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ただのカカシとプロの違い―2023年4月30日


・先日の午後のロードショーで放送された『コマンドー』の録画を観た。もはや説明不要だと思うが、「名言・名シーンをまとめたらただの本編になってしまう」というぐらい見どころ満載の映画だ。すでに何回も観ていて、台詞もだいたいソラで言える。

アリアス「(メイトリックスを)怖がっているのは、私ではなく君なんじゃないのか、ベネット。君こそ、メイトリックスを恐れているんだ」

ベネット「もちろんです。プロですから」

・ネタにされがちなこのベネットの台詞は、しかし本気でカッコいいと思う。

・その道を極めた者であればあるほど、相手の強さを細かな粒度で理解でき、リスペクトし、対策を怠らない。専門家ほどあらゆる可能性を考えるから迂闊な発言や決定をしない、というのと似ている。ただのカカシとの違いがそこにはある。

・あと、本編でほんの一瞬(本当に0.5秒ぐらい)女性の裸が映るシーンがあるのだけど、そこだけ放送版でじみ〜〜〜〜にカットされてたのが面白かった。おそろしく速い編集、俺でなきゃ見逃しちゃうね。




・『パラノマサイト FILE23 本所七不思議』というゲームをプレイしている。オモコロの人たちや『ダンガンロンパ』の小高和剛さんがこぞって絶賛していたので、買ってみた。

・本所七不思議という怪談をテーマに、9人の主人公を視点を入れ替えながら操作しつつ、謎解きや頭脳戦を繰り広げて謎の真相を究明する、というノベルゲー。『街』とか『428』を知ってる人には取っつきやすいゲーム性だ。


・今はプロローグ的なところが終わったところだけど、すでにめちゃくちゃ面白い。一部、ノベルゲーの仕組みを利用したメタ的な解決法を求められる場面があって、そういうのをこよなく愛している人間だから興奮してしまった。

・ここからまだまだメインディッシュが続くのかと思うと楽しみだ。




・そういえば久しぶりに競馬をしてみた。アスクビクターモアを軸にした3連単を20点。

・自分は根がギャンブラーだから基本3連単しか買わない。全然ハズレるけど当たったときのリターンがバカでかい、というものでないと脳が満足しないのだ。


・結果自体はすってんてんだったが、アフリカンゴールドとタイトルホルダーが競争中止となったことの方が印象的だった。特にトップ争いの第3〜4コーナー辺りでタイトルホルダーが急にゆっくりになって馬群にズルズルと追い抜かれていく姿には驚いた。

・Twitterでは「心房細動では?」と騒がれていて、競馬初心者で知らなかったから調べてみると、レース中に急に不整脈になってしまう症状らしい。結果、アフリカンゴールドはまさにその心房細動だったそう。

・命やその後のレースにはあまり影響しないものらしいが、どれだけ念入りに予想を立てても急な発症にはどうしようもないよなあ、と世の無情さを感じた。

・そして、タイトルホルダーは「右前肢ハ行」という足の病気(怪我?)が原因だった。出走前に騎手が足を念入りにマッサージしていたらしく、平時であれば除外されていたかもしれないが、GⅠの一番人気だから無理をさせてしまったのかも、という指摘がされていた。

・肩の脱臼を隠して出場する野球漫画のピッチャーみたいな、美談にしていいのか問題視すべきか分からない、何とも言えない気持ちになりました。

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