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[J1]控えに甘んじている、夏の移籍市場を騒がせそうな11の実力者達

今季もこの季節がやってきた。

夏の移籍。昨年はコロナ禍の最中のあり、あまり動きがなかった印象だが、今年は何やら活発に動きそうな気配を感じる。

コロナの影響により海外から外国人の来日が9月ごろまでは厳しいと予測されており、その結果国内での移籍が大きく話題を生みそうだ。

その中で今夏、現実的な部分も含めて控えに甘んじている、夏の移籍市場を騒がせそうな11の実力者達をピックアップする。




1   知念慶(川崎フロンターレ)

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2017年に川崎にてプロ入りを果たした知念慶。1年目はわずか4試合の出場に留まるも、2年、3年目と日々を重ねるうちに存在感を増してきた。

2020シーズンにはより多くの出場機会を求めJ1大分トリニータに期限付き移籍。主力としてプレーするも川崎での2、3年目の得点を下回る3得点と、特別目立った活躍をすることはできなかった。

2021シーズン、川崎に復帰。しかしポジションが重なるFWレアンドロダミアン、小林悠を序列で上回ることはなく先発した試合は僅か「2」。

確かな実力と大きなポテンシャルを秘めているのは間違いないため、2020シーズンのように出場機会を求め、活躍の場を移す可能性がないとは言い切れない。




2   宇賀神友弥(浦和レッズ)

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浦和一筋12年目の男、宇賀神友弥。経歴から考えても、この選手が移籍する可能性は高くはないのかもしれない。しかし、この夏が大きな転機になっても、おかしくないと私は思う。

11年間赤のユニフォームに袖を通してきた宇賀神、去年は山中亮輔の控えとして19試合に出場。今年はという思いでのぞんだ今シーズン。西大伍が怪我の状態にあり出場不可能だった序盤は右サイドバックとしてスタメンに名を連ねたが、西が復帰するとベンチを温める立ち位置に。本職の左サイドバックでも、栃木から加入した明本孝浩の台頭があり、西が復帰してからの先発試合は「1」。そしてそれを除けば出場時間はわずか「20分」。本人がこれを受け入れるとは思えない。さらに浦和は日本代表の右サイドバック酒井宏樹の獲得を発表。宇賀神の出場時間はますます減ることが予想される

長年浦和に貢献してきた宇賀神友弥だが、年齢的にも最後の移籍を決断するという発表はもしかするとあるかもしれない。




3    シマオマテ(ベガルタ仙台)

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モザンビーク代表の超フィジカル系CBシマオマテ。

スペインでもプレー経験のあるCBは2019年にベガルタ仙台に加入。1年目から24試合に出場。2年目の2020シーズンにはキャプテンを務めるほど絶対的な存在になった。が、怪我の影響もあり徐々に出場時間を落とす。

迎えた今シーズン、監督交代の影響もあり、先発した試合は「4」。かつて“J最強のフィジカル”と謳われた存在が完全に鳴りを潜めている。

本人としても、復活を遂げたい思いは強いはず。今夏、新たな舞台にて、シマオマテの復活祭が開催されるかもしれない。




4    大崎玲央(ヴィッセル神戸)

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アメリカでプロ入りを果たすという異色の経歴を持っている大崎玲央。

着実にステップアップを積み上げ、2018年夏にJ1ヴィッセル神戸へ加入。加入初年と2019シーズンは主力として躍動。しかし2020シーズンの終盤、大崎と同じように下から這い上がってきたDF菊池流帆にポジションを奪われる。

迎えた今シーズンも菊池と現役ベルギー代表のトーマスフェルマーレンの不動の2CB。3番手かと思われたが、横浜FCから復帰した20歳の小林友希の台頭もあり、なんと立ち位置は4番手。29歳という年齢を考えても、ここからが大きな分かれ目となる。神戸から去り、新しい自分を見つけられるのか。去就が注目されている。




5     杉本健勇(2980円)

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2980円ととにかく安い。おまけにイケメン。買わない理由がない。




6     金子翔太(清水エスパルス)

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2014年、清水にてプロ入りを果たし、栃木での武者修行をまじえながら、2016年以降清水の主力へと成長していった小さな快速アタッカー。2018年にはJ1全試合に出場し2桁得点を挙げる。その後の2019、2020シーズンも不動の主力として躍動し、清水の顔のような存在となった。

数年は安泰かと思われていた金子だったが、監督交代の影響もあり今シーズンここまでの出場時間はなんと「157分」。

金子の出場時間の驚くほどの少なさは、エスパルスに衝撃が走った。

まだ26歳と若く、可能性も秘めている。エスパルスのサポーターにとって金子の去就は重要なトピックとなりそうだ。 




7     西澤健太(清水エスパルス)

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清水エスパルスの育成組織に6年間在籍していた西澤健太。しかし悲願のトップチーム昇格は叶わず、筑波大学へと進学。2018年、大学での実力が認められ、清水エスパルストップチームに入団。大学を経由して入団するはじめての清水ユース出身選手となった。

プロ初年度から7得点と見事な活躍。試合終盤の劇的なゴールが多く、すぐさまエスパルスサポーターの心を掴む。2年目のシーズンにはリーグ全試合に出場。4得点と得点数は落としたが、様々なデータ分野で圧巻な数字を叩き出し、チームMVPレベルの活躍を見せた。

迎えた2021シーズン。新監督としてロティーナが就任。西澤は先発の機会を大きく落とし、ここまでの先発数は「5」。実力を考えれば納得のいかない状況が続いている。

金子と共に大きく序列を落とした西澤。

大好きなクラブに残り挽回を期すのか。地元を離れ、違う色のユニフォームに袖を通し、新しい旅に出るのか。




8     藤本憲明(ヴィッセル神戸)

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JFLから天皇杯優勝まで上り詰めた“苦労人”藤本憲明

2019年夏に神戸に加入。リーグ戦では大きな活躍をすることはできなかったが、天皇杯決勝の舞台でゴールを決めるなど存在感を示す。

2020シーズンは28試合に出場し6得点。まずまずの結果を残し迎えた今シーズンだったが、ここまで先発した試合は「3」。公式戦全てで未だ無得点と苦しい状況にある。

優れた得点感覚のある藤本を欲しがるクラブは必ずあるはず。一時大分への帰還も噂されたが、大分は同タイプの呉屋大翔の獲得を発表。既に移籍市場を騒がせている男の去就は不透明のまま。

藤本がクラブを去ることとなれば、大きな話題を生むはずだ。




9     伊藤翔(横浜FC)

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フランスでキャリアをスタートさせたFW伊藤翔。

その後清水、横浜FMと渡り歩き2019年、鹿島に加入。加入初年度から26試合7得点と上々のスタートを見せる。続いた2020シーズン、エースエヴェラウドの台頭もあり12試合の出場に留まる。さらに1年を通し残した得点は「1」と苦しみに苦しんだシーズンだった。

2021シーズンとなった今年は横浜FCへ。得点数への大きな期待を寄せられて加入することとなった。シーズンが始まり、2〜4月の間は出場機会もそこそこ確保できていた伊藤だったが、5月に入ると出番が激減。リーグ戦の得点が無かったことが影響したのかもしれない。

伊藤はここまでリーグ戦無得点。チームも最下位と低迷している。出場機会を考えれば移籍もあるが、横浜FCのためもう一度奮起する伊藤翔を見たい。




10     菅沼駿哉(ガンバ大阪)

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2009年、地元ガンバ大阪でプロ入りを果たした菅沼駿哉。しかしその後3シーズン公式戦の出場はなく、2011年夏から活躍の場を移す。熊本、磐田、京都、山形と様々なクラブを渡り歩き、辿り着いた先は原点であるガンバ大阪だった。

しかし2018−2020年の間でリーグ戦も出場が34試合と、特別満足できる数字ではない。2020シーズンにはG大阪のACL出場権獲得にも貢献したが、本人としてはシーズンを通した活躍を望んでいるはず。三浦、昌子、金英権の壁は当然高く、今シーズンもリーグ戦の出場は未だ3試合。

もう一度輝く自分を見つけるため、修行の旅に出るかもしれない。




11     松尾佑介(横浜FC)

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2019年夏、仙台大学に在籍していた松尾はJ2の昇格争い真っ只中であった横浜FCから特別指定選手として登録される。するとそのスピードとドリブルでJ2を席巻し、横浜FCのJ1昇格に大きく貢献。

2020年、そのまま横浜FCに入団。終盤の負傷期間を除き殆どの試合に出場し、7得点を記録。松尾の持つ才能にはJ1サポーターの誰しもが驚かされた。

シーズンオフには他クラブからのオファーの噂もあった。しかし松尾は横浜FCに残留を決断。2021シーズンの横浜FCを牽引するべく選手となることを誰もが予想した。

しかし、予想した松尾の姿はそこには無かった。序盤戦こそ主軸としてプレーするも徐々に出場機会を失い、4/24をもって先発から外れ、5/15からは出場すらも無い。

昨年J1でも十分やれる姿を証明した背番号37。彼に興味を持つ上位のクラブから、既にオファーは来ているかもしれない



今回は「控えに甘んじている実力者」ということで10の選手をピックアップした。

この選手たちにどんな未来が待っているのか。

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