見出し画像

唯一の「推し」が数日後、兵役に行く。

※ 記事を書いているときは出発前だったが、公開した現時点では、彼はもう兵役に行って数日経っている。

私は彼氏もいないくせに無駄に一途なため、いつも「推し」が一人しかいない。

私の「推し」は、韓国生まれ韓国育ち韓国籍の韓国人男性K-POPアーティストだ。
ということは、「兵役」の義務がある。
その唯一の「推し」が兵役に行く日が報道された。

正直、「推し」はもともとSNSやライブ配信の更新がなかなかの高頻度でな上に
ここ数ヶ月はソロ活動を精力的に行っていたこともあり、かなり露出が多かったため、
ここから1年半、パッタリと最新情報がなくなるというのがまだ全く想像できていない。

人付き合いが悪く仕事もストレスフルで恋人のいないアラサー限界OLである私の唯一の心の拠り所であった「推し」。
彼がしばし、芸能活動から離れる。

私は「推し」にときめいていたのはもちろん、仕事に対する姿勢や人柄をかなり尊敬していたので、
社会人として参考にしたい人物の仕事っぷりがリアルタイムで追えなくなるのはなかなかもどかしい。

学生時代からK-POPファンのクラスメイトは多く、好きなアーティストが兵役に行く寂しさは
友人たちが語っていたがまさか自分も味わうことになるとは思っていなかった。

○追記○
「推し」が兵役に行って、10日以上が経った。
兵役に行く数日前の配信では、長めだった髪を短髪にしていて(めちゃくちゃ似合っていてカッコよかった)、
入隊当日にはさらに短く切った坊主姿であったが、カッコよかった。

アイドルとして、髪の毛は印象を決める重要な要素で特にK-POPアーティストは
目を惹くような鮮やかなカラーリングが特徴でもあるためにその髪を短くするということは
本当に一定期間、アーティストとしての活動している世界から離れることをファンである私ですら実感させられた。

ここ数日で何度か、部隊のホームページで推しの様子を写真で見ることができた。
集合写真で着ていた軍服は似合っていて、顔立ちの美しさが余計に際立っているように見えた。
が、それは喜んでいいのか分からなかった。まあ、カッコいいのは間違いないが。

他には食堂で他の隊員と和やかな様子で撮った写真もあった。
私は全く知らなかったのだが、兵役中は普段の生活と違い、なかなかスマホなどで
連絡を取れない環境もあってか、写真を撮影し、生活や訓練の様子を説明書きと共に定期的に
ホームページに掲載することで、隊員たちのご家族や親戚、友人や知人が確認できるようになっているらしい。

私もまだきちんとは調べられていないが、危険な訓練や厳しすぎる上下関係が原因で起こるいじめなどで
数年に一回は大きな事件が起こっているらしく、やはり心配にはなる。

私には韓国人男性の友人がいないので、K-POPアーティストの推しを心配しているが、
仮に友人や家族、親戚や知人が行くことになっても心配するであろうことは想像に難くない。

先日公開された写真では、彼は軍服の集合写真で神妙な面持ちで銃を抱えていた。
白くて細くて長い綺麗な指が、その写真では銃を握っていた。

その写真を見て、それなりの衝撃を受けた。

正直、いまだにずっと言葉が見つからないが、
「兵役というのは、つまりこういうことなのだ。」
と現実を突きつけられた。

もしかしたら彼にとっては、見せたくない一面だったのかもしれない。
世界中にファンがいるからこそ、思うところがあるだろう。

彼は入隊する直前の配信で「僕を忘れないで」と涙ながらに言っていた。
滅多に泣く人ではないので、それだけの思いがあったのだろう。
絶対とは言えないが、私は彼を待つつもりだ。

年齢的にもキャリア的にも体力的にも精神年齢的にも一番の絶頂期である今、
1年半と言う空白ができることはどうにもならないくらい苦しいことだろう。

ファンですらそう思うのだから、本人たちの思いは計り知れない。

もちろん、彼らに収入面での心配は一切ないが、この空白期間で出来たであろう活動を考えると
自然と「勿体無い」という思いが湧き出てしまう部分もある。

グループのために国が兵役を延期していたが、結局、全員行くことになった。
どういう風の吹き回しなのかはよく分からないが答え合わせはしたくない。

とにかく、私は推しが心も体も健康に過ごして、
無事に帰ってくることを心から祈っている。
願わくばマッチョになってくれていたら、そんな彼も見てみたいので嬉しい。
(活動に戻ったら、すぐにスマートな彼に戻るはずだから。)

そういえば、彼は「英語を勉強します」と話していた。
真面目な彼のことだから、ペラペラになるほど勉強する可能性がある。
私もどこかで彼に会った時に話せるように、英語を勉強しよう。

彼が帰ってくるまで、私は待っている。

では、また。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?