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どこの誰にでも「希望」と「願い」を口に出す権利はある。

障害児の子育てをしている親御さんと話しをしていると
「希望や願いを口に出していいとは思わなかった」
「助けてって言っていいと思わなかった」
「求めていいんだと思わなかった」
という類のお言葉を涙ながらに語ってくれる方が多いです。
なんでこんなにある種抑圧されているご家族が多いのか、社会資源が不足しているという言葉で片付けるのはあまりにも簡単すぎるので、また別の角度から考察してみます。


1.いちいち情報が溢れている。

今のご時世、Google先生に聞けばほとんどのことは教えてくれます。
chatGPTでプログラミングのコードも書けてしまう時代です。
だからこそ、色々な情報が目に留まります。
何が正しくて何が間違っているのか。
或いは何が当てはまって何が当てはまらないのか。
この判断ができなければ混乱するだけ。
もしかしたら判断するための「基準」と「軸」をご自身の中に持つことができていない方もいるでしょう。
そうなると「もうわからん」「何を信じたら良いかわからない」となってしまうのもある種致し方ないとも思うわけです。

こうやって読むと、知的障害や発達障害を持つ人がパニックになってしまうプロセスもなんとなく理解できるでしょ?

2.いちいち小難しいことが多い。

福祉サービスを利用するにはえーとまずは病院で検査してもらってそのあと役所に行って、うーんどうやら計画相談員なる人がいるらしい。セルフプランでもできるけどなんか書類が色々とある…。
えーとそもそもどんなサービスがあって事業所は近くにどのくらいあるんだっけ?
え、年金がもらえる?だけど書類がたくさんあるな…どうしたらいいんだろ…。

こんな状態になっている方も多いことでしょう。
複雑というほどではないにしろ、あっち行ったりこっち行ったり。書類が多かったりと捌いているうちに「もうわからん」ってなっちゃう方もいるのではないでしょうか。

3.痒いところにほど手が届かないはあるある。

「居宅の時間足りないよ…」
「通所の支給もうちょい…もう2日だけでいいから増やしてよ…」
「その時間じゃ仕事から帰って来れないよ…」
といったお悩みを抱えている人も決して少なくないはず。
決して口には出されないものの「そのくらい我慢しろ」と無言の圧力をかけられているように感じて抑圧されてしまっている方も多いのではないでしょうか。
福祉サービスの制度って案外「そこ!そここそ欲しいの!」みたいなところに手が届かないことがあったりするんですよね。

4.そういった積み重ねをしてきた人ほど社会そのものに「期待」をしなくなる。

そしてどんどん孤独感を感じていくこともあれば「我が子を守れるのは自分しかいない」と必死になるがあまり自分自身を追い込んでしまう方もいるでしょう。

5.それでもあきらめる必要はない。

時に痛みを伴うこともあるでしょう。
苦しみを伴うこともあるでしょう。
それでも、希望と願いを口に出していいんです。
あなた自身が正しく「障害」を理解して「上手な」福祉サービスの活用方法を知って「適切な」マインドセットを身につけて行動することで必ず道は開けていきます。
1人でやり切ろうとしなくても大丈夫です。
家族や身近な人、信頼できる関係者でも良いです。
本気であなたとあなたのお子さんに向き合ってくれる人と一緒に切り開いていけば良いのです。

降り止まない雨はないからね。
「allright」

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定期的に講座を開催したり、様々なご相談の受付窓口にしています。
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などなど、お気軽にどうぞ。

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