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自分を大切にするように、自分の作ったものを大切にする。

何かを作る経験を、みなさんもしたことがあると思います。

絵を描いたり、ブロックで遊んだり、料理や裁縫をしたり、詩を作ったり短歌や川柳を詠んだり。。

子どもは、自分が描いたり作ったりしたものを、とても素直に誇ります。

「できたー」
「先生みてよー」
「すごいでしょ」と。 

そして作ったものを大切にとっておこうとしたり、持ち帰ろうとしたり、プレゼントしようしたりと考える。  

誰かに教えられたという行動ではなく、本能的な思考。 

その姿は輝かしくて、美しい眼をしています。こちらも嬉しくなって、笑顔になる。

創作する人の鏡だなぁと思います。

そして、自分のものを大切にすることから、他人のものを大切にすることも学ぶのだろうと、とても当たり前なことに気づかされます。


先日、勤め先の園で、昨年度作った卒園ソングについて「今年度も歌いたい」というお話を頂きました。

とても嬉しく、ありがたい気持ちになったのに、まだどこか自分のものを誇り切れない自分がいました。

「いいのかな、あれで…」みたいな。

「私の作ったものなんて」って必要以上に蔑んだりもして。。

良くないなぁと感じつつも、もやもやから抜け出せずにいました。


だけど、嬉しい気持ちを形にしようと、園に曲の楽譜を寄贈しようと考えて、あれやこれやと行動しているうちに、

自分が作ったっものを大切にしたいと思う自分がいることに気がついたのです。

自分が大事に思わないで、誰が大事にするのだろうって。


まだ作って間もない曲だけど、言葉や音楽を思い返す度に、いろいろな人の顔が思い浮かぶ。

歌ってくれたこと。

曲を喜んでもらったこと。

「ありがとう」という言葉。

みんなの優しい笑顔。

どれもこの曲なしには、感じられなかったもの。

それが私の中では大切だから、

自分のことも、自分の作品も大切にする。

子どもたちのように、素直に誇るべきなんだと。


大人になると、謙遜してしまうこともあるけれど、

それによって、本来あるべきものが失われてはいけない。

自分を認めるように、他人を認め、

自分を大切にするように、他人を大切にし、

自分の作ったものを大事にするように、他人のものを大事にする。

穏やかに感謝できる自分でありたいです。






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