見出し画像

つれづれ みちづれ 《詩》

さりとて心には 残り続ける

「あおにさい」と からかわれ

求めれば与えられると カンちがい

意味なくイキがるのも 若さだね

サプライズのまま 終わらせて

さびしさの穴埋めに 苦労したね

爆発するとは まさかね


やさしさ交換に つかれはて

あらたな活路には 先立たれ

ひとりごとにも やがて慣れ

思い出したのか 夏の雨

張り裂けそうだ 命がけ

逃げる場所にも みはなされ

バイバイの ウソかさね

後戻りできぬ運命に 身を任せ

新緑を歩いた過去と別れ

仲良くなったから「分かれ?」


よりかかる側の人になりたい

だれもが願う 「分かり合いたい」

やさしさの対価を匂わせ

ちかづいてくる 詐欺師の群れ

のこされたのは 生きるしかばね

逆境バネにしろ 求められ

バカにされても 笑み浮かべ

日付を越える 当たり前

持続不可能 崩壊の前触れ


忘れやすいなら 前ならえ

コピーの達人 思考なくせ

幼稚なくせに 強がるクセ

作り上げたのは 砂の城

犯歴さえも白く善良

夢やぶれ サラバ ヒーロー

とまらず走ると 見せかけ

あしぶみしては 拍手かしわで

神にほとけに チミモウリョウ

すがれるものなら 何でもござれ

どうせ幕引き 死なばもろとも

つれづれなるまま なかよく道連れ



初出:2023/07/27 note(書き下ろし)

 メモ帳にあったものを成仏させようとしたら、むしろ怪物になってしまったような。

 語尾に「-e」を多用して流れやすくしたのですが、行きつく先が彼岸では誰もノッてくれないでしょう。

 ちなみにヘッダー画像のトンネルは山梨県にあります。



なかまに なりたそうに こちらをみている! なかまにしますか?