真夜中、インターネットで。#真夜中インター
夜遅くまで小さな携帯電話の画面に文字を打って、記事を更新していた。恥ずかしいポエムも、赤裸々な日記も、素直な感想も、携帯電話の画面越しになら打てた。ホーム画面を開けると音楽が鳴る仕組みもあった。私は「ラムのラブソング」にしていた。「外で急に鳴ったから驚いた」と友達(今でいうフォロワーさん)に言われて笑い合ったこともあった。真夜中、手元に光る小さな画面は、インターネットという広い世界へつながっていた。
高校を卒業してすぐの頃だったと思う。今思えば、もうあの頃から私は、真夜中のインターネットにはまっていた。
携帯電話のあとに、ノートパソコンを手にいれた。家族が寝静まってから、電話線を抜いて重くて分厚いノートパソコンに電話線をさす。こんな時間なら、誰も電話を使わないから。誰からも電話がかかってこないから。真夜中になってようやく私は、インターネットへ繰り出した。ブログ(当時はホームページと呼んでいた気がする)の掲示板をチェックして、またしても恥ずかしいポエムを書いて、赤裸々な日記を書いて、変わらず私は真夜中のインターネットの海にいた。
届きました。
真夜中インター。
かっこいい! 手書きのメッセージと絵もかわいい&嬉しい♡そしてとっても素敵な栞つき! 最高。そして、こんな本格的な本が作れるんだ、ということにびっくり。
同人誌って、初めて買ったんです。同人誌って、エッチな二次創作のイメージが強くて(偏見)今まで近付かない分野でした。でも、こんな本格的なきれいな本が作れるんだ。
ゆっくり読むつもりだった。紙の本ってやっぱり好きだし、書下ろしもある。すごく楽しみ。わくわくしながら表紙を開いたら……
あっという間に全部読んでしまった! ゆっくり読むつもりだったのに! 時間を忘れていた。早く読めたわけじゃなかった。体感時間がおかしかったのだ。一度noteで拝読した小説もあった。それなのに、本になった小説は、また一段と魅力を増し、新しい姿で私の心に響いた。
書下ろしもすごく良かった。
私は、この一冊はすごいお宝になると思っている。今でも十分に素晴らしいけれど、世の中のすべての読書好きにとって、すごいお宝になると思っている。私には「え! あの人がデビュー前に書いたあの同人誌持ってるの!?」と驚かれる未来が見える。だって、本当に素敵な一冊なんだもの。
ネタバレを気にして内容の感想を全然書いていませんが、これは購入者特権ということで黙っておきます笑(嫌なやつ)
今ではすっかり早寝早起きな私。真夜中にインターネットを漂うことはほとんどなくなったけれど、気持ちはあの夜のまま、変わっていないと思う。いつまでも、真夜中にふっと、そっとつながるインターネットの海に、繰り出す気持ちでいたい。
最後に、noteさん! あなたたちが小説を全然書籍化しないうちに、この人たち、自分たちで本作りましたよ!! あなたたちは重大な才能を手放している可能性に気付いたほうがいい! そして、今後も真夜中インターは続きそうだ。早く手を打たないと、あの人もあの人も、もしかしたらあの人も、自分で本を作り出すぞ! 早く見つけたほうがいいですよ。
真夜中インターズのみなさま、素晴らしい本をありがとうございます。
おもしろいと思っていただけましたら、サポートしていただけると、ますますやる気が出ます!