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TOHOはマリオに任せとけ──2023年5月14日


・早起きしてマリオの映画を観に行った。

・もう純粋にめっちゃくちゃ面白かった。配管工のおじさんたちが如何にして"スーパーマリオブラザーズ"になったのか、その「生い立ち」が超超超ダイナミックなスケールで描かれる。展開に一切のムダがなく、マリオやピーチ姫や仲間たちが全編100%フルスロットルで世界中を駆け巡るから、もうずっと興奮しっぱなし。時間があっという間に過ぎてしまう。

・海外では評論家から「これは映画ではない」とあまり良い評価を受けてないらしいが、まあ確かに言ってることは分かる。あれは映画というより、もはやアトラクションだ。ユニバのハリーポッターのアトラクション(一人称視点でホグワーツを飛び回る奴)を90分ぶっ続けで体感するぐらいの没入感と満足感があった。4DXで見たら、さらに楽しいかも知れない。

・加えて劇伴も素晴らしい。とてもいいシーンで、スーパーマリオブラザーズやドンキーコングの"あの"BGMが荘厳なオーケストラアレンジで流れるから、否応なしに大興奮させられる。あれは映画館の大音響大スクリーンで味わわないと損です。いやマジで。

・また個人的には、「土管から土管にワープするまでに何が起こってるのか」とか、「キノコを食べて身体が大きくなるときの作用」とか、隙間を埋めてくれるようや描写が多々あったのが良かった。この映画を観る前と後ではマリオのゲームをプレイしているときの感覚が大きく変わるような気がする。




・そのあと蒙古タンメン中本の北極ラーメンを食べた。

・このお店で2番目に辛いメニューらしいが、思ったより辛くなくてとっても美味しかった。もちろん辛いは辛いんだけど、全然楽しめる辛さ。口に入れた瞬間、舌が破裂するぐらいのを想像してたから、いい意味で拍子抜け。

・ただ、ただねえ、食べ終わってしばらくは激しい腹痛に襲われてキツかった。この日記を書いている22時半現在でもまだ痛い。胃袋がカラムーチョのおばさんみたいにヒィー!って叫んでいる。食べきれるかどうかだけを気にしてたが、「食べ終わったあとのケア」をこそ気にすべきだったのだ…。




・家に帰り、『コンビニエンス・ストーリー』という映画を観た。『大怪獣のあとしまつ』で過去に例を見ない大酷評を受けた三木聡監督の最新作。

・時効警察やインスタント沼やシティボーイズのコントが好きで、それで氏の監督作品はずっと追っているのだけど、『音量を上げろタコ!〜』で「ん?」となり、『大怪獣〜』で「ああ…」と頭を抱え、最近ちょっと枯れたかなあ…と思っていた。

・そこに来て本作『コンビニエンス・ストーリー』だけど、いやこれは意外と悪くなかった。三木節とも言うべき少しズレた会話はありつつ、これまではギャグとして使われていた不条理・意味不明な展開が、本作ではホラーサスペンスな色合いに塗られていて、新鮮だった。

・大っぴらにオススメはできないけど、自分が好きだった監督が少し戻ってきたという贔屓目込みで、まあまあ好きでした。

・悪い意味ではなく、やっぱり三木聡監督はミニシアター系の小規模な映画がピッタリだ。間違ってもTOHOシネマズなんかには行ってはいけない。TOHOシネマズはマリオに任せておけばいい。

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