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りんごの凍霜害

今日は昨シーズンにご検討してもらいました「恋空(こいぞら)」という品種のりんごの栽培状況についてお伝えさせていただきます。

今季の畑は凍霜害(とうそうがい)を受けてしまっており、「恋空」の品種に関してのみにはなりますが、ほぼ全滅になってしまいました。こいぞらは、夏に食べれるよう育てられた8月上旬には収穫できる早生種で、果汁があり甘酸っぱいりんご。楽しみにお待ちいただきましたところ本当に申し訳なく、非常に残念な思いです。

写真では分かりづらいですが、りんごの花の中心にある雌しべが枯死しており、果実として大きくなったのはたった2個だけでした。

恋空2021

昨シーズン無事に育った畑との対比

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4月に低温と降霜が重なったことで、りんごの花が咲かなくなったり、りんごの花の中心で緑色に伸びるはずの雌しべが茶色に染まり枯れてしまっています。本来、りんごの花の開花時期は5月ですが、私たちの農園がある長野県長野市をはじめ東日本各地で凍霜害(凍害と霜害により作物の収量や品質が低下する被害)が発生してしまいました。りんごに加えて、梨・桃・さくらんぼ・アスパラなどのフルーツや野菜で被害も相次いでいるとのことで、長野県だけでも被害総額は約20億円にもなると言われています。

今シーズンは、2019年のような台風被害はありませんが、40年以上農業を続ける両親も経験したことがないような天候被害になってしまいました。キタイチ果樹園では10品種以上の生産をしており、恋空の比率は少ないですが、ほかの品種(ふじ、紅玉、王林など)の収穫量も減ることが予想できます。

我が家のりんごの旬は10月から1月になりますので、みなさんに喜んでいただけるフレッシュなりんごをお届けしたい気持ちでいっぱいです。現時点では品質や味などこの先の状況は予測しづらいですが、美味しいと言ってもらえるりんごになるよう、家族で力を合わせてできることを頑張っていこうと思っています。

これからもりんごの成長記録や農園の様子をお伝えできましたらと思っていますので、どうぞよろしくお願いします。

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