「パンズ・ラビリンス」が好きな理由
ちょっと前に、映画館で再上映してたからみにいってきたんだ。
映画館苦手だからめったに行かないんだけど、絶対行かなきゃって思って。
そもそもずっと昔から大好きだったわけじゃなくて、みたのも比較的最近。
でもすぐに自分の中でめちゃくちゃお気に入りの作品になった。
1番の理由は、ペイルマンやパンのビジュアル。
特にペイルマンは、今まで出会った異形の存在の中でダントツ。この先、越えることはないんじゃないかと思うくらい魅力的。
気持ち悪くて、怖くて、不気味で、美しい。
あの体の動きもやばい。
パンもすごく不気味で怖い存在だった。ギリシャ神話に出てくる牧神パーンがモチーフになっていて、パニックの語源にもなってるんだって。美術館とかで、ギリシャ神話の絵をみると、たまに登場してるからおもしろい。
ポスターと内容の落差も、好きな理由の一つ。きらきらしてて、不思議ですてきな冒険ファンタジーが始まりそうな感じ。でもいざ見てみたら、薄暗くて、かわいそうで、グロシーンもあるダークファンタジー。
ラストシーンがポスターになってるのも、本当に好き。
ラストがみる人によって、印象が全然違うよね。
胸糞映画だったと思う人もいれば、ハッピーエンドだと感じる人もいる。救われたのか、救われなかったのか。
私は、ハッピーエンド派。
こんなひどい世の中から飛び出して、違う世界で幸せに生きていくことができたのかな、そうだといいな、って感じた。
見終わったあと、すっきり清々しい気分になる映画では絶対にないんだけど、
重い余韻がふわっと残るような作品。
またこれからも、たまに見返したくなるんだろうな。
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