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教師の名言・格言 その22   「『教育』は、「今日、行く」と言うぐらい、家庭訪問をすべし」

No.028 「『教育』は、「今日、行く」と言うぐらい、家庭訪問をすべし」

西宮市で小学校の教師をし、その後西宮市の教育委員会へ。そして、若手教師応援セミナー「元気塾PLUS」代表の仲島正教先生の言葉である。
初めて仲島先生のお話を聞いたのは、広島大学附属小学校での社会科の全国発表の出張先の講演会であった。
衝撃を受けた。
こんなパワフルで優しく、思いやりがあり、思慮深く、子どもへ愛情を注げる人がいるのかと。
講演内容もぐいぐいと引きつけられた。
知らず知らずのうちに時間が経っていたのを思い出す。
その後、勤務している市の教育委員会主催の講演会でもお話を聞く機会があった。
その時も前回同様、引きこまれた。
前述の広島大学附属小学校での講演の時に伺ったのが、「『教育』は、『今日、行く』」という言葉である。
この言葉、仲島先生も先輩の先生から教えられたとおっしゃっていたと思う。
子どもとの心のつながりを大切にするには、たくさんの関わりが必要である。
ほんの些細な出来事でもよいから関わり、声をかけ、話をする。
そのことで子どもとの関係ができあがる。
注意をすることもあるが、そればかりでは
「この先生、注意しかしない」
で終わる。
よいことをしていればほめるし、素直に感動すれば子どもの行いに対して、感動したという言葉をかけることも重要。
そうすることで、子どもは
「ああ、自分はしっかりと見られているんだ。評価されているんだ。」
「ほめてもらえてうれしいなあ。」
「よく見てくれているなあ」
と思い、心を開いてくれる。
それと同じで、保護者との関係もできるだけ数多く接することが大切である。
仲島先生の言によれば、
「日常の何もない時でも家庭訪問をする。」
「ちょっと近くに寄ったからと家庭訪問をする。」
というものであった。
さすがに、これはあまり(したこともあったが…)できなかった。
しかし、そういった意識で、今もできるだけ保護者と連絡をしようと心がけている。
保護者と関わる回数が多ければ多いほど、お互いの気心が知れる。
また、親しくもなる。
そうすると、
「ほんのちょっとの言葉や態度によって、誤解が生じ、うまくいかなくなる。」
ということが回避される。
苦情が生まれたとしてもすぐに誤解が解ける。
また、お互い理解し合える。
解決もできることが多い。
思い出すのは、以前勤務していた学校の先輩の先生のこと。
その先輩の先生が、子どもと。そして、保護者と膝を交えてよく話しこんでいたのを思い出す。
当然、子どもも保護者も全幅の信頼をその先生に寄せていた。
そりゃそうだろう。
子どもは、「自分のことを大切に思ってくれる」と思い、保護者は、「自分の子どものことをしっかりと見てくれている。」と思うのだから。
その時は、
「よくがんばるなあ。」
「あそこまではなかなかできんなあ。」
と思ったものである。
また、自分自身時間がなかなかとれずにいた。
いやとろうとしなかったのであろう。
今思えば、反省しきりである。
でも、それまでに比べて、子どもや保護者に多く関わり始めたのもこの小学校で勤務したあとだった。
先に戻るが、仲島先生の「今日、行く」とその時の小学校時分の「子どもや保護者との関わった経験」が結びついた時でもあった。
この言葉、これからも大切にし、実行していきたい。

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