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ゴリゴリのクリスチャンが神様が見える系の霊能者に見てもらった話

タブーを承知で占い師に鑑定してもらう仕事を引き受けた。
タダで占い師10人以上の鑑定を受けるという なかなかない機会だった。

占いの種類や危険性、有用性、宗教との関係、精神科医療との関係。
精神科の患者として、クリスチャンとして、かなり様々な事を感じる貴重な機会であった。

かく言う、私の先祖が占い師であったというのも何かの縁なのかもしれない。

今日は、神様を繋いでくれる系の霊能者に鑑定してもらった話をしたい。

「ママ友がめんどくさい」というお悩みで軽く鑑定を受けてみた。
その霊能者は主に、依頼主と関係性の深い神道系の神様を繋いで助言をもらったり運勢をよくするという先生だった。

私のお悩み話を聞いて「あらあら大変ねぇ~」とにこやかに話しつつ、軽く鑑定に入る。
「そういうのは、比叡山の魔除けのお札がよく効くのよねぇ~」と、霊能者はお札やおまじないの話をしかけたが、ふと言葉が止まった。
「あなた、何の神様を信仰してる?あなたを深く守っておられる神様がいるけどちょっと分からない。あなた、何か信仰してるわよね?」

適当にお札の話をするおばちゃんかと思ったけど驚いた。
「あ。私、クリスチャンです。ガチガチのクリスチャンがこんな占い受けに来るなんて珍しいですよね」
私が恐縮すると霊能者は「あら~」と、微笑んで居住まいを正した。

「キリスト教の神様なら問題ないわ。お札なんかいらない。
以前 私もマリヤ様のお力を借りたことがあるんだけど、キリスト教の神様は祈りによって信者と繋がっているのよ。
あなたの祈りを御使いがしっかり神様に届けてくれる。
キリスト教の神様の祈りの力は強いわ。
あなたももうご存じじゃないのかしら?」

「ああ…ちょっと最近コロナや多忙で礼拝に行けてませんでしたからね…」

「ああ~。そうなのね。そのことを思い出すいい機会だったんじゃないかしら。あなたの神様がお呼びなのよ」

全クリスチャンの皆さま。
私は分からなくなった。

これが、教会の権威が嫌う異教の霊能者の言葉だとは。
まるで姉妹のような信仰の助言じゃないか。

異教であろうとも、神や信仰を守る人というのは、こんなにも神というものをも理解して敬愛を示すものなのか。

正直、言い古されすぎて何のありがたみもなかった「祈り」というキリスト教の信仰システム。
こんな形で見直す機会というのも なかなか貴重な体験だった。

私たちは時として、見えない神の存在を軽視したり、あるいは盲信したりして信仰の道を誤る。

私たちには霊能力はない。

しかし、聖書に書かれている真実はおろそかにしないように扱わなくてはいけないようだ。



おまけ

呪術師の家系だという男の子と配信でしゃべる機会があった。
「ほしのさんについてる神様はマリヤ様っすね!」
「マリヤ様を神とした事はないんだけど…」
「マリヤ様っすよ。お子さんはイエス様っぽいっす!聖母子ですね~!」
「それは良かった」
「ってか旦那さまの神様何?見たことないんだけど」
「一神教の神じゃないの?」
「白い着物で…和を感じるんだけど見たことがない」
「一神教の神が和製だったら大論争だな…」
「それにしてもほしのさん。気とかほんと異質ですよね。
同業者みたいな…頑張ればエクソシストになれそうっす!」
「なりたくねぇな!?」

ちょっとマリヤ様が気になっちゃうな。

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