手紙。

先月のお休みに便箋と封筒を買った。

ダサくもなくすごく可愛くもなくキャラクターがついていて割としっかり目のものだ。

家にあるストックからペンを卸す。本体にクラシックなデザインのキャラクターがかわいい、インクの色もちょっと変わってて珍しい限定のペン。

何度も何度もスマホのメモに書いて消して読み返したその文章を少しずつ書いていく。

あまり長くても読み辛いし、短くては気持ちが伝わらないような気がする。

書きながら更に添削。

普段スマホとPCばかりで字を書くことが少なくなった。ペン先が、震える。

一文字間違えると文豪のようにその便箋を丸めて捨てた。

下書きにない言葉を足して、手紙を書き終える。

こんなに慎重になった手紙なんてあったかな。

無事に届くだろうか。

読んでくれるだろうか。

ドキドキしながら郵便局へ足を運ぶ。

カウンターのお姉さんが宛先を２度見した。

84円。便箋３枚の、気持ち。

きっと、読んでくれることを信じて。