「テニスの王子様」を分析する(125):目と目を合わせる
菊丸と桃城が、目を合わせる。
そしてフキダシではない方法で、ことばを掛け合う。
清潔さ(あるいは爽やかさ)を示すかのように、輝く歯がはっきりと見える。
つまり、口が開かれている。
しかし歯は閉じたままだ。
フキダシがなく、口も閉じているこのコマでの会話は、実際に音として交わされた言葉なのだろうか。
お互いの心の内をそれぞれが読み取ることで成立している、目と目で交わされた会話のようにも読み取れる。
このことはダブルスの試合に挑むペアとして、以心伝心の萌芽を感じさせる。
散文と批評『5.17.32.93.203.204』に、テニプリ論考を寄稿しました。
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