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リトリート4日目③【ルルドの泉】

ごはんの味が
しなかった

美しい深い緑が
入ってこなかった

雨の音が
聞こえなかった


でも、あの最大の嘆きのあと、


ごはんが沁みるほど
美味しくなった

緑が美しくて
いつまでも眺め続けられた


そして、


雨の音が…


とても心地よかった。


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4日目は午後のから休憩。

元々午後のセッションも
夜のセッションも無い日だった。


嘆き切ったあとのわたしには
とてもありがたいタイミング。


そして、子供たちを数人の方が
見ていてくれ、


お風呂に入ることができた。


嬉しい。。


湯船に浸かりながら、

まだよくわかっていない
朝の自分のことをボーッと思い出し、

窓の外の森を眺めて、

何度もため息をする。


心地良い、ため息だ。


心も身体もじんわりと温まり、
わたしは生き還った。


子供たちを迎えに行き、

「ごめんなさい」

の気持ちは一切ない、
心の奥からの

「ありがとう」

を伝えることができた。

みんなは土のワークショップや、
近場の温泉に相乗りで向かって行った。

わたしはまだ、
活発に動ける状態じゃなかった。

温泉行っても、子供二人連れて…
逆に慌ただしくなり、
きっとゆっくり浸れないだろう。

土を踏むワークショップも
二人がドロドロになる→お風呂→着替え
とかしてたら、
二人は楽しいかもしれないけど
せっかくの休憩が…笑


うん、


とにかく休もう。


三人でのんびり施設に残ることにした。


正直、
ちょっと寂しかったけどね。。


あとから写真送られてきて、
あー楽しそう!いいなぁー!!
って思ったけどね。笑


でも午前で本当にすごく消耗し、
そのタイミングでの休憩は
きっと休めってことだろう。


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ホールに行くと、

数人は残っていて
みんな思い思いに過ごされていた。


静かだった。


何人かいたことにホッ…

とすると同時に、
子供二人連れてきたけど、
騒がしいかなぁ?

と考えつつ、ウロウロしていたら、

今回の参加者で最年長であろう
歯がほとんどないNさんが、

(たぶん80手前くらい?

ずっとヒッピーだったそうで、
NVCの名前をずっとNVPとか
間違えていたり(笑)、
必ずセッション終わりかけのときに
自分の昔の経験を長く語りだしたり、
その度にみんなが癒されていた。

見た目はエネルギッシュで
すっごく若い。)


話しかけてきてくれた。


「さっきの、あなた。


ほんとうに美しかった。


わたしは、


感動した。


あんな美しいものを見せてもらえて、


ありがとう。


感謝。」


Nさんは涙ぐんでいた。


「ルルドの泉を開いた

ベルナデットって知ってますか?」


「い、いえ…」


「あなたの心はね、

周りよりも一歩先にいっている。

だから少し、

生きにくいかもしれない。

ぼくはいないけど、100年後。

みんなあなたのような心になっているから。

だから、

だいじょうぶ。」


その言葉、声、輝く瞳は、

あたたかく、
やさしく、

そして、

とても力強かった。


わたしはこのとき初めて、

あー、わたし自分のこと
やっと好きになれそうって思えた。


Nさん、ありがとう。。


(ベルナデットの名前が覚えられへんくて
あとから3回くらい聞いたけど。笑)


そのあと、
みんながチラホラと帰ってきて、
夕飯へ。


みんなの土のワークショップの話を聞いたり、
この施設をつくられた方の
奥さまのカフェの話を聞いたり。


夜のセッションもないし、
それぞれがリフレッシュもできて、
ゆるく、和やかな時間が過ごせた。


そして、この夕飯タイムのときに
またひとつ嬉しいことがあった。

それは次回に書こう。

4日目。

22時にはぐっすり眠っていた。

ココに来てから
初めて、涙を流さず、

やわらかい気持ちで

眠ることができた。

循環が循環を生むのがすきです。サポートしたいただいた循環を、文字で循環していきます♡