生後25年日記 53日目「まわせPDCAサイクル」

・何とも無駄なGWだった。

・夜遅くまでスマートフォンをイジって朝方に床につき、起きるのは昼過ぎか夕方あたり。そこから風呂に入り飯を食べ、少し映画なんぞを観ればすぐに夜の眠る時間。当然眠気はないので夜更しをし、朝日が昇るのと同じタイイングでようやく眠りにつく。

・これを5日間繰り返し、今日に至る。まるで生産性のないGWであった。

・休日を無駄にすると罪悪感が生まれるのは何故だろう。別に悪いことをしているわけでも、誰かに迷惑をかけているわけではないのに、なぜこんなに息苦しくなるのだろう。身体は休まれども心は休まらじ。

・有意義な休日を過ごせば少しはこの苦しみも和らぐのだろうが、そもそも休日に有意義もクソもあるのか。「有意義」とは一体何を指すのか。金田一秀穂先生、教えて下さい

・と考えながら神田伯山の講談「畦倉十四郎」を聴いたらとても充実した気持ちになった。普段自分が触れてこなかったものに挑戦し、そこから学びを得ることを有意義と呼ぶのかもしれない。

・講談を聴くとためになる。落語を聴くとダメになるとはよく言ったもので、講談はかつての日本の文化や風俗、人々の生き様などが学べるのが面白い。ま、もちろん落語もそういったものは学べるが、「畦倉十四郎」のような所謂連続モノは、まずスケールが物凄いので情報量も比例して多い。

・大岡越前守をして「八つ裂きにして余りある悪党」と言わしめた、現代で言うところの連続殺人鬼・畦倉十四郎の生い立ちを19席かけて演じる。1席の公演時間が平均30分ほど。合計するとおよそ9時間半もの長丁場を、観客は数日間通い詰めて見届けることとなる。

・創作の多い落語と異なり、講談はドキュメンタリーである。もちろん中には鮫講釈のように落語を講談に落とし込んだ演目もあるが、そのほとんどは史実を基にした噺である。忠臣蔵、宮本武蔵、清水次郎長伝、天保水滸伝などなど、歴史背景や言葉の意味を知識として持っておく必要はあるが、語り口の迫力と小気味よい張り扇の音に圧倒され、時間も忘れて没頭してしまう。

・「畦倉十四郎」はまだ4席しか観れていないが、続きが楽しみでしょうがない。時代小説をよく読む人の気持ちが分かってきた。

・また新しいことといえばPUBGも始めた。

・知らない人はいないというけど、簡単に言えば銃やナイフを武器に100人と戦い最後まで生き残れば勝ちのドンパチゲームである。

・高校時代はPS3でコールオブデューティーをよくプレイしていたが、それからしばらくはそういうゲームに触れてこなかった。

・後輩にすすめられて始めたが、スマートフォンだと操作性がコントローラーとは全然違うから難しい。

・カメラを動かそうとしたら撃ってしまったり、車に乗ろうとしたら明後日の方向にダッシュしてしまったりと覚束ない。

・また、敵に見つかるとすぐテンパってトリガーハッピーになってしまうので、操作技術以前に平静を失わないことに注力したほうが良いと思う。


・ところで私の日記は大きな出来事をピックアップして、それについて感想や考察を書くスタイルにしているが、筒井康隆の不定期日記「偽文士日碌」はそれこそ一日に起こった全ての出来事を細かいところまで時系列順に叙述していて、そっちに合わせた方がいい気がしてきた。その方が文量も稼げて楽だし。

・明日から試してみよう。面倒くさかったら元のスタイルに戻そう。人生はトライアンドエラー。PDCAサイクル、回してこ

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