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吾輩はP患である

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精神治療の徒然。
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2023年5月の記事一覧

仲間がほしい

ああ、EMDRの治療体験記がもう出版されたのか… 精神医療を題材にした憧れの作家さんも、これから本格的にトラウマに向き合うモードに入るとこないだ目にした… 焦りのような気持ちに駆られながら。 ぐずぐずとP科の患者をやっている。 多分これまで、トラウマの治療を受けることができるというのは奇跡に近いものだった。 まず、できる治療者が少ない。 そして、できるという怪しい人も多い。 さらに、お金がかかる。 まともに治療がされている場は、患者のプライバシーが守られているので、現

不安定な土台

自分をちゃんと紹介して、ちゃんと分かってもらうための仕事の拠点作り。 今日も描くべき事をまとめている。 描かなくて良いのかなと思う事もたくさんある。 けど、ふと この人が見てくれるなら、ありのまま描こうか…と思える瞬間がある。 それだけでもありがたいな… 心の病はその人の全実存をかけた事柄だから、 医療の形も、その人の心にしっくりくる宗教の種類で変わる気がする。 精神を扱う治療は第一次世界大戦を経て、 宗教のような文化的・スピリチュアル的な世界から一度離脱した。

解離を扱うセンスって・・・?

本当はこの話は漫画の形で伝えたいと思ってたんだけど、 自分の能力と思いが全く追いつかないので文章のみで書いておく。 「解離を扱えない医者が多すぎる!」 米倉涼子さんっぽく言ってみた。 お医者さんもカウンセラーも、どうしてこうも解離を隠滅したがるんだろう。 そんな声をちょいちょい目にする。 めちゃくちゃ大事なのにと感じる解離人格保有者もいれば、その症状がそんな大切なものだなんて思いもしなかった。という人も多いと思う。 また、気づいてすらない人も考えると、相当な人数が心を亡霊