ひかりのみち 《詩》
あめのひにだけ あらわれる
ひかりのみちが あるらしい
みえないはずの あしおとが
あめのひだけは きこえると
みみをすませて めをこらす
のこりじかんに おびえつつ
ただやみくもに あるいては
こころのうごく ひとときを
きせきぐうぜん さがしてる
とあるこうえん みちふさぐ
きらわれものが あつまれば
いびつなかがみ みずたまり
うつしたそらは にせもので
つちでにごれば どろとなる
ひとのこころと うちがわも
よどんでくさる とめられず
いついつまでも こびりつく
おちないよごれ すてられず
いまこのときは すんでいる
とうめいなまま ありえない
やがてはきえる ゆめのよう
あめのひにだけ あらわれる
ひかりのみちが あるらしい
初出:2024/03/07 note(書き下ろし)
ひさしぶりに最初と最後の2小節をくりかえし、はさまる部分は3-4-5-4-3と山型にする形式です。
先日の雨のときに立ち寄った公園で見つけたのですが、ずっと眺めていたくても時間を気にして立ち去るしかなく。
透明感のある声って表現がありますけれど、見えないはずの声に使うのが適切なのか考えていたりします。
なかまに なりたそうに こちらをみている! なかまにしますか?