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雑記:一人称の主人公と魅力

「雑記」と打とうとしたら予測変換に「残念ながら」と出ました。先日は「ざまあみろ。」だったので、少し丁寧な人になりましたね笑。

私は、すごく短いショートショート以外は、基本的に一人称で小説を書きます。それは、一人称が一番書きやすいから、というのもあるし、三人称が難しくて書けない、というのもあります。三人称で書くと、ごちゃごちゃしていつの間にか神様視点になっちゃってね。神様視点は、素人がやるととんでもないことになるからNGなんだって、というのは以前も話したと思うんですけど。
でもね、一人称で書くと、主人公の「私」もしくは「僕」ときどき「俺」が見ていること以外は何も書けないですよね。それは三人称の一人視点でも同じなんだけど、一人称で「私」の特徴を描写するのって、難しくないですか?
たぶん、何言ってるんだ? ってなりますよね。だって、一人称で書いているんだから、主人公の思っていることや感じていることはダイレクトに書くことができる。だから、本来なら、一番キャラ立ちさせやすいはずだし、何をどう感じているかによって主人公の人柄がわかって、魅力が伝わるはずなんですよね。でも、それがめちゃくちゃ難しいんです。まあ、つまりは、私の技術不足なんですけど。というのも、最近一人称で書いてあって、その語り手(この小説の場合、視点が移動していったので誰が主人公なのかはわかりにくかったのですが、少なくとも一人称の語り手)のキャラがすごく伝わってくる作品を読んだんですよ。わあ、これは、一人称でもこうやって書けばちゃんと語り手の個性がしっかり伝わるなあ……って勉強になって。だからって、それをすぐに自分では実践できないわけで。
私は、一人称で書くと、その主人公のまわりにいる人ばかりがキャラが濃くなっていくんですよ。主人公から見るその他の登場人物を描写できるから。服装から髪型、その人から受けるイメージをそのまま主人公の言葉で書けるから。でも、主人公は自分のことを見て「長い髪が美しい」とか言わないじゃない? もしくはもっと率直に「かわいい」とか、自分で言わないじゃない? そんな風に、人からの評価でその人の魅力を伝えようとしている時点で良くないのはわかっているんですよ。だって、説明しちゃってるからね。でも、主人公視点で主人公の魅力を伝えるのが難しすぎて、主人公が一番キャラが薄くなる、という事態に陥るんです。

何が言いたいかっていうと、書けば書くほど、小説って、難しいですね、って話です笑。技術の向上には、もう書くしかないのでしょうかね。最近、小説書きさんたちが、講座に通ったり「小説の書き方」的な本を読んでいると耳にします。私も自分以外の人から何か教わったほうがいいのかなあ。ひとりでは限界があるのかなあ。まあ、けど、本気で職業にしようと思っているわけでもないし、もう少し自分だけで頑張ってみますかね。

おわり

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