もんじゃ式──2023年6月27日

・仕事終わりに、今月末で地元に帰ってしまう先輩の送別会で月島に行った。以前にも何回か行ったことがあるが、無数のもんじゃ屋が立ち並ぶ光景にはやはり驚かされる。

・東京は秋葉原や原宿や下北沢など、独特な個性を持つ街が多いけど、ここまで名物一色に塗りつぶされている街というのも珍しい。『ねじ式』にも「ちくしょう、もんじゃ屋ばかりではないか」というセリフがあったぐらいだ。

・だからこそ、もんじゃ屋の隊列にひっそりと挟まるスーパーやらガールズバーやらタワーマンションが、とても居心地悪そうにしていて面白い。かといってもんじゃ屋が別の街にあってもそこまで違和感がないというのは、逆説的に月島の徹底した一枚岩感を物語っている気がする。


・しかし、あれだけもんじゃ屋が多いと、差別化をはかるのも大変だろう。しかも材料自体はほとんど変わらないし結局定番の「ベビースター」や「明太チーズもち」を頼む人がほとんどだろうから、価格を下げたり変わり種を生み出したりする以外に方法が思い浮かばない。あるいはわずかな味の違いがあるのだろうか。

・お金と胃袋に余裕があれば、月島の有名店からマイナーな店まですべてハシゴして食べ比べしてみたい。そして、ほっぺたが落ちるほど絶品のもんじゃがあったら出会いたい。

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