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メッセージ抜きで楽しむ──2023年6月12日


・明日の昼食用にチキン南蛮丼を作った。全然美味そうじゃない写真を撮ることに定評があります、こんにちは。

・タルタルソースがこの世のトッピングでいちばん好きなので、タルタルソースが最も輝けるチキン南蛮も大好き。坊主憎けりゃ…の逆バージョン。阿部サダヲが好きだから大人計画の舞台が好きなのと同じ感じ。よく分からんな。まあいいや。


・あとスーパーでチリ産の銀鮭(4尾)が半額になってたから買って冷凍保存した。

・普段なら何も処理せずパックごと冷凍庫にぶち込んでしまうところだけど、今日は調子のいい日だったから酒と塩をふりかけて10分放置し、水気をキッチンペーパーで拭いて1尾ずつラップでくるんでジップロックに入れるところまでやった。

・世の真人間の皆さんにとっては息を吸って吐くのと同じぐらい当たり前のことが、自分のような社会不適合者にとっては偉業でも成し遂げたかのように誇らしいことなんです。だから褒める、自分を。恥も外聞もなく。偉い、偉いぞ。



・ダウ90000『また点滅に戻るだけ』のアーカイブを観た。プリクラを題材にここまで話を膨らませられるのがスゴイ。ボケと、それに対する考えうる限り100点満点のツッコミが方方で繰り広げられるから、演劇やコントというより同時多発漫才といった感じで、笑い続けて休む暇がない。

・特に蓮見さんの"マシンガン偏見"とも言うべき毒舌のほとばしりは、パンクロックのように心のわだかまりを打ち砕いてくれるような心地よさがある。ダウ90000にハマったきっかけがYouTubeで観た「プロデューサー風の男が、オーディションに集まったMARCHの女子大生それぞれに大学の偏見をただぶちまけるだけのコント」だったから、その時に受けた衝撃と面白さを思い出して、これまた腹を抱えて笑ってしまった。

・でも笑いだけじゃなくてストーリーもしっかり面白い。所沢の寂れたゲームセンターを舞台に、高校時代の友人たちが集まり、学生時代から続く複雑な恋愛模様と、ある事件の犯人探しも絡まって、誰も予想だにしない急展開へと転がっていく(そこにちょうどいいタイミングで予想外のボケと100点のツッコミが入るから良い)。ゲーセン店員のイカれっぷりが堂に入ってて素晴らしい。

・こういう感想を書くとき、つい作品のメッセージ性を考えてしまう(オリジナルとオマージュの貴賤、閉鎖的なコミュニティでの人間関係の難しさなど…?)けど、それを中心に語るのは本旨ではない気がする。やはり小難しいことは考えず、お酒でも呑みながら笑って驚いてしんみりして、観終わったあとは「ああ楽しかった!」とベッドに倒れ込んでぐっすり眠るのがいちばんの接し方だと思う。

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