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数の正義に立ち向かえ。創作大賞参加記録

創作大賞2023、応募期間が終わりましたね~。ずいぶんと盛り上がっているのではないでしょうか。なんたって、応募数7万ですって。7万!到底読み切れませんね。審査員の方々はいったいどれほど大変でしょう。ありがとうございます。

今回の創作大賞が発表されたとき、正直、参加するのどうしようかな、と思ったんですよ。当時Twitterでもグチグチ書きましたけど、前回の創作大賞と違って一次審査に読者投票が追加される、というじゃないですか。そりゃあ、応募数に上限がなく、ハッシュタグだけで応募できる手軽さは、そうとうな数の応募が予想されます(実際7万も集まったわけだし!)。まずは読者のスキやコメントである程度は足切り、というのは仕方ないルールだと思います。でも、発表されたときは、正直「なんだよ、それ!」と思ったんですよ。
というのも、noteに限らずSNSというのは、とにかくフォロワーを集めることに尽力している人たちがいます。フォロワーの数は正義です。以前、イラストレーターさんの公募があったときに「募集要項、Twitterフォロワー10万人以上」というものがあって炎上したとかしないとか。とにかく、数が正義の世界で生きている人たちはいるわけです。私は、自分はそうじゃないと思っていました。

私がほしいのはフォロワーじゃない、ファンだ。

ああ、よく聞く言葉ですね。
今回の創作大賞のルールが発表されたときに思ったのは、「noteも、フォロワーの数稼ぎをしてきた人たちが勝つ世界になったか」というものでした。だから、応募しなくてもいいかな、なんて思っていたんです。

このルールが発表されたとき、私のまわりでもいろんな反応の方がいました。「フォロワー少ないから無理だ」「人気noterたちのお祭りか」「結局フォロワーの多い人たちが有利ってことね」「新しいルールにワアワア言ってる奴ら、参加しなければ?ライバル減って嬉しいわ」などなど。いろんな意見が飛び交って、公式さんが「あくまで目安にすぎません!」と強調したくらいです。やや荒れていたでしょう。

そんな中、私もいろんな方と意見を交換したり、お話させていただいて、ふと思ったんです。私は、数が正義である場所で闘うつもりはない、と思っているくせに小説を公募に出しているのはなぜだ?いつか、何年かかっても、いつか商業出版したいと夢に見ているからじゃないのか?おいおい、商業出版したいと思っている奴が、「ほしいのは数じゃなくてファンです」だと?笑っちゃうね。売れなきゃ商業でなんかやっていけるわけないだろ。商業こそ数の闘いだ。売れなさそうなものはそもそも出版なんかされない。売れるためにはどうすればいい?まずはたくさんの人に届けなきゃダメでしょ。たくさんの人に届けるにはどうするの?数の世界で闘いなさいよ。

そう。私は、「ほしいのはフォロワーじゃない。ファンだ」なんていう言い訳をして、数の世界で闘うことから逃げていたのです。

私の気持ちが、覚悟が、大きく変わった瞬間でした。そもそも私はあまり目立つのが好きではありません。有名になりたい欲もなく、野心家でもない。でも、自分が書いた小説には有名になってほしいんです。たくさんの人に読んでもらいたい。でも、小説が勝手に有名になってくれるはずはない。ここは、書き手の私が自分で頑張るしかないんです。おもしろいものを書けばおのずと読んでもらえる?甘い甘い。おもしろいのは絶対条件で、そのほかにもやらなきゃいけないことがたくさんある。

もちろん、数に魂を売る気はありません。自分の書きたいものを歪めてまでフォロワーやスキを集めたいとは思いません。無論、そんな方法じゃ続かないと思います。でも、今までちゃんとやってこなかった宣伝や、自己アピールはもっとやっていかなきゃいけないと思いました。タイトルも、Twitterにシェアするときの内容も、キャッチーで目を引くものに。読みたい!と思ってもらえるものに。まずは手にとってもらえるように!そういう自分のアピールをもっとしていかなければ、と思うようになりました。

そして、創作大賞書くぜ~!!!と気合が入ったのであります。
数での足切り上等!ここで数を稼げないようじゃ、商業なんて来世でも無理だよ。その覚悟がないのに商業なんて笑っちゃうね。

数で足切りされるのなら、たくさん読んでもらえる工夫をしなければならない。それは、今回の創作大賞ですぐに達成できたかはわかりません。でも、今後小説を書く上で自分の中に大きな軸がひとつ加わったのは事実です。自分の書きたいもの、自分がおもしろいと思うものを書くという大前提は変わりません。でも、私は数の世界に立ち向かっていくのだ、という気合が入った気がします!!

ということで、創作大賞に一つの過去作と、三つの新作を応募しました!未読の方、よろしければあらすじだけでも見ていってくだされ。読者投票期間はとにかくいっぱい読んで、なるべく感想も書きます~!


おもしろいと思っていただけましたら、サポートしていただけると、ますますやる気が出ます!