vsビジャレアル

【ラ・リーガ】アトレティコ・マドリーvsビジャレアル

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前節はバルセロナとの大一番に敗れたアトレティコ。負けは少ないものの勝ちきれず、若干低迷中。さてこの試合はどうだったのか振り返っていきたいと思います。

スタメン

ビジャレアル

アトレティコ:安定の4-4-2。ロディが左、アリアスが右サイドバックと両サイドバックを前節から入れ替え。サウールは右SH。
ビジャレアル:4-1-4-1とJリーグだとなかなか見かけない形。攻撃時はCB間にイボーラが落ちる形に。カルソラはベンチ外なのか。

[前半]アトレティコのハイプレスを掻い潜るビジャレアル

アトレティコは安定のハイプレスでビジャレアルのビルドアップを妨害していくのですが、ビジャレアルの対抗策がいくつか見えました。

①ダイレクトパスでプレスを剥がす

同サイドの近い距離感でダイレクト且つ、速いパスを繋ぐことでアトレティコのプレスを無効化していました。序盤はアトレティコのボールへの食いつきも良かったので効果的だったように見えます。ですが、アトレティコもバカではないので時間の経過とともにプレッシャーラインを下げるなどして対抗してきます。

②相手SBの空けたスペースを突く

アトレティコのプレッシャーラインが下がり、ある程度深い位置までは侵入出来るようになったビジャレアル。しかしアトレティコのブロックが崩せず手詰まりなビジャレアル。そこで片サイドに寄ったアトレティコのブロックの空けた逆スペースへのサイドチェンジ。そこに食いつきが良くなったアトレティコの選手が。SBがSHへパスし、食いついたアトレティコのSBの空けたスペースをOMFやFWが狙っていました。

ビジャレアル1 (2)

ビジャレアル2

こんな感じですね。

ビジャレアルのシュートが前半だけで16本とシュート本数だけでは押していた前半でした。(データ元:sofascore)

[前半]下手に繋がず、蹴るアトレティコ

ネガトラ時の即時奪還に失敗、だが最終ラインの選手が1対1で奪うことに成功。”攻撃どうしますか”という状態に。中盤では数的不利だったため、繋いでもゴール前まで行ける可能性は低い。さてどうする。アトレティコが出した答えがロングボールでの陣地回復でした。モラタに当てるか、フェリ男(J・フェリックス)に空いたスペースを使わせるかの二択が主でした。縦に速くボールを運ぶことで、持ち前の機動力を生かしゴール前に迫っていました。中央に固いブロックが敷けるので、十分相手を引き込んでからカウンターという形が多かったですかね。

[後半]トリッピアーからの集中爆撃

80分からトリッピアーは出場したのですが、その前から形は徐々に出ていました。それは前半にビジャレアルが見せたようにサイドチェンジでフリーのSBにボールを届けクロスを上げるなり、ハーフスペースにパスを入れるなりというプレーです。その攻撃の流れが出来ている中で、攻撃参加、クロスの精度には定評のあるトリッピアーの投入です。ピッチを横断するパスを受け取り、すぐに助走をつけてクロスを上げる態勢に。まあゴール前の選手の構えるタイミングもピッタリでさすがでした。十数分でトリッピアーはクロスを二本。成功したのは一本。そこそこ上げました。

[後半]絶対サイドチェンジさせないマン ビジャレアル

80分の少し前からポジトラからの即時サイドチェンジが目立っていたアトレティコ。この即時というのが肝でして、配置が乱れ気味のビジャレアルは簡単にアトレティコに前進、クロスを上げることを許してしまっていました。なのでビジャレアルは自分たちの攻めの形を少し変えることで、この”即時”を許さん!!という姿勢を取ってきました。どう変えたかというと攻撃時にオーバーロードの状態を作り、例え奪われたとしても、簡単にボールを一定のエリアから出させない状況作りをしていました。

また撤退守備時でもトリッピアーを警戒してか、あまり同サイドに寄らなくなったように見えました。

さいごに

今回もお読みいただきありがとうございました。アトレティコを追い始めた理由は応援する町田ゼルビアのサッカーと似ていると思ったからなのですが、相馬監督が退任してしまったのでどうしようかと思っているところです。 ですが相馬サッカーの延長線上にこのアトレティコのサッカーがあった様な気がするので、2月末のJリーグ開幕までは書き続けたいと思います。


[試合結果]
ビジャレアル 0-0 アトレティコ


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