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2019年6月1日から現在までの話

前回に引き続きトレグの話であり、このNoteは続きものです。
「トレグとはなんぞや?」という人は前のNoteから読むことをオススメします。

その1↓

その2↓


2019年6月


2019年5月31日でミッキー&フレンズ グリーティングトレイルでのグーフィーのご出演が終了した。

私個人としては、最終日にお会いするとこができ、楽しくご挨拶をしてお別れすることが出来た。
じゃあ、きっぱり気持ちに踏ん切りがついたのか。


そんな訳ねーーーーーーーーーじゃん


確かにご挨拶した直後はなんだか「これで終わり」とは信じられないような感じでただただ幸せだった。

しかし、翌日以降はっきりわかったのは、その幸せはグーフィーとのご挨拶が楽しかったから得た幸せ感ということだけだった。

6月1日にはもう新しい衣装と場所でのグリーティングになったドナルド・ダッフィー・シェリーメイの話題でいっぱいだった。TwitterのTLもグーフィーがいた場所にいるドナルドの画像や動画ばかり流れて来た。憎い

グーフィーがとりわけ好きじゃない人の反応はそうなんでしょう。舞浜としては久しぶりのグリーティング施設の更新だったし。

繰り返すが、2019年5月31日でミッキー&フレンズ グリーティングトレイルでのグーフィーのご出演は終了したのである。その日から今日に至るこの5年間、トレグの衣装を身に纏ったグーフィーが私達の前に現れることはたったの一度も無かった
「もしかしたらフリグリとしてでてくるとかあるかも〜」とかいう希望的観測は木っ端微塵に打ち砕かれている。

トレドナとの対面

時間の経過によって少しずつではあるが傷も癒え始めてきた2019年8月には、私もトレイルでご挨拶をするドナルド(以下トレドナ)にご挨拶をしに行った。
幸いな事に一緒に行った親友がドナルドのファンなので「悲しい顔ばかりしてられないな」と自身を奮い立たせてくれる要因にもなっていた。が、やっぱり馴染みのあるQライン(待機列のこと)の先に馴染みのないドナルドがいることはシンプルにショックだった。Qラインの木々の間から漏れる夏の日差しや、蒸し暑さ、BGM等全部変わらないのに最後に会えるキャラクターだけが違う。残酷だ。

グーフィーのご先祖様の遺跡を背景にご挨拶をするドナルドという状況が発する強烈な違和感は拭えない。

自分の番が近づくにつれてその受け入れがたい現況が近づいてくる。
キャラクターグリーティング施設にはキャラクターがサインを書くための台があるのだが、それがグーフィーからドナルドに変わるにあたってドナルドの背丈に合わせた小さいものに変わっていた。些細な変化だが精神的にキツかった。

いよいよ自分の番になる直前、私の前に並んでいたのはヲタクではない一般的なゲストのファミリーだった。幼稚園生ぐらい男の子がドナルドに「どうしてグーフィーの(背景の)ところにドナルドがいるのー?」と聞いていた。ヲタクが一番聞きたがってることをスラッと何も知らなそうな男の子が聞いてくれた。本当にありがとう。

ドナルド(と、ドナルドの気持ちを代弁してくれるキャストさん)は「グーフィーの代わりに頑張ってるんだよね〜」と話してた。ふーんそうなんだ。へー。


その日とったおひとりの写真

今でもトレイルのQラインに並んで懐かしいと思うためにドナルドのQラインに並ぶことがある。逆を言えばそういう事ができる程には喪失感から脱することができている。

喪失感の話


そう。2024年現在の私はトレグの喪失感からは完全に脱することができている。
なんの参考にもならないが、これは時間と環境が解決してくれたように感じる。

トレグが無くなったからと言ってグーフィーがこの世界から無くなるわけではない。引き続きパークでのご挨拶はできるし(その条件は厳しくなったが)、アニメは更新され続けているし、その他メディアミックス展開は常に行われている。グーフィーというキャラクター情報はほぼ常に更新され続けているのだ。それらを全部は無理でも、ある程度追いかけていれば、過去の痛みは自然と癒されていく。

もちろんトレグがあった時のほうが今より快適にグーフィーとコミュニケーションを取ることができて助かっていたのは間違いない。が、トレグ終了後、1年も経たない間にコロナが爆流行した。パークは閉園し、グリーティングをするとかそういうレベルじゃなくキャラクターと距離を離されたのも大きかった。結局コロナ前と同じようにグリーティングができるようになったのは2023年の5月だった。トレグ終了よりもグリそのものの危機の方が痛かった。
エンタメもかなり縮小されて、今でもその縮小されたままのものの方が多い。もっと気合入れてくれオリエンタルランド。


グーフィーとのグリについて


さて、トレグが失われたことによって私が一番危惧していたことはグーフィーとお話がしにくくなってしまうのでは無いかという事だった。

結論から言うと「まあ、なんとかなっている」だ。

先ほども書いた通り、トレグ終了(2019年5月末)から1年も経たないうちにコロナ禍に突入してしまい、グーフィーとお話するとかそういう次元ではなく、パーク閉園を含むぐらい離されてしまったのもあり、グリーティングに対して求めるレベルが一度劇的に下がった。それこそ元気そうにしている姿が見られれば良いぐらいまでには下がった。それもあり、まあなんとかなっているのである。

グーフィーはフリグリでも変わらず優しいし、出来る限り話を聞いてくれようとしてくれることが多い。流石です。
(タイミングやその日の立ち回り方などによってはその限りではないが)

おかげさまで修論を書き終えたときも、大学院卒業も、資格取得もお話することができて良い人生の思い出になっています。人生に彩りを添えてくれて本当にありがとう。私の人生に無理やりねじ込まさせていただいているが正解だけど…


学位記を手渡ししてくれた


一方で劇的に変わったことは、やはり夜にお会いできないことだ。これが本当に痛い。
その結果、夜までパークにいる旨味が減ったので夕方には帰路についている。トレグがあったときは終電ギリギリチャレンジばっかりしていたのに…。これは地理感覚が分かる人にだけ共感していただければいいのですが、トレグに20時半過ぎまでいて、20時50分舞浜発の電車に乗るとかザラでした。

グッズとかの話


縮小しまくっているエンタメの一方で、トレグのグッズ展開はおそらくグリーティング施設があった時より出まくった

今更か」とムカつく気持ちもあるが、好きなものは好きなので全然買ってしまう。

2020年にはぬいぐるみバッチが発売された。
ぬいぐるみバッチとは小さいぬいぐるみの背後に安全ピンがついている東京ディズニーリゾート定番のグッズである。高校生のカバンにくくりついている小さいぬいぐるみを想像してください。それです。

今でこそ発売日3日前にはアプリで全ての商品が見られるようになっているが、当時はそのシステムが無かった。そのため、新商品については事前告知があるものもあれば、それ以外は、個人アカウントが「パークに行っていたら新発売してた!」という情報がSNSで拡散され、情報が手元に来るような形態だった。
トレイルのぬいばはまさに後者だった。

その日の私は、新商品発売の情報を知り、大学院の講義を受けたあと舞浜に直行した。到着時間は18時。コロナ禍の縮小営業中だったため閉園時間が19時だった。滞在時間は1時間弱だったが無事にぬいバを手に入れることができた。ワンデー代の8000円くらいを払ってでも絶対欲しかったのだ。


その後2022年1月にはディズニーシー20周年のイベントのフィナーレグッズにトレグが採用されたり


写真には無いが、ここでもぬいバが出た

イマジニング・ザ・マジックというプロの写真家がディズニーの仲間たちを撮影する企画でトレグが取り上げられたりした。
奥山由之さんが撮影したトレグが見ることができた。


奥山由之さん撮影のトレグたち



私達の目の前に現れることはないが、今もあの探検服が大切に扱われていることは間違いないようだ。

終わりに


このNoteシリーズを書いてて驚いたのが、思いの外、ディズニー(舞浜)のジャンル外の方に観覧していただけたことです。

このnoteシリーズはトレグのご出演終了から5年経った今というキリのいいタイミングで、当時のことを纏めて綴りたいということが第1の目的でしたが、私が考えていた目的以上のことが達成できました。

あなたの心の中にグーフィー、そしてトレグのことが頭の片隅にでも残っていただけたのなら何よりです。

ここまでお付き合いいただきありがとうございました。

そして、いつ、どんなときでもいいのでまたトレグの衣装を纏ったグーフィーに会いたいです。ハグしたときに視界に広がる真緑の布地を感じたいです。
いつでも、何年後でもお待ちしております。









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