教師になるなら自己肯定感は高くあれ
こんにちは。RINGO_先生です。
先生方、夏休みは
有意義に過ごせていますか。
長い夏休み、仕事ばかりせず、
思いっきり羽を伸ばす時間も
作ってくださいね。
教師を目指す学生さんも、
教員採用試験を頑張るとともに
学校現場のことを
調べておいてください。
では今回の話ですが、
今回は自己肯定感に関する話です。
自己肯定感といえば
最近の子どもは
自己肯定感が低いと言って、
如何にして子どもに
自信を持たせるかと
度々挙がるトピックですよね。
そんな自己肯定感を今回は
教師側に当てて考えてみました。
尚、私自身は昨年の8月に
うつ病になって働けなくなり、
担任を持っていたにも関わらず
退職する道を選んだ人間です。
自己肯定感もかなり低めの
教師だったと思います。
以前に実際に潰れた側の視点から、
「教師に向いている人・向いていない人」
という記事を書いたのですが、
今回はそれに追記するような内容です。
(まだ読んでいない人はこちらから↓)
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さて、話が脱線する前に
まずは結論です。
今回言いたいことは…
自己肯定感が低い人は、
教師に向いていません。
キツイ言葉かもしれませんが、
一つの事実ではないかと思います。
これについて少し語らせてください。
それではいきましょう。
① 自己肯定感が低い人が教師に向かない理由
【理由1】 自信の無さが子ども達に伝わる
これがまず表れる大きな問題です。
授業を導いたり、学級担任として
指示をする側の人間が、
自信なさそうにしていたら、
子ども達ってまあ気付くんですよ。
「教師は役者だ」と
演じているつもりでも
自信のない先生はそれも
得意ではありません。
「この指導なら問題ないか?」
「子ども達は不快な思いをしていないか?」
など、目の前のことが
気になって気になって
余裕がありません。
自信のない先生は、
常に気持ちに余裕がないのが特徴です。
以下、自分も経験した上での
チェックポイントです。
自信がなくても
次のことをしてしまっていないか
注意してみてください。
・早口になっていないか
・子どもと空気を共有できているか
・子どもの発言に対するリアクションが単調になっていないか
・授業の中で不自然な間を作ってしまっていないか
・黒板の前で一人でソワソワしていないか
これらに気をつければ、子ども達に
「この先生大丈夫か?」と
思われることが少なくなり、
授業のメリハリも
生まれてくるのではないかと思います。
当然ではありますが、
教師が自信なさそうにしていると
子ども達に舐められます。
そしてこちらの指示が
通らなくなり学級崩壊へ…
なんてこともあるでしょう。
毅然とした態度で臨む。
これが自己肯定感が
低ければ低いほど難しいのは
言うまでもありません。
自信のなさが子どもに伝わるのは
デメリットしかないので
気を付けたいところです。
【理由2】 精神的なダメージが蓄積されやすい
自分がそうだから分かるのですが、
自己肯定感が低い人って、
自分で自分を責めることによって
ある意味自分を
許しているところがあります。
「自分で自分をこんなに叱っているんだ。
だからこれ以上は何も言わないで。」と。
自分で自分の課題や問題に
とても気付いている分、
他の人からそこを指摘されると
とても傷付きます。
自己肯定感が低い人は
心がとても弱いです。
そんな状態で子どもや保護者からの
度重なる不満の声、耐えられますか?
全て自分への攻撃と受け止めて、
苦しくなりますよね。
そして、「理由1」から
繋がってくるのですが、
自己肯定感の低い先生は
自信のなさから子どもに
舐められがちなので、
子どもから好き勝手言われます。
元々心が弱いのに、
舐めれられていない先生より
ずっと色んな汚い言葉を
ぶつけられます。
耐えられますか?
自己肯定感の低さによる
問題が回り回って自分に来て、
精神的ダメージは
蓄積されていくのです。
【理由3】 ネガティブな部分ばかりに目がいく
何十人も相手に授業をしていると
悪い意味での気になる子が
何人かいるものです。
ここでの理想の指導は
きちんと学習に取り組めている
真面目な子も損をしないよう、
言語化して認めた上で
気になる子にも気をかけることです。
しかし、自己肯定感の低い先生は
とにかく自信がないので、
そういった気になる子にばかり
目が行きます。
望ましくない言動や行動に
釘を刺すのは大切ですが、
気付けば注意ばかりして
教室がなんとなく重い雰囲気に…
なんてことにはなっていませんか?
きちんとしている子達を
褒めたり、気になる子でも
光る部分は肯定的に見たりして、
教室に明るい雰囲気を
作りたいものです。
② 自己肯定感が低い人はどうすればいいのか
実際に当事者である私から
「自己肯定感が低いと教師に向かない」
なんてキツイことを述べてきましたが、
これで一方的に終わっては
読んでくれている方で
当事者の方は報われません。
ではどうすればいいのでしょうか。
「他人と比べるのをやめる」
これしか思いつきませんね。
「隣の担任のクラスは雰囲気がいいな…。」
「○○先生の方が授業上手だな…。」
そういったことを考えるのを
やめましょう。
「自己肯定感を高めるためには
成功体験を積んで〜」
なんてことが言われますが、
教師をしていると
特に若いうちは成功体験を
得づらいんですよね。
何でも試しにやってみて
失敗して改善していく。
ほとんどの教師が
この繰り返しで
成長していくと思います。
その上で元々自己肯定感の低い人は
成功を感じる力が弱いので、
他の人が「すごい!」と
感じることであっても
本人は納得していないケースが
多いです。
…となれば、
自己肯定感の低い先生が
やっていくには
「他人と比べるのをやめる」
しかないと思うんですね。
油断したらすぐに他人と
比較してしまうと思うので、
その度に自分でその思考を
遮るよう努力するんです。
私自身もこれを常に意識しています。
他人と比較して
落ち込んでしまいそうな自分、
自分を責めて落ち込んで
しまいそうな自分に鞭を打ちます。
自分をいじめても
何もいいことはありませんから、
強い意志を持ってやめましょう。
③ 最後に
色々好き勝手述べましたが、
これらはもはや自分への
戒めのような記事です。
本当に、教師には自信が必要ですよ。
かつては
「自分が自己肯定感が低く、
辛い思いをしてきたからこそ、
そんな子の気持ちに寄り添えるはず」
なんてことを考えていました。
確かにそれは一理あるかもしれません。
ですが、実際にそんな人は
決断力がありません。
学級という組織を束ねる者としては
大多数の子どもにとって
毅然とした態度でビシビシ指導できる
先生の方を望むに決まっています。
そのくらいの器を持ち、
自身の気持ちに余裕を持った上で
自信のない子にも
寄り添ってやればいいんですね。
子どもの見本である先生。
まずはその先生が
明るく、自信を持って
振る舞える存在でありたいですね。
私は先生方を応援しています。
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