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あめのひにだけ あらわれる ひかりのみちが あるらしい みえないはずの あしおとが あめ…
眼が見えぬなら触れましょう 耳が無意味なら想いましょう 肌が燃えるなら嗅ぎましょう この手が鉛筆みたく削れても この心が氷のように溶けても この今が瞬きの後に消えても 昨日のあなたをウソにしない 今日のわたしが止めさせない 明日のだれかも渡しはしない
上を向いて歩きたいけれど 重力その他に引っぱられて 前を見るのがせいぜいだし 気づけば眼差しが下に落ち 見えるはずない痛みの棘を 踏まないように探している いっそ記憶を消せたならば 過去より放たれる無遠慮な 手や声を振り払わず済んで ただ前をそして上を向いて 歩き走った先で飛べるのに どこまでも空が続いていく 限られた空間の中での自由 上と下に区切られた狭間で 漂い燃え尽きる彗星みたい 不燃ゴミで終わらぬように いつか檻から飛び出す夢を さめ