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雑記:小説が私の核心をついてくる。

何度も書いていますが、今私は、夏に締め切りの長編を書いている途中です。書き始めたばかりです。原稿用紙換算で250枚以上なので、10万字は必要かと思います。

そんな長い小説を書いたことがないので、今回は今までと少し違う書き方をしています。

今までは、現実と空想の境目あたりをユラユラしていれば、登場人物たちが何か動き出してくれて、私はそれを観察して丁寧に描写することで、小説になっていました。つまり、主導権は登場人物たちにありました。でも、それで書けるのは、4〜5万字まで、と気付いたのです。10万字まで書くには、ちゃんとしたテーマを持って、そのテーマが揺らがないように、主導権は私が持ったうえで、登場人物たちに動いてもらわなければならない。そう思って、今回はおおまかなテーマを決めてから書き始めたました。

初めて設定したテーマ。自分の中で、いつかは書きたいと思っていたものなので、良い機会だと思い、向き合っています。今後も私が小説を書き続けるとしたら、いつかは必ずぶちあたる、避けて通れないテーマ。だから、しっかり向き合って書こう、と思っているのです。しかし、想像以上に、テーマを揺らがず書くということは、自分の精神と向き合う必要があることを痛感しています。

書きながら、小説が私の核心をついてくるのです。

別に、自分のことを書いているわけではないんです。私小説ではない。でも、テーマを持って小説を書くということは、これほどまでに自分の精神と向き合う作業なのだと、改めて感じました。

これはなかなか、パワーがいります。

書きながら、思いもよらない思考に至ることもあります。自分はこんなことを思っていたのか、と驚くこともあります。真剣に向き合って、丁寧に書く。そうすれば、きっと良い小説になるのではないか。これを書ききれたら、きっと大好きな小説になるのではないか。そんな期待を持ちながら、少しずつ少しずつ、小説は進んでいます。

時間をかけて、丁寧に向き合って、今の自分の精一杯が書けますように。しっかり自分と向き合いたいと思います。

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