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#EP18 カナダに来て発見したウェルビーイング

Bonjour, hi!
今日もカナダでの日常生活について書こうと思っていましたが、たまたま面白そうな企画があったので、ウェルビーイングについて私が思うことを書いてみようと思います。

自然とウェルビーイング

私は学生時代の卒業研究で「身近な自然を認識する能力とそれによるウェルビーイング」という論文を執筆しました。
簡単にいうと、身近な自然を「自然」として捉えられる人とそうでない人の違いは何か、その能力はウェルビーイングに作用しているのでは?という研究。

たとえば、道ばたに咲いている小さい花。それに気付く人もいるだろうし、気付かない人もいます。そして、それを見てただ「綺麗だなぁ」と思う人もいるだろうし、道ばたでも頑張って咲いている花を見て「自分も頑張ろう」と思う人もいます。

同じように、聞こえてくる鳥のさえずり、夕暮れの雲のグラデーション、風にゆれる木々の音。

ゼミの仲間に協力してもらって実験・調査を繰り返し、そういった「日常にある景色や現象に気付く力」、「それを「自然」として捉える力」「感じた「自然」に意味を与える力」は、心理学者マーティン・セリグマンによるウェルビーイング理論の5つの領域の中でも、「ポジティブ感情」だけではなく「達成」「意味・意義」にも作用していて、それによって持続的幸福感を得られるのではないかという考察をしました。

ウェルビーイングを構成する5つの要素と自然がどこに作用しているのかという概念図

最初から少し難しい話になってしまいましたが、ウェルビーイングな生活を送る上で、「自然」が1つの要素として重要である!という事を伝えたかったわけです。

カナダに来て、日本よりも自然が身近にあると感じます。
どの通りにも街路樹があったり、川沿いにランニングコースがあったり、芝生や公園でピクニックする人が大勢いたり、今の時期で言えば、カナダの国旗にもなっているほどの紅葉ですね。

ふと気付くと、日本にいたときほど自然に飢えている感じがしませんでした。

ウェルビーイングの新しい要素「関係性」

そんな中、最近思ったウェルビーイング。
5つ目の要素である「関係性」です。

私は料理をするのも食べるのも好きなので、おいしいご飯を作りたいし、友達が来る時は美味しいものを作っておもてなしします。

昨日もおいしいご飯を作って、ルームメイトと友人と一緒に夕飯を食べました。

・バゲット(オリーブオイル&ローズマリー)
・手作りかぼちゃのスープ
・生ソーセージと白インゲン豆の煮込み
・コンテ(6ヶ月熟成)


夕飯を食べ始めてルームメイトが言ったひとこと。

かりんと一緒に住み始めてから心が豊かになった。人生の目標はかりん。かりんみたいな人になりたい。

ご飯を作ってあげただけなのに、それに見合わないほどの嬉しい言葉でした。

私の方こそ、彼女が一時帰国していた日本から帰ってきてから毎日楽しくて、仕事から帰ってきて彼女が家にいると嬉しくて、一緒に住んでくれて感謝の気持ちでたくさんです。
1人で不安を抱えてカナダに着陸したあのころとは違って、今はルームメイトであり、親友であり、家族のような存在が隣にいてくれます。彼女がいると思うだけで安心感があります。

そんな人間関係があることもウェルビーイングだなぁと今更ながら実感しました。
学生時代にはあまり気にしなかった「関係性」の部分。
一度家族や友達と離れて、新しい土地で1から始めたからこそ、人との関わりが大事なんだと改めて実感した出来事でした。

#ウェルビーイングのために

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