見出し画像

豆腐のここがすごい!Best3とダイエットのための正しい食べ方

お味噌汁、お鍋、冷奴、すき焼き、ヘルシーなハンバーグ…日本の食卓を支える白い妖精、豆腐。

日本人の約80%以上に人々が週に1度は豆腐を食べると言われています。ちなみに、豆腐は英語でもTofu。

今回は、豆腐の機能性からダイエットのことまで、徹底的に考察しました。


動画はこちら!
https://youtu.be/4eC3quRR33g


豆腐のルーツ

豆腐が初めて日本にもたらされたのは奈良時代のこと。遣唐使が中国から持ち込んだものが始まりだと伝えられています。この当時は、寺院の精進料理として食されていました。この精進料理の普及とともに貴族や武家に伝わり、室町時代にようやく全国に浸透しました。

天明2年には豆腐料理の本「豆腐百珍」が出版され、豆腐は日本食として爆発的に発展しました。

ちなみに精進料理とはお寺などで修行のために食べられていた料理。魚や肉を用いないことが特徴。


豆腐がすごい!3つの理由。

1. 消化吸収が抜群に良い

実は、大豆自体はあまり消化がよくありません。これは、消化されない繊維質が含まれているからです。豆腐は、このような繊維質を一度こしてから固めているため、消化を阻害する物質がほとんど無くその消化率は驚異の98%(!)とも言われます。

また、豆腐の材料である豆乳を作る時には豆を思いっきり煮沸するためタンパク質や脂質が細かく砕かれます。これも、消化率の良さに繋がっているといえます。


2. 良質なタンパク質

三大栄養素であるタンパク質、糖質、脂質のうち豆腐は良質なタンパク質と脂質を含んでいます。

良質なタンパク質とは、人間が作り出すことができない栄養、つまり食品を食べなければならない必須アミノ酸が入っているかどうかで決まります。豆腐にはこれらの必須アミノ酸やその他のアミノ酸がバランスよく入っているのです。

また、タンパク質や脂質だけでなくミネラル、ビタミンの分野でも豆腐は優れています。豆の乳とも言われるように、豆乳にはたくさんのカルシウムが含まれています。その量なんと豚ロース肉の40倍。ビタミンについても、美肌効果のあるビタミンB1、ビタミンB2などが含まれています。


3. 機能性食品としての豆腐

では、良質な脂質とはどういうことなのでしょう?

豆腐の脂肪には、肉の脂肪に加えてリノール酸やリノレン酸が多いのが特徴です。これらも、食品からしか摂取できない必須脂肪酸となっています。

このリノール酸、リノレン酸などの不飽和脂肪酸は動脈硬化を防ぎ、血圧を下げるほか、LDLコレステロールを減らすなど、機能性食品としての作用を持っています。


豆腐はどのようにできるのか

豆腐は基本的に以下の4つのプロセスによって出来上がります。

1、水につけて柔らかくした大豆を砕いた後、煮出す。
2、しぼり機で個体と液体に分ける。(ここで出てくる個体がおからです。)
3、にがりを加える。
4、型に入れて水分を抜く。


にがりとは何か

にがりは、海水から食塩を製造する際に生じる液体に含まれています。なめると苦いです。

にがりには塩化マグネシウムが多く含まれています。塩化マグネシウムを豆乳に投入(どうだ?ウケるか?どうだ?)すると、豆乳のタンパク質にくっついているグルタミン酸同士をマグネシウムが繋げていくため、巨大な塊になり、これが豆腐となるわけです。

絹ごし、木綿の違いとは?

絹ごし豆腐と木綿豆腐はどのように異なるのでしょうか。食べた感じでは絹ごしの方がつるっと、木綿の方がゴワッとしていますよね。同じ豆乳でできているのに、ここまで食感が違う理由は、上の4つの工程のうち、4の型に入れて水を抜くという作業にあります。

木綿豆腐は木綿の布を敷いた型箱に入れて押し固めます。対して、絹ごし豆腐は絹でこすのか…と思ってしまいますが、それが違うんです。絹ごし豆腐は、そのままの器で静かに固めた豆腐で、木綿豆腐のように布でこさないのでツルツルの表面になるということです。

つまり、同じ体積ならば木綿豆腐の方が栄養価は高いということになります。

豆腐はヘルシーではなかった。

豆腐はヘルシーでダイエットに最適!というイメージもありますが、実はここには落とし穴があります。

豆腐はお肉の代わりに食べることで脂質の摂りすぎを抑えることができるというのがダイエット食品としての最大の利点です。

よって、食べれば食べるほど痩せる!というわけではなく、お肉や魚を、脂質の質が良く、かつ量も少ない豆腐に置き換えるということが大切です。

なぜなら、豆腐1丁の脂質はゆで卵の2倍。それもそのはず、大豆の豆に含まれる脂質のうち75%が豆乳へ抽出され豆腐に取り込まれるため、豆腐=低カロリーという認識は厳密には「肉と比べて」という方が正しいでしょう。

大豆製品の1日の目安量は豆腐であれば1/3〜1/2丁、納豆であれば1パックだそうです。また、豆腐に含まれる不飽和脂肪酸は熱を加えると酸化が進むため、サラダや冷奴で食べるのが良いと思われます。

豆腐を上手く活用して美しくなろう!

豆腐も少し勉強すると、食べ方や効果がわかってきます。ダイエット勉強から始めるのがいいのかもしれませんね!



参考
http://www.do-yukai.com/meal/12.html
http://www.zentoren.jp/knowledge/health.html
http://www.zentoren.jp/dish/health.html