれを押すだけで起動するのでめちゃくちゃ便利です。

フリーソフトからついにDAWになった記事で紹介したStudio Oneでの書き出しなどもこのパッドにホットキーを組み込んでおくことでボタン1つで自由自在です!動画編集ソフトにも勿論使えます。

後日購入しましたが、防音カーテンはこちらで購入しました。

普通のカーテンを比べてちょっとお値段が張りますが、ピアリビングの商品は防音効果が高い商品が多く、品ぞろえもなかなか良いので自宅での防音に困っている方は是非参考に見て頂きたいサイトです☺


📌最後に

自宅スタジオを手に入れ、ますます仕事が捗るようになった私ですが、Youtubeの歌ってみたや配信も全てこの部屋で行っています。
アビテックスやレンタル防音室などもありますが、かなりの金額がかかったり、リースで借りても先が長い…という悩みは誰しもあると思います。アビテックスにおいては重量制限もあるので、床が抜けてしまうリスクも考えると導入できないという理由も出てきてしまいますね。

ちなみに私のDIYスタジオは、大体アビテックスの3分の1くらいの金額で作れました👏コロナ禍においてリモートワークを本格的にやると考えると、今作っておいてよかったなと日々思います。

スタジオを作ってから今に至るまで、近隣からのクレームは一切ないので、ちゃんと機能しているのではないかなと思います。

部屋の環境に悩んでいた方や、同業者の方々のお悩みが少しでもこの記事で解消されたらいいなと思います☺

最後までお読みいただきありがとうございました!

【R!N's INFO】
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