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『女性の社会進出』という言葉が辛かった

前回のつづき。

あの頃、どうしてわたしが自分を「ワルミユキ」と名付け、NVCを誰にも教えたくないと思ったのか。


「自分のツールにしたい!
こんな世界観が変わることを、
『わたしが』伝えていきたい!
自分の手柄にしたぁぁーいっ!」


もう欲の塊(笑)
まみれている、溺れている(笑)


ただね、今回当時を振り返って改めて気付いたことがあったの。

どうして自分のツールにしたかったのか…

近年の社会で、

『女性の社会進出』
『ママでも起業』
『ママも自立をして稼ぐ』
『自分にしかできないことを仕事に』
『ライフワーク』

などという言葉がたくさん目に入ってくるようになった。


わたしは専業主婦になりたくてなったんだよね。
だから結婚するまではゴリゴリ働こうと思い、ときには身体を壊しながらも働いた。
(当時のストレスで発症した顎関節症は、15年経った今でも付き合っている。笑 いや、笑えない。笑)

専業主婦になれるように、働かなくてもいいように、無意識に旦那さんを選んでいたとも思う。笑
(いや、意図的にか?笑 でも恋愛結婚よ♡笑)

最初の数年はご機嫌よく専業主婦って最高〜♡って謳歌していた。

でも、なんだか、だんだん専業主婦がもう時代に合っていないというか、自分にしかできない特別なことを見つけなければいけない雰囲気というか、仕事していないと女性は社会に含まれていないような、ママが起業することがカッコイイみたいな、みんなに憧れられてキラキラしている方が社会的に価値があるみたいな…


「しょーーーもな。。」

と思う反面、そうじゃない自分がダメなようにも感じるようになっていった。


稼いでいないと『自立』していないの?
稼いでいないと『無能』なの?

最前線にいる女性たちが集まる場であったり、
そんな女性たちを「すごいね」という男性たちだったり。
(確かにすごいとはわたしも思う!わたしにはできないから心からリスペクトだ。)

あまりにも入ってくる情報に、そこをみんな目指さないといけないんじゃないの?って完全に飲まれていたんだよね。


でも、ずっと違和感はあった。

そもそも『女性の社会進出』って言葉がわたしにはあまりスッと入ってこなくて、専業主婦であろうが、なんであろうが、女性もいて社会なのに、どうして『進出』していないと、社会に入れてもらえないの?

この言葉をどう捉えるかは人それぞれだし、これはわたしの捉え方だし、わたしの内側の問題でもあることなんだけど、わたしにはそう感じてしまったんだよね。

でも、そんな違和感を大切にするよりも、わたしも何かしなきゃダメなんだって、どんどん思い込んでいった。

だから当時、わたしは自分にしかできないことを探すのに必死だったの。

何か見つけなきゃ…

って…


そういったコーチングプログラムも受講した。

自分の過去と向き合い、
自分という人間の強みや弱みを周囲からリサーチしたり、

コーチとのセッションでは、

『最強のエンパシストだよね』

と、言われた。

もちろんカタカナ苦手なわたしは、エンパシストって言葉も知らず、調べた。笑

それは「『共感力』が強い」ということ。

相当強い共感力があると、 人に振り回され易く、感傷的になってしまう。 (一緒に落ち込んだり…)

人の意見で生きているように思えてくる、 自分じゃないように感じてくる。
それは、「強烈な共感力の持ち主」 だということ。

心の分析力が強く、相手の波動に合わせられる。

と、言われたんだった。

(今は、わたしだから、ではなく、みんなが共感力を生まれたときから持っていることもわかったし、相手の気持ちに入り込まなくても共感はできることも学んでいる。)

ただ、当時は、

「共感… そんなの意識したこともなかった…」

と、すごく衝撃を受け、わたしは意識しすぎて「共感力があるんだ、共感しなきゃ…」って友人の相談とかに乗ることが、うまくできなくなったんだよね。笑 なんともワタシらしい。笑

そこから抜け出したくて、じゃあ共感ってそもそもなんじゃい?学べる場があるのかな?と思って調べて出てきたのがNVCだった。


そして、NVCを学び始めたらどんどんハマって、これがわたしのツールになるかもしれない!これでわたしも旦那さんの稼ぎを頼らずに自分のことくらいは稼げるのかもしれない、これがライフワークになるかも!!って…

あの頃のわたしはそうやって自分の存在価値を下げていた… 自分で自分を認めてあげることもできていなかった… 何もない自分には価値がないと思っていた… お金を稼ぐツールがない、才能もセンスも頭も良くない自分は無能なんだと思っていた…

だから、何か見つけることに必死だった…


あぁ…ちょっと待って…

書いてたら泣けてきちゃうな。。

ふぅ。。。


だから、NVCを見つけたときに、誰にも教えたくなかった。

みんなに隠れてコソコソ学んで、いつかドーンと自分が表でやってやるんだ。

ってね。

しかし、そのプログラムが終わりに近づくと、どんどん終盤に向けて『起業』していく方向に進んでいく内容に、私はついていけなくなってしまった。

そして、プログラムのコミュニティの中で、どんどん起業に向けて進んで、活動していくパワー溢れる女性たちに圧倒され、わたしはすごくしんどくなった。

さらに、ついていけない人たちが他にもいることにも、もどかしさを感じていて、置き去りにされていることが悲しかった。

(それも本人の課題だと言われれば、そうかもしれないけど、わたしはどうしても含まれない人たちが気になってしまう性格なのである。)


あー、また話が長くなるな。。

纏めると(笑)、NVCを独り占めしたいと思ったのは、そういう経緯があったということ、でもわたしは起業したいわけじゃないと気づいたこと、起業している最前線の女性たちと自分をそれぞれだと思えるようになったこと、すべての人は生きているだけでいい、と思えるようになったこと、そしてNVCを深めていくうちに、こんな素敵なモノ、誰が伝えてもええやないかい!って思えたこと。笑

そんなかんじ。笑

でもね、そんな小さい自分は、完全に無くなったわけではなくてね、これは今でも現在進行形なの。

気づけているか、いないかはすごく大きい。
気づけているだけで『意識』はできる。

わたしは完璧な人間じゃないし、そんな人間らしいところも受け入れて、そんな自分も愛おしく思い、ひとつひとつ向き合う時間を持つことを大切にしたんだ。


今日は、そんなお話でした。

いつも、ありがとう♡


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