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【お願いドラえもん!】#01-コラム

 第1巻を読み終えて、コミック版について振り返ってみたいと思います。
 ドラえもんが初めて登場したのは、幼児誌「よいこ」の1970年1月号です。その後、1973年までに「幼稚園」、「小学1年生」〜「小学6年生」の各学年誌の連載が始まります。この学年誌だけでも年間6×12=72本、その他の雑誌にも掲載されていました。てんとう虫コミックス版は、その中から厳選されたお話が収録されています。
 てんとう虫コミックスの出版は、1974年8月1日発売の第1巻から1996年5月26日発売の第45巻まで約22年に渡ります。全45巻で821話収録!
 一方、テレビアニメ化は1973年に日本テレビ系列で第一シリーズが放送され、その後1979年からテレビ朝日系列での放送が始まり、現在に至ります。
 2020年は連載開始50周年。その記念として、各雑誌に掲載された第1話を収録した「第0巻」が発売されました。2020年12月1日には、全45巻ハードカバーの愛蔵版が発売される予定です。この愛蔵版は100年後の未来まで届けたいという思いが込められています。まさに2020年はドラえもんイヤーと言っても過言ではありません。
 話は戻りますが、第1巻はのび太とドラえもんが初めて出会う貴重な巻です。そもそものきっかけは、のび太のせいで貧乏な生活を強いられているセワシ君が、現在を変えるためにドラえもんを過去に送り込んだことから始まります。第0巻に収録のドラえもん誕生秘話を読むと、藤子先生が苦心の末に捻り出したアイデアだったことが窺えます。あの時のヒラメキがまさか半世紀も愛され続けるとは、先生も考えにおよばなかったことでしょう。
 ドラえもんが広い世代に愛され続けているのは、完璧ではないドラえもんの道具に翻弄されながらも、のび太や周りの人達の素直さや一生懸命さに、愛着を感じるからではないかと思います。失敗を繰り返しながらも、のび太と友達との絆が深まっていく様子がとても微笑ましい。特に映画版は、いつもイジメっ子のジャイアンやスネ夫が、のび太たちと力を合わせて苦難を乗り越えていく話に勇気づけられた方も多いのではないでしょうか。
 きっと50年後も、ドラえもん、のび太、しずかちゃん、ジャイアン、スネ夫は変わらず仲良し5人組なのだろうなということが想像つきます。
 孫の孫の代まで伝えていきたいですね。

「ドラえもん 第1巻」

「ドラえもん 第0巻」

「ドラえもん 豪華愛蔵版」



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