ほしの

虐待の連鎖を断ち切る途上。 トラウマ治療と社会復帰と子育て。

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虐待の連鎖を断ち切る途上。 トラウマ治療と社会復帰と子育て。

マガジン

  • 吾輩はP患である

    精神治療の徒然。

  • 高学歴ピア シスターフッドの旅

    社会生活ができない ほしの(幼児教育学修士)と くすぶってる凄腕PT みわちゃん(保健学修士)。 精神科患者仲間である二人の大阪近辺をうろつく旅路。

  • ギュムノス セラピア

    日本の医療カウンセリング普及黎明期。 虐待世代間連鎖・宗教2世の中学生「みお」が初めて臨床心理カウンセラーに出会う話。 作者の四半世紀の経験から着想を得たフィクションです。

  • 不良信者ですが何か?

    清廉潔白でもないし、大して賢くもない不良クリスチャンによる禁断の考察。 13歳から教会学校で教師をしてきたキリスト教教育者の端くれです。

最近の記事

精神の支援者が遠い?

「傘を差し掛けてくれる支援者より、一緒に雨に濡れてくれる支援者が良い」。 そんなtweetを見かけることが続きました。 私は ここについたいいねの数の多さに、治療者が自分の安全圏にいることに 違和感を感じる患者さんが多いのなのかなと感じました。 もちろん色んな場合があるのはよく分かります。 前提に そのぐらいの心の温かさがないとできない仕事であるし、職によっては「これが精神医療の支援者か?」と思われるようなハードな対応をする人もいるのは事実でしょう。 ただ、私は 心の温か

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      第7話 怒りへの対応

      • やっとやる気になってきた

        今日はこちらのアーカイブを視聴しました。 素人の私にとってはボリュームたっぷりなので、申し込んでからずいぶん時間がかかりました。 患者が聞くべき内容ではないかもだけど、漫画描くためにも当時の自分の病状やカウンセラーの対応について振り返りたかったので。 あ あと一応対人援助職の経験者でもあるので… ただ患者として申し込んだわけでは…ないぞ…? 北川先生の講義は精神分析の歴史をしっかりたどって下さるのがおもしろいです。 それを踏まえての現代の治療の実際や押さえておくべきポイント

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          第6話 防衛に触れる

        精神の支援者が遠い?

        マガジン

        • 吾輩はP患である
          18本
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          0本
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        • 不良信者ですが何か?
          6本

        記事

          漫画の構成をもう一回見直しました。 ひとつの区切りと思ってるこれまで第6話だった「不安神経症」を、再度とりさげ。 みおが他者と対話できるようになるまでをもう少しちゃんと描いてからと、順番にいこうと思います。

          漫画の構成をもう一回見直しました。 ひとつの区切りと思ってるこれまで第6話だった「不安神経症」を、再度とりさげ。 みおが他者と対話できるようになるまでをもう少しちゃんと描いてからと、順番にいこうと思います。

          今も昔も…クリスチャンの若者Q&A

          昔はゴリゴリのクリスチャンだったので、世間とはちょっとズレた盲信もまぁまぁあった。 昔からクリスチャンの若者が世間一般の生活の中で直面する、信仰生活と世間とのズレへの迷いにQ&Aの本が出版されている。 例えば「クリスチャンである事で友達からいじめられた時どうするか」とか、そういうやつ。 まぁ、まずどんな理由でもいじめられたと感じ場合はその感じたことを否定しない事と、それが辛かった事を伝える方法を大人と考えよう!ってな解決、さらには その出来事を通してお互いの事をより理解で

          今も昔も…クリスチャンの若者Q&A

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          第5話 心の椅子は誰のもの?

          第5話 心の椅子は誰のもの?

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          漫画を描くっていうことは…

          これまで一応 漫画や小説を描いたことは…ある。 高校時代 当時珍しかった新選組のヲタだったんだけど、楽しめるコンテンツが少なかったので、歴史小説を自分好みに漫画に起したりしていた。 要は2次作。 あと学部の友達をモデルにして ふざけて書いたSFとか。 仲間内で話題になって結構楽しかったんだけど、「自分」は絶対登場させなかった。 オリジナル作品を書かなかった訳じゃない。 書こうとはした。 でもどんなに架空の物語を作っても「自分の心」が投影される。 それが嫌でたまらなかった。

          漫画を描くっていうことは…

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          第4話 初めての電話カウンセリング

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          第3話 カウンセラーの結界

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          +18

          第2話 トリイ先生

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          +13

          第1話 母の選択

          第1話 母の選択

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          一言で「毒親サバイバー」と言っても

          私は毒親サバイバーの仲間を捜し求めてずっとずっとさまよっていた。 自助団体。 SNS。 デイケア。 地域のサポート支援。 私はどこにも属せなかった。 毒親育ち同士、互いに共感する仲間に恵まれる人もいる一方で、規格外の苦労をしながら自我を保っている奇跡のような人もいる。 そういう人はまるで人生そのものが人体実験のようで、 その人の経験からしか語れない、毒親育ち特有の回復フローを伝えてくれる。 こういう情報は治療者からは開示できない。 私の場合はそういった人たちとは全く

          一言で「毒親サバイバー」と言っても

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          不安神経症

          不安神経症

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          ゴリゴリのクリスチャンが神様が見える系の霊能者に見てもらった話

          タブーを承知で占い師に鑑定してもらう仕事を引き受けた。 タダで占い師10人以上の鑑定を受けるという なかなかない機会だった。 占いの種類や危険性、有用性、宗教との関係、精神科医療との関係。 精神科の患者として、クリスチャンとして、かなり様々な事を感じる貴重な機会であった。 かく言う、私の先祖が占い師であったというのも何かの縁なのかもしれない。 今日は、神様を繋いでくれる系の霊能者に鑑定してもらった話をしたい。 「ママ友がめんどくさい」というお悩みで軽く鑑定を受けてみた

          ゴリゴリのクリスチャンが神様が見える系の霊能者に見てもらった話

          日本のキリスト教 あんまり知られてない初歩の話(後)

          「キリスト教に興味があって、教会探してるんですよね」 私にこんな事を相談してくる人にはある特徴がある。 「どういうのをお探しですか?どうせ私みたいな変わった人に内緒で聞いてくるんですから、メジャーじゃないけど安全な教団はあるかって聞きたいんでしょ?」 「正にです!」 類は友を呼ぶのか、強烈に信仰の渇望を感じる人というのは、より濃い方を求める。 リベラル派と福音派前編で紹介した日本基督教団には日本基督教団の良さがある。日本の安全なキリスト教の倫理を守り抜いたのはこの教団

          日本のキリスト教 あんまり知られてない初歩の話(後)