称賛とリアルとのギャップの狭間で
妊活に疲れ、気分一新するために始めたブログ。
その半月後に妊娠が分かり、その後二度の出産を経験。
その間も自分の身に起きていることをひたすら書き続け、ブログをはじめてから気が付けば7年も経過していた。
そんなブログを書き進めていく中で恐らく、「自分をよく見せたい」というよこしまな気持ちが少なからず文字に込められていたのだと思う。
こんな私に、過分な称賛の言葉を向けてくれる心優しい方が現れだしたのである。
無論、毎回ではなく幾度かではあるが、とはいえ、こんなにも第三者からめいっぱい褒められる経験というものをしてこなかった私としては盛大に戸惑い狼狽えた。
「実際の私は何の役にも立たないポンコツなのに」
「実際の私はこんな小さな子どもに怒り狂ってるのに」
「実際の私は荒れた部屋でダラダラ過ごしているのに」
褒めていただく言葉と、実際の私とのギャップがありすぎて、読者さんを騙しているような気持ちになり申し訳なさを感じたりもした。
しかしながら。
気持ちを綴り、子ども達への想いを綴り、こうなりたいという願いを込めブログを書き続けているうちに、驚くべきことに『私がりんごに近づいていった』のである。
どっちが主なのかわかりゃしない。
ある意味乗っ取りである。
しかし、間違いなく、ブログは私をプラスに導いてくれた。
文字の力というのはすごい。
言霊というものは本当にあるのだと確信している。
私という人間と、りんごという人間。
同一人物のはずなのにどこか別人。
ブログを続けるうちに、頭の片隅で『りんごならこうするだろう』と客観的に思うことが増えてきた。
りんごならこんなことしそう。
りんごならこう考えそう。
これ、りんご好きそう~!!!
その思いに素直に従い「りんごならこうする」を行動に移すことで、それに比例するように実際に自分の生活も充実したものへとなっていった。
こうなりたいと願う。
こうありたいと思う。
そうなるにはどうするべきか考える。
それに近づくために行動する。
それらを日常的に繰り返し行う。
全て、ブログがあったからこそ出来たことでもある。
もちろん、今も称賛とのギャップは甚だしい。
「そんなたいそうな人間では…」と思いはすれど、でも、以前のような申し訳なさは感じなくなってきた。
これも全て『りんご』という存在のおかげなのである。
あのときブログを始めることにして良かった。
長きにわたり、書き続けてきて良かった。
ブログと出会えて良かった。
ブログとの出会いは私を確実に変えてくれた。
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